(GWの旅行記の続き)旅行6日目。この日はオストラヴァから比較的行きやすいチェコのクロムニェジーシュというまちに行きました。大司教の城、そしてフラワーガーデンと、世界遺産のあるまちです!
(写真)行きやすいと言っても、オストラヴァ発は早朝の6:30。まだカフェが開いていなくて、朝食は生のサンドイッチを入手できず、キオスクで何とか既製品。でも、これがなかなか美味しかったです
(写真)列車を乗り継いで1時間30分かけて、クロムニェジーシュ駅に到着。
(写真)モラヴァ川。川を渡って旧市街に向かう、この流れが好きです。
(写真)駅からまちの中心のフェルケー広場に向かう通り。落ち着いた色調ながらカラフルなまちなみに魅了されます!
(写真)途中で遭遇した教会の脇にあった、とても印象的なハートのメッセージ。
(写真)聖母マリア教会。マリア被昇天の素晴らしい祭壇画があり、その上のステンドグラスも美しい。後陣の横いっぱいに広がったオルガンも存在感ありました。
(写真)雰囲気のある建造物や噴水が次々と現れてテンション上がります!
(写真)フェルケー広場。美しい建物が並んで、とてもいい感じ。
(写真)聖モジツ教会。聖モジツとキリストの逸話の祭壇画。脇にはキリストの受難の木彫りの彫刻画があり、オルガンも見事でした。
(写真)洗礼者ヨハネ教会。中には入れませんでしたが、横に広いファザードが立派な雰囲気の教会でした。
(写真)少し離れたところにあるフラワーガーデン。このバロック式庭園は三十年戦争により壊滅状態となったまちの復興の一環として、17世紀後半に造られました。後のヨーロッパ中の造園に影響を与えたそうで世界遺産にもなっています。タイミング的に花はほとんど咲いていませんでしたが、ロトンダなど見どころがありました。
(写真)そのロトンダ。美しい天井画がありました。素敵な庭園を愛でながら、こういう建物の中でお茶でもできたら最高ですね!
(写真)美しい鳥を発見!こういうのに遭遇すると、ついつい観光そっちのけになってしまい…。生きもの大好き、理系の血が騒ぎます笑。
(写真)そしてフェルケー広場に戻って、すぐそばの大司教の城に行きました。クロムニェジーシュ観光のハイライト。世界遺産です!あのモーツァルトの映画「アマデウス」のロケでも利用されました。1時間くらいのガイドツアーで見学します。特に印象に残ったのは以下の通りです。
◯大司教の城:12世紀、1110年に商業のまちをオットー2世が購入。城はまず13世紀に建てられ、1500年に建て替えられて現在に至るそうです。
◯狩の部屋:1861年から1878年になされた狩りの獲物、218もの鹿やイノシシの剥製があって壮観でした!立派なチェスの台とバックギャモンの台もありました。
◯ローズラウンジ:ロココの素敵な空間。カナの婚礼とノアの箱舟の建造の絵画がありました。
◯CZARサロン:ウラルの鉱物でできた机の丸い台座は何と300kgもあるそうです。動物の描かれた見事な物入れがありました。
◯Council ホール:11人の聖職者(Bishopが多い)の肖像画が飾ってある広い部屋。「コロレド」という名前の大司教の肖像画もあって反応しましたが、例のザルツブルクでモーツァルトとそりが合わなかったコロレド大司教ではありませんでした。
◯Throne ホール:沢山の絵画があって壮観でした。ユディットの絵画があってドキっとさせられます。ティツィアーノもありますが、修復中でした。
◯Lesser Diningホール:ここにも沢山の絵画がありますが、どこかで見たことのあるような絵画が多い印象です。これは、ハプスブルク帝国領だったので、主題が似ているからなのか?
◯アセンブリーホール:メインダイニングホールで、マキシミリアンⅡ世とフランツ・ヨーゼフⅠ世とマリア・テレジアがここで食事をされたそうです。
(写真)ミュージックサロン。とても豪華で美しい部屋でした!天井画が本当に素晴らしい!私はこういうお城や教会の室内では写真を撮らないマイルールですが、ガイドさんが「ぜひ撮ってください!」とあまりにも勧めるので、撮らないのは逆に失礼に当ると感じて1枚だけ笑。
(写真)大司教の城の庭園(外から撮った1枚)。楽しみにしていましたが、この日は中に入れませんでした…。その理由は「雨だから」。うっそ~!笑 庭園内に雨だと滑って危ない場所があるのかな?過去に事故があったからなのかな?と推測しました。
(写真)大司教の城の塔の上からのクロムニェジーシュのまちの風景。色合いが絶妙に調和していてとても美しい!いつまでも眺めていたくなります!
(写真)遠くに見えるマンションまで調和した色合いで整えられていることに感動しました!
(写真)聖モジツ教会(上)と聖母マリア教会。上からだと教会の美しい全体像、調和の取れた均整の美を見ることができていいですね~。
(写真)お城の屋根の出窓や煙突?のデザインが統一されていて、いい味出していました。ちっちゃい小窓までしっかり造りこまれていて、まるで一軒の家のよう。本当に可愛らしい。
クロムニェジーシュはここ大司教の城とその庭園、フラワーガーデンが世界遺産ですが、私にはこの大司教の塔の上からのクロムニェジーシュのまちの美しい景観、まちそのものが世界遺産に相応しいと感じました。素晴らしいまちを訪れることができ、本当に光栄でした。
(なお、塔に登る途中には、クラーナハ/Martyrdom of St. Catherineのとても印象的な絵画がありました。一見してクラーナハと分るところが、クラーナハたる所以、凄さですね。)
さて、この後、当初は大司教の城の城内絵画ギャラリーで絵画を楽しもうと思っていましたが、今回の旅では訪れたまちの広場でランチやビールを楽しむのが、自然発生的にお約束な流れになってきたので、フェルケー広場でランチを楽しむことにしました。
(写真)チェコのビール、ベルナルド。麦の甘みと旨みを感じてめっちゃ美味しい!小雨が降っていましたが、美しいフェルケー広場を眺めながらの一杯は最高でした!
(写真)メニューに前日ジリナ(スロバキア)で食べ損なった形となるハルシュキ(ヤギのチーズのニョッキ)があったので注文しました。ハルシュキはやはり美味い!私はベーコンが上に乗っているハルシュキが好きです。
繰り返しですが、美しい広場を愛でながらの美味しいランチとビールは最高!(続く)