おとたまが施設に入ってからは、
毎年元日二日はおとたまの元へ行く。
実家も引き払って、
今、私にとっては、
ここが、ふるさと。
藤沢で生まれて、2歳で父の転勤で兵庫県伊丹市に引っ越して、
高校卒業の時に大阪府豊中市に引っ越して。
人が「ふるさと」と呼ぶ場所は自分にはないと思ってたのだけれど、
ああ、
過去、お世話になった土地、
長野県の伊那市とか、第二のふるさと的な土地はあるのだけれど、
父は言った。
「おとうさんがいる場所が、ゆきちゃんのふるさとだ」
そんなわけで、今は、父が住んでるこの施設がある場所がふるさと。
施設の方々、入所している方々が、温かく迎えてくれる。
ずいぶん、痴呆が入って会話できる方も少なくなったが、
それでも、私が挨拶すると、答えてくれる。
おとたまの食堂のテーブルは、
新しい人も入ってきて、
結果、男ばかり4人で席を埋めることになったようだ。
思わず、「むさ苦しいな!」と言ってしまったのだが、
おとたまも私も思っていることは、
新しい人が来ると、とりあえず、おとたまのテーブルに座らされるんだよ。
おとたま、人当たりいいからね。
毎度恒例、おとたまの携帯を見ると、
一件、メールが来ていた。
おとたまの会社と同じグループにいる別会社の人かららしい。
改めて思うと、おとたまに来る年賀状、
一緒に会社で働いていた人はもちろん、
取引会社とか、グループの別会社の人からの年賀状がとても多い。
あー、優しい人だったんだな、
人を大切にする人だったんだな、って思う。
今日は、おとたまと、まったりしながら、
ラグビーとか見ました。
ラグビーのルール、あまり知らないから、難しいんだけど、
見てると盛り上がる。
おとたまが、
「旦那さんは、スポーツ何してるの?」と聞いてきた。
空手とかはしてたみたいだけど、運動自体は得意じゃないみたいよ。
あー わかるわー、とおとたま。
お父さんの娘なら、運動得意なはずなんだけどなー
って言うから、
「あー、じゃあ、私おとたまの娘じゃないのかも」
と返したら、
慌てて、
「でも似てるから!みんなにも、絶対親子よね~って言われるから」とおとたま。
「子供は、親を選べない」という言葉もあるが、
「子供は、親を選んで生まれてくる」という言葉もある。
どっちかは知らないが、
私たちは、まごう事なき、親子である。
同じ顔、
同じギャグ、
同じ間、
あと、
思い出は、食を元にできてるあたり。