本日、定期チェックにご来店の5歳の男児。
自立歩行の開始が2歳過ぎと少し遅いことから、病院を受診され、2歳半で外反扁平足の診断が下り、フラウプラッツにご相談に来られました。通って下さって、2年半になります。
当初は、オーストリアのハイカットの踵を支える機能のある靴で、経過を見させていただきましたが、3歳を越える頃を目処にインソールを入れるご提案をし、その後、定期チェックと適時に靴の履き替えとインソールの作成をお任せ頂いています。
最近は、理学療法士のチェックも受けていらして、インソールと靴の適合がとてもよいというご意見もいただき、経過も良好です。
フットプリント経年的記録
お客様の了諾を得て、掲載しています
2015年12月 5歳
今日はフットプリントがこそばくて、
足趾をちゃんとつけてくれませんでした(汗)
こうして時系列に比較してみると、フットプリント上でも変化がよくわかります。
もちろん、フットプリントの採取だけではなく、サイズ計測、足部のアライメントチェック、可動域チェック、つま先立ちテスト、歩行観察等々を行った上で靴とインソールの判断をしていますが、私が子どもさんの足と靴を検討する時、大切に考えているのは、
靴とインソールだけで、すべてが解決するわけではないことをしっかりと踏まえつつ、過調整にならないように、でも、支えるべきところはしっかりサポートして、運動性を上げ、本来の足の機能を発達させることで、よりよい形態に近づける...
ということです。
昨日は、小児医療センターからの患者さまで、先天性膝関節脱臼の2歳のお子さん、先天性足趾変形の3歳のお子さんの定期チェックとリウマチの女性の靴とインソールの納品…と、私の担当のお客様はデリケートで難しい状態のお客様が続きました。
子どもの足という可塑的で成長を伴う場合の靴選びは、とても慎重を期します。
何より主治医の先生の所見、こちらの靴選択の意図、今後の治療計画を加味した靴の種類やインソールの提案、すべてコンセンサスを取り、間にいる患者さんが不安にならないよう、混乱しないように行っています。
どのお子さんも靴の適合は、先生からも「とてもいい」と認めていただき、経過も順調で何よりです。でもまだまだ難易度があがるのはこれからです。
幼稚園や小学校に入り、靴の選択の自由度が低くなることと、自立に向けても靴の選択肢が狭くなる可能性があるからです。
これまでの経過を踏まえ、現在の結果を検証し、今後の提案を想定しておく...これが小児の靴医学の難しさです。
これからもお任せ頂けるよう、しっかり研鑽を積み、真摯に向き合っていきたいと思います。
※靴の調整加工については快適な歩行を目的としたものであり、医療行為を目的とはしていません。
マスターシューアドバイザー
伊藤笑子(MHSc )
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