なぜ役作りに命をかけるのか。
なぜひとつの役を演じる為に命をかける必要があるのか。
大袈裟じゃない??!
って思う人もいると思いますが、それが俳優だからです。
今この世の中に多くの舞台、映画、ドラマがあります。
例えば、その登場人物が社会のストレスに疲れ果て、人間関係もうまくいかず、相談する相手もいない。
そのうち家族ともうまくいかず、友人、同僚とも馴染めない。
世の中に自分の事を理解してくれる人なんていないんじゃないか。
そして自分は誰からも必要とされず
生きている意味もわからない と思い詰めている。
例えば、そういう人物を演じたとして、
この登場人物と同じ心境の人、同じ境遇の人、似た想いを今現在持ってる人、今生きてるのが辛い人、、、
そんな方が今この瞬間、同じ気持ちで社会と戦って、、疲れ果ててる人が 世界にこの瞬間 何千人、何万人いると思いますか?
そんな方達が 私の演じた作品を見て
一瞬でも希望を感じてくれるかもしれない。
映画を見ている時は、その苦しさから解放されるかもしれない。
この作品を見終わった後、生きる勇気を持ってくれるかもしれない。
もしかしたら、もう少し頑張って生きてみようかなと思ってくれるかもしれない。
そんな人の命を救える。
そんな素晴らしい仕事なんです。
俳優って。
そう、だから今この瞬間に私が演じる役と同じ思いで戦ってる人がいると思うと
命をかけるしかないんですね。
それだけの価値があるから。