「私でも走れます」
確かに、走ることは出来るだろう。
しかし、「100mを10秒で走れますか?」
と問われて、「はい、走れます」と答えられるだろうか。
「マラソンくらい走れるよ」と言った人がいたとして、
「では、2時間10分以内で走れますか?」
と問われたらどうだろう?
100mを10秒走れる人は、明らかに一流のアスリートだし、
42.195kmを2時間10分以内で走れる人も同じだろう。
※あくまでも男子での目安
一般の仕事にしても同じ。
出来ることと、求められる結果を出せることは全く別物。
広義の意味では確かに「出来る」と言っても不正解ではないが、
出来ても結果が出せなければ、それは出来るとは言わない。
ここを勘違いしている人が多い。
「私でも出来る」
とついつい思ってしまう人は、
そのレベルを自分自身に問うた方がいい。
人の能力には優劣があるし、優の中にも優劣があり、劣の中にも優劣がある。
自分自身はどの位置にいるのか?
自分自身の知人や友人、仕事仲間と比べた場合、
相対的に見て、出来る部類に入っていたとしても、
それはあくまで、その狭い世界の中での話で、
その世界が劣の世界ならば?
「井の中の蛙大海を知らず」
上には上がいるのが現実社会。
例えば、草野球でエースピッチャー。誰もが打てない球を投げるとしても…。
プロの世界に入れば、全く通用しないなんてことはざらにある。
むしろ、通用することの方がレアケース。
出来るけど出来ないことは存外に多い。
皆さん、安易に「私でも出来る」なんて言っていませんか?