一度帰って、洗濯して、おとたまの元に戻ったら、
おとたまは、食事を終え、ベッドに横たわっていました。
私の顔を見ると、
「もう、ゆきちゃんと握手できないかと思ってた」
って、右手を差し出してきました。
今日は寒かったので、家からの数分でも、私の手は冷たくなっていて迷ったのだけど、
おとたまが「良いよ」と言うので、
固い握手。
冷たいね。可愛そうに。
と、左手で布団を掴んで、私の手を温めてくれるおとたま。
台風を挟んだので、部屋干しにしていた洗濯物は、
まだ、ちょっとしけっていて、
病院にある乾燥機で乾かすことにしました。
100円で15分。
15分もかけなくて良いかもと思ったけど、100円単位だから仕方ないか・・・。
乾燥機をかけて、病室に戻る。
おとたまが少しずつ、いろんな話をしてくる。
今日、リハビリを見て、「今、リハビリが大変」と言った父の本心がわかった気がした。
「そうだろ?」とおとたま。
退院する時のお礼はやっぱりナボナにしようと思う。
ナボナを売っている亀屋万年堂の本拠地は、自由が丘。
母の故郷である故、
何かあると、贈り物として選んできた一品だ。
階移ったし、お世話になった方がいっぱいいるから、大きいの買ってきてね。
特にお世話になった人には、箱に入ったのあげて、
そうでもない人には、好きなの選んで、ってあげるようにしよう。
まだ退院には時間があるが、素直に「わかった。」と答える。
そうこうしているうちに、15分がたちました。
洗濯物を取り出すと、ほっかほか
それを畳んでるうちに、私の手もほっかほかになっていたらしく、
去り際にまた握手を求めるおとたまに手を握ってもらったら、
「ゆきちゃんの手、温かくなってる」とおとたま。
ほんとだ。
今の私の手、ほっかほかだね。
先日見に行った施設。
その施設に決めました。
相方も一緒に見に行ってくれていたので、迷っていること、悩んでいること聞いてもらって、
後押ししてもらって、決めました。
今日、おとたまが言った。
「いろんなことがあったけど、新しい人にまた出会えて良かった。
北海道から九州まで、ここにはいろんな人がいる。
介護度5とかで、自分よりもっと動けない人もいる。
お父さんは恵まれている方なんだな」
恵まれているかどうかはわからない。
だけど、
お父さんは、本当に頑張っているよ。
すごく頑張ってる。
そんなおとたまの元に生まれて、
私はすごく幸せだし、
すごく誇らしいです。