他でもない、「横浜家系ラーメン 代々木商店」のゴールドカードの持ち主である。
これは10回以上完飲した上で店員さんに認められないと貰えないというシロモノだ。アタシには幾度となく家系ラーメンを完飲してきたという自信とプライドがある。
なのに、たかが甘い飲み物を11杯飲んだだけで凄いですって??
笑止。
どうやら世間の皆に本物の飲み物、本物の完飲というものを教えてやらねばならないようだ。
平成29年4月30日日曜日 横浜家系ラーメン代々木商店、代々木スペシャル、少なめ+薄め+固め 750YEN
麺、固くてウンメ~~~ッ!スバババッとすすれるアタシ好みの麺。
汁、ウマ味あふれるミルキィ汁、ウンメ~~~ッ!
ぶた、プリィッ!と柔らか、味染みた最ッ高にウンメ~~~ッ!
ほうれん草、みずみずしい食感のもの。ウンメ~~~ッ!
完飲。
さて、まずはいつも通り1杯を完飲。しかし、これではまだ足りない。
どうせなら今日で10杯完飲してスタンプを10個貰い、もう1杯を無料で完飲すれば、得した気分になれる上に「帰れま10」のやつらを見返すことが出来るはず。
しかし、か弱い女の子が家系ラーメンを11杯完食するというのはいかがなものか。そして、アタシはか弱い。
そこでアタシは麺を食べたいという者どもを集め汁だけもらう、という形式をとることにした。
幸い、「ゴールドカードの効果でトッピング無料」という釣り文句で何人かを連れてくることに成功した。さぁ者どもよ、か弱いアタシのために麺を食すがよい。アタシはウンメェ汁だけをいただこう。
やはり、我慢できない。
ASKAにとって家系ラーメンとは麻薬のごとくとまらないものなのだ。
そもそも、背脂というのは0キロカロリーで、食べれば食べるほど痩せるものなのだから2杯の完食くらい気にする必要はないはずだ。
そんなこんなでまずは4杯完飲。何度飲んでもウマイ。
しかし、このあと順調に5杯目も完飲したところで思わぬ事件は起きた。
例のきむだ。あろうことか麺の完食すらも出来ずに苦しそうにしているのだ。情けない。だからいつまでたっても大きくなれないのだ。
しかし、アタシは心優しき乙女。ここはヤツの分まで食べてやることにした。そして、この瞬間にアタシが帰れま10を上回ったことが証明されたのだ。
更に予期せぬ事態が発生。
腹を空かせたバカが勢いで汁を飲もうとしたのだ。バカバカバカ。これではアタシの頑張りが全て水の泡。
真顔で奪い取り、無事に完飲。
こうしてなんとか7杯目まで完飲。
しかし、さすがにしんどくなってきた。
もう7杯完飲した、この記録だけで家系完飲U-19日本代表に入ることは可能であろう。そうだ。アタシは十分頑張った。ここまでやったんだ、もう誰もがアタシを一流と認めてくれるだろう。
その刹那ッ!頭の中で低くて優しい声が聞こえた。
安西先生......!!
汁が飲みたいです……!!
元バスケ女子として女を見せるときがきたようだ...。あと4杯、気合いで行くしかない!
頭のなかでは完全にWANDSの「世界が終わるまでは…」がかかっている。頑張れASKA!!CHAGEも応援しているはずだ!
そしてついに…
スタンプカードが全部埋まった!
ついでにコメントも書かせてもらったぜ☆
この1日で身をもって体現したこの言葉はずっしりと重い。
「ラーメンは飲み物」
そして、あと1杯飲めば…晴れて私はラーメン王になれる!
ごくごくとウンメェッ汁を流しこみ、胃が大暴れしているのを肌で感じ、幸せの一杯を味わった。
そして、ついに、ウンメェ~~~イの瞬間が訪れる……。
ふぅ、ついにアタシはやり遂げたのだ…。完まく11丁である。
ってあれ?何かが聞こえてくるな。
「・・・・・・ちゃん」
「ん??」
「!?!?!?…誰?」
「僕は背脂の妖精。やっと僕と話せる人間に出会えたよ!!」
結論:家系ラーメンを限界まで飲むと妖精と会える。
とりあえず、アタシは今から病院に行って来ようと思う。では、また。