おとたまに会いに行く。
少し間が開いたので愚痴言われるかと思ったけど、
「嬉しい」って笑顔で迎えてくれた。
いつものようにナボナとファミマのコーヒーで、
いっぱいバカ話。
おどけるおとたま。
大笑いする私と旦那。
それを受けて、おとたまも笑う。
PPAPとか、
逃げ恥の恋ダンスとかにも詳しいおとたま。
そりゃ、毎日テレビ見てればそうかもだけど、
そこをバカにせず、
トレンド押さえてるのはすごいと思う。
いっぱい笑ったのだけど、
夕方になるにつれ、
黙っちゃうおとたま。
「お尻痛いから、ちょっと横になるかな」と言うので、
ベッドに連れて行く。
横になったおとたまの瞳がちょっと潤んでる。
寂しそう。
ごめんねって思う。
ゆきちゃんの家に行ったら、お酒飲める?
たばこ(煙草吸うジェスチャーで)OK?
って聞く。
飲めるよ。吸えるよ。
お父さんの服のポケットに煙草とライターがいっぱい入ってるはずだから、とか言う。
そろそろ帰ろうかという時間だったけど、
おとたまの潤んだ瞳見てたら、私も寂しくなって、
ベッドの横に椅子引っ張ってきて座る。
会話する。
横になるとトイレ行きたくなっちゃうな、とおとたま。
お母さんは、トイレ近かったけど、寝てるときは大丈夫だったって。
寝たままトイレするのに慣れちゃったからな・・・。
寝たままトイレすると、怒る人と、
おむつしてるんだから、何度も呼ばないで!という人がいるらしい。
そりゃ困るよね。
起きる?
ん~・・・。
寝ててもいいよ。
やっぱり起きる。トイレ行く。
今日は4回トイレ介助した。
車椅子で狭い部屋の中を移動するのは難しい。
時々、おとたまの足を壁に当てちゃう。
でも4回続けてやってると慣れてきた。
おとたま、ありがとう。
たまにしか会いに来ない私に、
おとたまのお手伝いさせてくれてありがとう。
起き上がったおとたまは、
再び、
ほんの少しだけど元気を取り戻したようで、
笑顔で(でもやっぱりちょっと寂しそうな顔で)、
使える右手を使って、軽く手を振って、私を見送ってくれた。
毎度、おとたまに会いに行くと、帰るとき、後ろ髪ひかれまくる。
おとたま、ごめんね。
おとたま、ありがとう。
入所した時は、話せる人も多くて、
でも、若い人は早く死んじゃって、
順調に年を重ねていってる方は、痴呆も入り、
ほんの1年前、楽しく会話した人も、
私の顔見ても、
声かけても、
会話が帰ってこない。
私もおとたまも大好きだった看護師さんが辞めちゃって、
介護士さんの入れ替わりも激しく、
それでもまだ、おとたまのことを大事にしてくれる介護士さんはいるようだ。
食堂のおとたまの隣の席に、新しく入所した男性が座ってた。
新しく入ってきた人は、必ずおとたまのテーブルに座らされる。
おとたま、優しいからね。
そんなおとたまの娘として生まれて、
今、相方に「瓜二つ」「頭蓋骨同じ」とか言われてるおとたまと私、
似た者同士、
それが幸せ。
相方がバカにする私のリズム感は、
おとたま譲りだからね。
ゆきまる家にはゆきまる家のリズムがあるのだ!!!