子どもの足と靴の適合について | 一生の足を健やかに育てる、マスターシューアドバイザー伊藤笑子の足育のススメ!

本日、定期チェックにご来店の5歳の男児。
自立歩行の開始が2歳過ぎと少し遅いことから、病院を受診され、2歳半で外反扁平足の診断が下り、フラウプラッツにご相談に来られました。通って下さって、2年半になります。

当初は、オーストリアのハイカットの踵を支える機能のある靴で、経過を見させていただきましたが、3歳を越える頃を目処にインソールを入れるご提案をし、その後、定期チェックと適時に靴の履き替えとインソールの作成をお任せ頂いています。

最近は、理学療法士のチェックも受けていらして、インソールと靴の適合がとてもよいというご意見もいただき、経過も良好です。


フットプリント経年的記録
お客様の了諾を得て、掲載しています


2013年5月 2歳6ケ月


2014年5月 3歳6ケ月


2015年5月 4歳6ケ月


2015年12月 5歳
今日はフットプリントがこそばくて、
足趾をちゃんとつけてくれませんでした(汗)




立位の状態


こうして時系列に比較してみると、フットプリント上でも変化がよくわかります。

もちろん、フットプリントの採取だけではなく、サイズ計測、足部のアライメントチェック、可動域チェック、つま先立ちテスト、歩行観察等々を行った上で靴とインソールの判断をしていますが、私が子どもさんの足と靴を検討する時、大切に考えているのは、

靴とインソールだけで、すべてが解決するわけではないことをしっかりと踏まえつつ、過調整にならないように、でも、支えるべきところはしっかりサポートして、運動性を上げ、本来の足の機能を発達させることで、よりよい形態に近づける...

ということです。



SUFミドルカット
使用しているオーストリア製の靴



昨日は、小児医療センターからの患者さまで、先天性膝関節脱臼の2歳のお子さん、先天性足趾変形の3歳のお子さんの定期チェックとリウマチの女性の靴とインソールの納品…と、私の担当のお客様はデリケートで難しい状態のお客様が続きました。


子どもの足という可塑的で成長を伴う場合の靴選びは、とても慎重を期します。


何より主治医の先生の所見、こちらの靴選択の意図、今後の治療計画を加味した靴の種類やインソールの提案、すべてコンセンサスを取り、間にいる患者さんが不安にならないよう、混乱しないように行っています。

どのお子さんも靴の適合は、先生からも「とてもいい」と認めていただき、経過も順調で何よりです。でもまだまだ難易度があがるのはこれからです。汗

幼稚園や小学校に入り、靴の選択の自由度が低くなることと、自立に向けても靴の選択肢が狭くなる可能性があるからです。

これまでの経過を踏まえ、現在の結果を検証し、今後の提案を想定しておく...これが小児の靴医学の難しさです。

これからもお任せ頂けるよう、しっかり研鑽を積み、真摯に向き合っていきたいと思います。ペコリ

※靴の調整加工については快適な歩行を目的としたものであり、医療行為を目的とはしていません。


足ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号
マスターシューアドバイザー
伊藤笑子(MHSc )
ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号ヒカリ3号くつ


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