昨日、高校の同級生に約10年ぶりに会いました
で、「今どんな仕事しているの?」と聞かれて
えぇっとね、訪問診療をやっているクリニックでね、訪問診療について行くんだけど、メインはそれでなくて連絡係というかね・・・
・・・医療関係者じゃない人に説明するのが難しい
いや、医療関係者の人でも難しいのよね
「うちの義母が、98歳のおばあちゃんの介護をしているの。私も時々行くようにしているんだけど。デイケアだけじゃ往診にはなっていないの?急に動けなくなったけど、その往診の先生っていうのはどこで申し込むの?」
いやぁ~・・・名古屋(私は名古屋出身でございます)のことはさっぱりわからないしなぁ。
どこでどう探したらいい先生に出会えるんだろうねぇ。ケアマネさんに相談するかなぁ。
でもケアマネさんもよく知らない場合もあるしねぇ、探してくれないこともあるしねぇ。
ごめんね。「こうするといいよ」ってはっきり言えなくて
超高齢化社会を目前にしてこんなに療養環境のことが問題となっているのに
世の中はちっともそういう体制になってないな~って実感
訪問看護も入っていないんだって。
やっぱりねぇ・・・
世の中、訪問看護はもっともっと当たり前に入るようになった方がいいと思うんだけどなぁ。
先日うちの通院患者さんで・・・
ご高齢で、心臓や脳、いろんな疾患をかかえているという方。
デイには行っているんだけど、通院が困難になってきていて
つまり、デイは送迎があるからできるんだけど通院は送迎がないから無理なんですよ。
だから往診にしたいって。
じゃぁ訪問看護も入れましょうって言ったら
「やってもらうことがないから結構です。」って。
ケアプラザのケアマネさんも
「訪問看護の必要性をうまく説明できない。」って。
お風呂はデイで入っているし、訪問看護にお願いする事が無いって。
訪問看護って
排便処置とか医療処置とかだけじゃないよ。
まずはそれだけ動けなくなってきているなら、これからいろんな問題が出てくるわけです。
ベースにある心疾患がどう変化してくるか、脳疾患がどう変化してくるか、ADLが低下してくるとどういう問題が出てくるか、そういうことを踏まえて療養生活の変化を予測してご家族にどんな指導をしていくか。
これが訪問看護の仕事のメインでしょう。
清潔ケアだって、きれいにするだけなら看護師でなくてもいいわけです。
じゃぁご家族がたくさんいたらみんなで交代でやってくれるから看護は要らない?
看護師がする意味は全身状態を観察すること、異常に気がついたり、起こりうる変化の予防をしてくれる。
看護師との会話だって単なる雑談じゃない。
家庭環境や生活環境、本人家族の考え方を把握する中で今後のことも相談に乗ってくれる。
そして大きな役割として、往診医などの病院との間にはいってサポートしてくれる。
そんな「私の看護師さん」がいてくれる心強さ。
訪問看護は、いざ、急な事があったときに契約していないのに急には来てくれないし、
そのときになって初めて関係を作るのは大変だと思いますよ。
だいたいその急なことがないようにすることが大事だし。
ケアマネさんも訪問看護の必要性がわからないんだもの。
「往診で先生が月に2回全身状態を観察してくださることになりますが、看護師さんにも観察してもらう必要ってどうご家族に説明しましょうか?」と。
・・・通えないから往診に切り替えとしか思っていないんだもの。
今まで月に1回通院していたんだから、今後は月に1回往診すればいいということなら
在宅療養支援診療所で担当する必要がないのです。
往診だけしてくれるところもありますから。そういうところに頼んで下さい。
私がケアマネさんに往診医と訪問看護の役割をお話するとなんとなく納得はしてくれるけど
ケアマネさんに「私からご家族に説明しましょうか?」と言うと
「その方がいいと思います。」と。
・・・やっぱりね、そんなもんよね。
ひとつはね、医師がおうちに行く、訪問看護師がおうちに行く、家族も含めてケアをするという
しっかりした内容を体験した人がほとんど居ない証拠なんだと思うんです。
実際に、
決められた処置しかしない訪問看護師さんだってたくさんいます。
血圧を測って同じ処方を出せばいいと思っている往診医だっています。
なりゆきとか、いきあたりばったりとか、何か困ったときの入院先さえ確保すればいいと思っている往診医だってたくさんいます。
だから、ケアマネさんが家族に必要性を説明できなくて当然とも言えます
では、通えなくなったらどうするべきか、誰が家族と話し合うのでしょう。
今の世の中、ケアマネさんがその中心になってマネージメントができるのは一部のケアマネさんだけだと思います。
中には「往診に関しては介護のことでないから」と全く取り合わないケアマネさんだっています。
高齢者だからこそ、医療だけでない介護の視点から一緒に考えなければいけないのに。
・・・そのマネージメントはいまのところは在宅療養支援診療所の役割だと思います。
ご家族だけでなく、ケアマネさんにも理解してもらえるように説明するのは私の役割です。
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で、「今どんな仕事しているの?」と聞かれて
えぇっとね、訪問診療をやっているクリニックでね、訪問診療について行くんだけど、メインはそれでなくて連絡係というかね・・・

・・・医療関係者じゃない人に説明するのが難しい

いや、医療関係者の人でも難しいのよね

「うちの義母が、98歳のおばあちゃんの介護をしているの。私も時々行くようにしているんだけど。デイケアだけじゃ往診にはなっていないの?急に動けなくなったけど、その往診の先生っていうのはどこで申し込むの?」
いやぁ~・・・名古屋(私は名古屋出身でございます)のことはさっぱりわからないしなぁ。
どこでどう探したらいい先生に出会えるんだろうねぇ。ケアマネさんに相談するかなぁ。
でもケアマネさんもよく知らない場合もあるしねぇ、探してくれないこともあるしねぇ。
ごめんね。「こうするといいよ」ってはっきり言えなくて

超高齢化社会を目前にしてこんなに療養環境のことが問題となっているのに
世の中はちっともそういう体制になってないな~って実感

訪問看護も入っていないんだって。
やっぱりねぇ・・・
世の中、訪問看護はもっともっと当たり前に入るようになった方がいいと思うんだけどなぁ。
先日うちの通院患者さんで・・・
ご高齢で、心臓や脳、いろんな疾患をかかえているという方。
デイには行っているんだけど、通院が困難になってきていて
つまり、デイは送迎があるからできるんだけど通院は送迎がないから無理なんですよ。
だから往診にしたいって。
じゃぁ訪問看護も入れましょうって言ったら
「やってもらうことがないから結構です。」って。
ケアプラザのケアマネさんも
「訪問看護の必要性をうまく説明できない。」って。
お風呂はデイで入っているし、訪問看護にお願いする事が無いって。
訪問看護って
排便処置とか医療処置とかだけじゃないよ。
まずはそれだけ動けなくなってきているなら、これからいろんな問題が出てくるわけです。
ベースにある心疾患がどう変化してくるか、脳疾患がどう変化してくるか、ADLが低下してくるとどういう問題が出てくるか、そういうことを踏まえて療養生活の変化を予測してご家族にどんな指導をしていくか。
これが訪問看護の仕事のメインでしょう。
清潔ケアだって、きれいにするだけなら看護師でなくてもいいわけです。
じゃぁご家族がたくさんいたらみんなで交代でやってくれるから看護は要らない?
看護師がする意味は全身状態を観察すること、異常に気がついたり、起こりうる変化の予防をしてくれる。
看護師との会話だって単なる雑談じゃない。
家庭環境や生活環境、本人家族の考え方を把握する中で今後のことも相談に乗ってくれる。
そして大きな役割として、往診医などの病院との間にはいってサポートしてくれる。
そんな「私の看護師さん」がいてくれる心強さ。
訪問看護は、いざ、急な事があったときに契約していないのに急には来てくれないし、
そのときになって初めて関係を作るのは大変だと思いますよ。
だいたいその急なことがないようにすることが大事だし。
ケアマネさんも訪問看護の必要性がわからないんだもの。
「往診で先生が月に2回全身状態を観察してくださることになりますが、看護師さんにも観察してもらう必要ってどうご家族に説明しましょうか?」と。
・・・通えないから往診に切り替えとしか思っていないんだもの。
今まで月に1回通院していたんだから、今後は月に1回往診すればいいということなら
在宅療養支援診療所で担当する必要がないのです。
往診だけしてくれるところもありますから。そういうところに頼んで下さい。
私がケアマネさんに往診医と訪問看護の役割をお話するとなんとなく納得はしてくれるけど
ケアマネさんに「私からご家族に説明しましょうか?」と言うと
「その方がいいと思います。」と。
・・・やっぱりね、そんなもんよね。
ひとつはね、医師がおうちに行く、訪問看護師がおうちに行く、家族も含めてケアをするという
しっかりした内容を体験した人がほとんど居ない証拠なんだと思うんです。
実際に、
決められた処置しかしない訪問看護師さんだってたくさんいます。
血圧を測って同じ処方を出せばいいと思っている往診医だっています。
なりゆきとか、いきあたりばったりとか、何か困ったときの入院先さえ確保すればいいと思っている往診医だってたくさんいます。
だから、ケアマネさんが家族に必要性を説明できなくて当然とも言えます

では、通えなくなったらどうするべきか、誰が家族と話し合うのでしょう。
今の世の中、ケアマネさんがその中心になってマネージメントができるのは一部のケアマネさんだけだと思います。
中には「往診に関しては介護のことでないから」と全く取り合わないケアマネさんだっています。
高齢者だからこそ、医療だけでない介護の視点から一緒に考えなければいけないのに。
・・・そのマネージメントはいまのところは在宅療養支援診療所の役割だと思います。
ご家族だけでなく、ケアマネさんにも理解してもらえるように説明するのは私の役割です。
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