昨日の人(ここでいう人とは出会い系で出会った男性のことをいう)にはびっくりした。
某医科歯科大学の特任講師なのだが、カフェに現れたその男性(40歳)は高身長細身、想定以上のイケメンだった。
うっとりしているのがバレないように平常心で接するのが精一杯な私の内なる動揺を見透かすように
彼は肘掛いすにどっぷり深々と腰かけ、さながら面接でもするかのような落ち着いた目線をなげかけた。
しかも私にではなくオープンテラス席から見える大通りを闊歩する若い女性にである。
その彼の目線をさも気にしてないという風に横目で確認しつつ「この男はアウト」を連呼していた。
この男はこれまでにもこうして女性をおもてなしの精神ゼロ状態で呼び出しては面接官のごとく堂々と値踏みしていたのだろう。
いやそこに漕ぎつけるまでもなく普通の常識を持った女性なら何らかの違和感を感じてこんなチェーン店のカフェ(もちろんおごりではなく割り勘)をセッティングするという時点でお断りにしていただろう。
ただ彼はその肘掛け椅子の座り心地とそこから眺める通りの景色にご満悦しているらしく、さして私に高揚感を覚えたふうでもなく、淡々と天気の話や仕事で海外へ行った話などをしていた。
私は完全に帰るタイミングを見失って、一体これは私に何のメリットがあるんだろうと湧き上がる疑問を愛想笑いで掻き消しつつ、なんとも居心地の悪い昼下がりを過ごしていた。
1時間半ほどして、なんとなくしていたお互いの夫婦の不仲話や別居話が噛み合わなくなったところで、お開きになった。
いや特筆すべきはその後!
なんと別れ際、改札で振り返りもせず「じゃまた~」
へ?
「アウトというよりファウルじゃね??」
頭の中でこだました。