※前話(第2話はこちらから→不毛地帯第2話 )
ラッキードF104墜落。
その報は、瞬く間に駆け抜けた。
意気消沈する近畿商事陣営。小躍りする東京商事陣営。
スクープをものにしようと躍起になる毎朝新聞記者の田原秀雄(阿部サダヲ)
壱岐正(唐沢寿明)は毎朝新聞の記事を何とか抑えようと奔走する。
頼る先は久松清蔵(伊東四朗)である。
※久松清蔵は政財界の大物。壱岐正の元上官
ここでの一言。
久松「君にも泥水を飲んでもらわないといけないよ」
この言葉の真意は…。
と、この調子で書くと、もの凄く長くなること間違いなしなので
ポイントを抑えて書きたいと思います
結果として、毎朝新聞の記事を抑えることには成功しますが、東都新聞(毎朝新聞のライバル紙)に記事が掲載されます。
田原秀雄が東都新聞の記者に情報をリークした結果です。
この窮状に対し、壱岐正はラッキード社の社長に記者会見を開いてもらうことを提案。
その結果…中略…ラッキードF104の安全面にスポットが当たることとなります。
壱岐正の策はここでも功を奏したのです。
が、しかし…。
その影で常に浮かない顔をしている人物がいます。
常務の里井達也(岸部一徳)です。
壱岐正に自分の立場が脅かされるのではないか
いや、既に領空侵犯されている気が…。
その思いが表情に顕れます。
流石、岸部一徳。この手の演技は抜群に上手いですね。
話を戻しまして。
二次防FXは、ラッキードF104で決定の流れが完全に出来上がってしまったかのように思いましたが…。
鮫島辰三(遠藤憲一)がここで手を打ちます。
鮫島の顔は広い。
あるクラブのホステスも鮫島の情報網のひとつ。
そこのホステス(白石美帆)からの情報を元に、手を打ったのです。
その結果、防衛庁の芦田(古田新太)に捜査の手が伸びることに…。
芦田は、小出宏(松重豊)にスーパードラゴンF11の見積書を流した張本人。
芦田に捜査の手が伸びたのは、そのクラブの女の子に“自身の欲の為に”近畿商事の株券を見せてしまい、それを鮫島の息の掛かったホステスが鮫島に伝えたからです。
機密情報を簡単に漏洩させてしまうような節操のない人間は、自らの欲によって簡単に崩落するという良い例ですね。
そして…。
小出宏も逮捕。
所謂、近畿商事における“蜥蜴の尻尾切り”です。
取調室。
そこにはバナナマン設楽の顔が…
“MR.BRAIN”での演技が評価されたの…
と、それは置いといて。
複写の件を否認し続ける小出。
が、小出の妻から見積書の複写に使った複写機の所在が明らかになります。
窮する小出。その時、松本航空機部長(斉木しげる)の証言を聞かされます。
蜥蜴の尻尾切りを確信する小出。その小出の口から出たのは…。
「本当に卑劣なのは壱岐正だ」
壱岐正は壱岐正で苦悩があるのですけどね。
壱岐正はどこへ向かうのか…向かおうとしているのか…。
壱岐正の苦悩は続く。
あと、今回のポイントとしては、やはり千里(小雪)は壱岐正に想いを寄せてるようです。
と言っても、まだ想いがハッキリしている段階ではなく、それを匂わせるような展開があっただけです。
※見合いの話を断った際に、「好きな男でもおるんか」一呼吸置いてから「…いいえ」
それと、もうひとつ。
壱岐正の娘である壱岐直子(多部未華子)と鮫島辰三の息子(役名不明)が同級生という事実が発覚しましたね。
これも、物語の展開に関わってくる要素でしょう。
あ~あと
紅子(天海祐希)&兵頭信一良(竹野内豊)の“BOSS”コンビは今回は出番なし
なんとも書き応えのある(あり過ぎる)不毛地帯。
視聴率は相変わらず伸び悩んでいるようですが、面白い作品であることは間違いなし。
それだけに、低視聴率の為、打ち切りとか勘弁して欲しいですね
これだけのキャストを揃えているので、それはないと思いますが…
次話はこちらから→不毛地帯第4話