おとたまが施設に入ってから1年がたち、

私も、この施設で2回目のお正月を迎えました。


かかさまが亡くなってからの数年を思いますと、

施設にいる方がお正月を感じられる気分でございます。


食堂でお昼ご飯を待っている間、

順番に訪れる皆さんに年始のご挨拶をさせていただきました。


皆さん、温かい言葉を返してくださいます。


昼食は、白味噌に豆腐団子を入れたお味噌汁に、魚を煮たもの?と隠元、でんぶを乗せた散し寿司。

祝い肴と呼ばれるものには、羊の絵が入ったかまぼことか。


おいしく頂いている最中、

同じテーブルにいらっしゃる方が、いろいろ話しかけてくれます。

ここ数カ月の間におとたまのテーブルにご一緒することになったその方は、

おとたまに随分愚痴をこぼしているようです。


ハート、掴んだな!!!


食後のお薬タイムも終わり、部屋に戻ろうとすると、

過去、「あの人はここのボス」とおとたまが言っていた方が、

おとたまに笑顔で手を振っている?!


あとでおとたまにどうやって知り合いになったの?と聞いてみた。


食堂で皆が集う時は、常に車いす押してもらってて、ほかのテーブルの人と接する時ないのに、

どうやってみんなと仲良くなるの?


おとたま曰く「お父さんが寄っていってるんだよ」


いや、寄っていけないでしょ。


聞いてみますってっと、

ある時、

おとたま、朝ドラの再放送見たいからって、

食堂の真ん中にある大きなテレビの前のソファでおろしてもらったらしい。

その時、ボスが、

「見たい番組ぐらい見せてあげなさいよ」と言ってくれたらしい。

おとたま、「ありがとう」と言って、ポケットに忍ばせていたナボナをあげたらしい?!


・・・それで、ボスを味方につけたそうな。


どうりで最近、私がナボナ持ってくと、すぐポケットに忍ばせるわけだ。

施設で世話をしてくれている看護士さんや介護士さんにあげるだけじゃなく、

利用者の方にもあげてたんだね?!


「お父さんも頑張ってるんだよ」


と父は言う。


いや、確かに頑張ってるな。

去年のおとたまは、不安で泣きまくり。

今年のおとたまは、

人々のありがたい行為に泣きまくるけど、

人々の人気を得まくり。


最初は苦手だと言ってた介護士さんともツーカー。


お父さんのおかげで、私もここで新たなお友達ができました。

私と会うと喜んでくれる方がいるんです。

嬉しいです。


転勤多くて

ふるさとって呼べるところはないって言ってた私に、

「お父さんがいるところがふるさとだよ。いつでも帰っておいで」

と言ってくれたおとたま。


私のふるさとは、今もおとたまがいる場所です。

おとたまに会えて、

会いたい人がいるここはもう、ふるさとです。


おとたま、次はあれだよ。

めざせ!牢名主!!!