リハビリテーション病院に移ってからは初めて、


父のリハビリを見学させてもらいました。


テーブルの前に座り、


療法士さんの手で、父の右手側に置かれたお手玉を、


左手で、左に置かれた籠に入れるというもので、


時々、籠まで手が伸びず、そのたびに、「もう少し手を伸ばして、体を前に傾けて」と教わりながら、


頑張っています。



掴んで放す、という動作を、グーとパーで教わったのでしょう。


一生懸命「グー!パー!」と言いながら、繰り返し繰り返し動作をしています。



が、

しばらくすると、左手をだらーんと机の下におろしてしまいます。


飽きたのかな、と思ったのですがそうではなくて、


左手が自分の視界から見えなくなってしまうと、


うまく動かせなくなるのだそうです。



自分が思っている左手の動きと、実際の左手の動きが一致しない、という症状です。

なので、そのたびに、療法士の方が、


「左手を見てください」と声をかけます。



左手を見て、認識ができれば、また動かすことができるのです。



これで、「俺の悪い左手が」の謎も解けました。


確かに、自分が思ってもいない動きをするわけだから、父にとっては悪い手だったのです。



ならば、父よ!!


フッフッフ・・・その左手を再びそなたが支配するのだぁ!!!



父は、左半身麻痺ではあるものの、


麻痺自体は軽い方だそうです。


ただ、高次脳機能障害により、


筋肉の動かし方などを忘れてしまっているため、


脳と体がバラバラになってしまっているらしい。


筋肉を付けることと共に、


筋肉の使い方を思い出さなくてはいけない状況であるみたいです。



例えば四つんばいになると、


左脚が開いて、股関節を無理に開いた状態になってしまい、


痛い痛いと言います。


療法士さんに脚の角度を代えてもらうと、ちゃんと姿勢を保てます。



横になってと言われても、まっすぐの状態がわからず、ぐねっとしてしまうため、

まっすぐの感覚を教えてもらったり、


寝た状態から立つときの体の動き、さらには手の置き方とか、


私たちが普段何気に行っている動作を


一つ一つ確認しながら行っていきます。



療法士の方は、手伝うというよりは、導いてくれる感じで声をかけてくれます。


例えばベッドから車椅子に移る時、完全に抱えるのではなく、


手の置き方から教えて、自分で移乗できるように、



左手が机の下に下りてしまったら、


知らなければ手を掴んで机の上に出してしまいそうなところを、


左手を見るように促してくれます。


左手を見れば、動かすことができることがわかっているからです。



やはり高次脳機能障害で、集中力が欠けている父ですが、


今日はかなり集中して頑張ってくれたみたいです。


私も頑張って応援しました。



やはり、一人黙々と挑戦するより、応援してくれる人がいる方がいいですよね。



「今日は一段とよくできましたね。娘さんがいたからかな?」と言われて、


いやいや、ふがいないところを見せてしまって


と返事する父が、ちょっと可愛かった♪



実際にリハビリしている姿を見ることで、


現在の父の状態を確認し、


そして、とっても頑張ってくれていることがわかって、


行ってみてよかったと思いました。



また応援に行こうと思っています。



その後・・・


父がかけていた保険会社から電話が来ました。


前に申請をしていたのだけど、改めて、


現在、4年前に他界した母が受取人になっており、

契約主が父なので、


父が電話で「お願いします」といわないと契約変更できないんです

と言われ、


軽く切れました。