その日おとたまが、
意気揚々とメールに書いてきたのは・・・
初めて下着を買いにいきました![]()
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70歳をこえる父にとって、
男が自分の下着を自分で買いにいくってことは、
ものすごく恥ずかしいことだったらしい。
一人暮らしをすることもなく、結婚したおとたまだから、
その機会もなかったろうしね。
母は何でも安い時に買いだめする人で、
母が亡くなった時、
父の下着もずいぶん買いこんであったらしい。
あれから2年。
さすがにそれも底をつき、
初めてのお買いもの、となったわけで。
下着を買いにいくことも、
おとたまにとっては、事件。
おとたまを見てると思う。
年とってから、連れあいなくして、
今まで母任せにしてたこと、自分でしなきゃいけなくて、
定年まで仕事一筋、家のことはかかさま任せだったおとたまが。
投げ出してもおかしくない。
失敗したら、もういいや、でもおかしくない。
だけどおとたまは、
かかさまがこうしていたから、自分もこうしよう。
お掃除はこうしてたな。
洗濯はこうしてた。
お手伝いしてみたら、やり方がまずいと怒られた。
母の背中、母の言葉をひとつひとつ思い出しながら、
失敗したり、
失敗からいっぱい発見をしたり、
70歳過ぎてから、
初めての経験いっぱいしてる。
それを、
受け入れてる。
父の日に、私が贈ったゴルフ用のシャツ、
気にいった!さすがお父さんの娘!!!
って、キャッキャ喜んでるおとたま。
友達と喧嘩したって、
少々落ち込み気味のおとたま。
今日の天気みたいに心沈んでた、
って、私の電話を喜んでくれるおとたま。
いいじゃん。その生き方。
飲み過ぎて、同じこと何度も自慢げにしゃべったり、
自分物差しで、えらそうなこと言ったり、
腹立つ時もあるさ。
だけど、純真で、可愛いおとたま。
いっしょうけんめい生きてるおとたまは、
私の自慢だ。