家族ぐるみで友達の子供に
今年から中学生になる男の子がいる。
エアガンが大好きで
勉強もスポーツも出来て
素直で良い子だ。
ただ、周りにエアガンが好きな友達が
いなくてウチの息子がガンマニアなので
懐いてしまって
時々、サバイバルゲームをしに
一緒に行く様になった。
ウチの息子も未成年だったので
サバゲーする時はアタクシが
保護者として２人を連れて行くカタチ
でした。
1人見るのも2人見るのも
大して変わらないし。
ホント良い子なので
我が子より可愛がっていますし。
ただ、だいぶマニアックな銃の話や
好きなYouTuberがマック堺という
どヘンタイぶりが過ぎて…
話はウチの息子としか合わない♪
（マック堺はコチラ）
ウチの息子を「お兄ちゃん」と慕い
どんどんヘンタイ化していく2人。
「メタルギアソリッド4をやりなよ」
「ボク、Switchしか持ってないよ」
そんなヤベェ沼にどっぷり浸かった
その子がハマらなかったモノがある。
ガンダムだ！
息子がガンダム好きで
あるサバゲー帰りにちょっと
お台場のガンダムベースに寄った際
付き合ってもらった事がある。
友達の子はロボットには興味はなく
観るアニメも鬼滅の刃やワンピース。
しかもさほどアニメ好きでもない。
そんな彼を連れてガンプラが
山の様に売っているガンダムベースに
初めて連れて行った時に
彼が言った一言はとても興味深かった。
「ガンダムってデッカいロボット？」
「そうだよ」
「このロボットが戦うの？」
「そうだよ」
「武器を持って？」
「そうだよ」
「ロボットなのに？」
コレだ！
ロボットなのに武器を持って戦う所に
納得してなかったのだ！
いや、盲点だったよね！
そうだよね！
考えてみてよ！
人間がわざわざ巨大ロボットに
乗って戦争するならさ
今まで通り飛行機や戦車から
ミサイルやビーム出して戦えばよくない？
ましてロボットなんて作れるならさ
ロボットから直接ミサイルや
ビームが出ればよくない？
わざわざロストするリスクのある
武器をロボットに持たせるのって
手間でしかなくない？
という事が彼は言いたかったワケだ。
コレはホントに盲点でした。
いや、確かに！
って思ったもん。
自分が本気で戦争するなら
的のデカイ巨大ロボットなんか
作らないだろうなと思った。
それより小型の無人機を大量に運用
した方が兵隊も失わず
効果的に目標を破壊する事が出来るよね？
コスト的にも戦術的にも
巨大ロボットはいらないよね？
と思った。
「まあ、ガンダムはそういう世界観だから」
と答えながらアタクシは
アタマの中でそこまで考えた。
この子はホントに賢い子だ。
この子の親父も賢い消防士だが
素晴らしい着眼点じゃないか！
興味深いよ！
丁度、その会話をしたのが
２年前の春。
彼は小学四年生だった。
その更に１０年位前に
機動戦士ガンダムUCというシリーズが
やっていた。
その当時のガンダムは
最終的に武器を持たず
シールドを３枚操って
ひたすら防御力が高いガンダムだった。
ラスボスのネオジオングに至っては
サイコフレームのフィールドを展開
する事で、相手の全ての武器を破壊する
という機能がついていた。
そう。
2010年の段階で
ガンダムシリーズが選んだ戦い方は
相手の武器を破壊する事だった。
たしかに！ってなった。
で、結局ガンダムが殴って
相手を倒すという（逆襲のシャアと同じ展開）
というやるせ無さが残るワケだが。
巨大ロボ作って動かして戦わせて
最後はグーパンチという…。
だったら最初から人間同士で
グーパンチで戦えよ…と
結局、今の世界で起きてる戦争に対して
と同じ感想に行き着いちゃうという。
その子とのその会話で
ここまで思った。
ちなみに2023年に公開した新作
ガンダムシリーズ「水星の魔女」も
UCと同じ考え方だった。
相手の攻撃を全てガード出来る
シールドを使って相手のメカを
ジャックして停止させたり同志撃ち
させたり。
武器は必要ないらしい。
そうなんだよね。
そこに行き着くんだけど
そこに行き着くまでに限りなく
途方もない威力の武器を持つという
経験をしなくちゃいけない。
人類は。
その上で、結局何が1番最適なのか？
を導き出すのが人類。
それが相手の攻撃の無力化だし
最強の防御力なんだよね。
と思った。
コレってガンダムの話をしている様で
実は世の理の話だと思う。
ボクシングの井上尚弥にしても
まず卓越した防御があるから
攻撃が刺さるとか
国防も同じで
まず国土を守る技術がないと
話にならないからね。
うーん。
そういう意味では水星の魔女の
エアリアルは好きだったな。
シリーズとしても
戦い方にしても
ポテンシャルにしても。
まあ、ガンダムっていうアニメの
世界観だからね。
鉄血のオルフェンズの
泥臭さが今の地球の戦争のリアルなら
戦争は絶対にない方がいい。
