突然の訃報に驚いた人も多いのではないだろうか。
勿論、私もそのひとりである。一瞬目を疑った。耳を疑った。
と同時に、流石という思いが頭を過ぎった。
この人は本物だったと確信した。
正直、私が同氏の何を知っているのか

というと、何も知らないといってもいいレベルである。
アップル社の前CEOで、創業者のひとりでもあり、
「iPhone」に「iPad」といった新基軸製品の生みの親。
この程度の知識しかない。
では、何故そんな想いを抱くに至ったのか

それは、同氏は引き際を心得ていた人物に思えるからだ。
老子曰く、「功遂げ身退くは天の道なり」
これをまさしく体現した人なのではないか。
同氏は自らの死期を悟っていたのだろう。
だから、8月にCEOを辞任した。
そして、それはアップル社の今後を考えてのことだと思える。
もしCEOという立場のまま逝去していたら…。
アップル社は混乱していたかもしれない。
権力争いが発生した可能性もあるし、
新製品の発売にも…。
全てはアップル社の今後を見据えての動きだった。
私でなくとも、そう感じる人は少なくないだろう。
同氏の軸は、どんな強風が吹こうとも揺るがない大木が如し。
日本の…特に政治家の皆さんにはない資質だろう。
いや、“自分の為”という軸はしっかりしているか。
とすれば、ベクトルが違うだけかもしれないね。