山口、島根と楽しんできたGWの旅もいよいよ終わり。最後の地、鳥取を巡りました。

 

 

 

5月6日(土)

 

まずは山陰本線で松江→倉吉と移動して、倉吉のまちを歩きます。

 

 

 

 

(写真)白壁や赤煉瓦、掘が風情を醸し出す歴史的なまちなみ。昔懐かしいレトロな看板もありました。

 

 

 

(写真)偶然発見した大岳院には、里見氏の忠臣八賢士のお墓がありました。この忠臣八賢士、何とあの「南総里見八犬伝」のモデルなんだそうです!私も2002年に歌舞伎座で観ました。「賢(けん)」を「犬」にアレンジした発想が秀逸。8匹のワンコの石像もありました。

 

 

(写真)淀屋牧田家の歴史的建造物。淀屋は大阪の才覚に溢れる商人の家で、最盛期には屋敷の天井にガラスを張って金魚を泳がせたという豪奢な生活でしたが、それが故に江戸幕府に財産没収の処分を受けてしまいました…。しかし、倉吉に財産の一部を分散させていて、後に復活したそうなんです!その逞しさに驚かされました。

 

 

 

(写真)ランチは素敵な洋館にて昔風オムライス。昔ながらのオムライス、美味しかったです!

 

(写真)ランチの後は、歴史的な醤油醸造場が造るしょうゆアイスクリーム。これがまた美味いのなんの!スイカに塩、ロックフォールにソーテルヌの組み合わせの法則がここでも発動!

 

 

 

そして、倉吉→鳥取と移動してホテルで一休みした後、鳥取で指折りの評判の良いお寿司屋さんに行きました。

 

 

(写真)JR鳥取駅にあった因幡の白兎の砂像。手前のニョキッと出ている3つのとんがりは鮫です。この砂像は砂を水で固めただけ、というのが驚きです。

 

 

 

(写真)さあ、お寿司屋さんです!まずはシロイカの旨煮から。島根に続いて、鳥取の美味しい地酒も楽しんで行きます。

 

(写真)お造りを何と12品(シロハタ、シロガイ、猛者エビなど)もいただいた後は、地元の天然フグのポン酢漬け。

 

(写真)ノドグロの塩焼き。大きく立派なノドグロで感動しました!ノドグロはこの地方の名産として有名ですが、必ず獲れる訳ではないそうです。ラッキーでした!

 

 

(写真)アジの南蛮漬け。しみじみ美味しい!この辺りでは、別の地酒のセットを楽しんでいます。

 

 

 

 

(写真)お寿司は地元の魚介類を中心に全8貫。写真は上からイサキ、シロイカ、田村牛。繊細な甘さや旨味のする魚介類の1貫1貫を地酒とともに味わって、極上の時間でした!

 

 

 

いや~、その土地のネタを使ったお寿司と地酒の組み合わせは、何度でも言いますが最高!!!

1+1が3にも5にも10にもなる世界!!!

 

私は普段東京でお寿司を食べる機会は限られますが(職場の近くでたま~に食べる12貫1,000円のランチで十分幸せ笑)、お寿司は国内旅行に行った時に、その土地ならではの季節折々のネタのお寿司と地酒の組み合わせを楽しむのに敵うものはない、と益々確信しました。今回も存分に楽しみ尽くしました!

 

 

 

 

 

5月7日(日)

 

鳥取2日目にして、今回のGWの国内旅行の最終日。まずは白兎神社に行きました。あの「因幡の白兎」の舞台で、白兎が白兎神として祀られている神社です!

 

 

(写真)大国主命と因幡の白兎の石像。このツーショット、つくづく好きだなあ~。出雲大社に続いて見ることができ、本当に嬉しかったです!

 

(写真)すぐそばの白兎海岸は、因幡の白兎の物語の舞台。写真右側の島が白兎が流れついた淤岐之島、左側の岬が白兎が負傷して上陸した気多之前。白兎は島から岬に移ろうとしてワニ(鮫)を騙したがために、毛皮をむしられてしまったのでした…。(なお、島は隠岐の島とする説あり)

 

 

 

(写真)いよいよ白兎神社に。入口近くには白兎がくるまって休んだというガマの穂があり、途中には身体を洗ったという御身洗池がありました。鮫に毛皮をむしられて、さらに大国主命の兄弟たちから騙されてひどい目にあった白兎は、優しい大国主命の助けにより元の白兎に戻ったのでした。

 

 

 

(写真)白兎神社の境内には、いろいろな種類のうさぎの石像がありました。最後のふとっちょ白兎像には恭しくしめ縄が!笑

 

(写真)白兎神社。この神社もしめ縄が本当に立派です。ご利益は病気治癒で、神社の案内には「日本医療の発祥の地」とありました。「因幡の白兎」の謂われから「なるほど!」「確かに!」と大いに唸りました!

 

(写真)菊座石。白兎神社の本殿を支える土台石には菊の紋章が彫刻されていています。神社創設が皇室と何らかの関係があったものと云われているそうです。

 

 

 

いや〜、子供の頃に習った、あの有名な「因幡の白兎」の舞台を訪れることができ感無量!しかも今年はうさぎ年なんです!今回の旅のキーワードは文句なく「うさぎ」に決定!

 

 

 

 

(写真)ランチは海鮮丼で有名なお店に。たっぷり盛られた魚介類が食べ応え十分。さらに何と猛者えびの刺身までいただけました!

 

 

 

そして、今回のGWの旅の最後の観光は鳥取砂丘です。実際に砂丘を歩く前に鳥取砂丘ビジターセンターで勉強しましたが、これが本当に面白い!鳥取砂丘のユニークさ、砂丘に住む動物や植物たちの独特な生態など、極めて興味深かったです!

 

本ブログで何度か書きましたが、私は理系です。大学受験は物理と化学で受けたので、得意なのは数学・物理・化学ですが、学生時代に深掘りしなかった生物や地学、さらには文系科目で関連の深い地理には、逆に興味津々です。今回、鳥取砂丘はそんな未だに溢れる好奇心の格好の対象となりました笑。

 

 

(写真)さあ、鳥取砂丘を歩きます。中央奥に見える小高い丘が「馬の背」。日本海から風が吹きつけ、砂丘なのにこんな丘が出現する不思議。写真だと小さいですが、標高47mもあり、現地で実際に目にするとスケール感・広がり感が半端ないです。

 

(写真)「馬の背」の上。ご覧の通り、先には人が誰もいません?実はこの時間帯は暴風雨…。みなさま、覚えておいででしょうか?あのGW最終日に日本全国を襲った暴風雨です。「馬の背」の上に辿り着いて日本海を見た後、他の観光客のみなさんは戻って行きましたが、さらに先に進んだお馬鹿はフランツのみ笑。激しい風雨に傘が飛ばされそうになる中、意を決して進みました。

(注)良い子はマネをしないようにしましょう!

 

 

(写真)美しい風紋。誰もいないエリアに行ったら、綺麗な風紋を見つけることができました!暴風雨の中、頑張って先に進んで良かった!

 

(写真)ハマヒルガオの群生地。「馬の背」を横断し切って降りた辺りにありました。5月はちょうど花が咲く時期です。見ることができて本当に良かった!(しかし、この時点でずぶ濡れに…泣)

 

(写真)ずぶ濡れにも関わらず、せっかく来たからと、その後も鳥取砂丘の中をアッチコッチと探検していたら、生き物の足跡を発見!鳥取砂丘ビジターセンターの方に写真を見ていただいたら、鹿の足跡なんだそうです。

 

(写真)オアシスに雨水が流れ込むの図。流れによって、砂地に凹凸が沢山できています。その昔地理で習ったメコンデルタはこうやってできるのかな?と想像が膨らみました。

 

 

 

そして、鳥取砂丘のそばにある、砂の美術館を観に行きました。この美術館では砂と水だけで圧縮した砂のかたまり(凝固剤は使用していない)を彫刻して造形した「砂像」を観ることができます。

 

定期的にテーマを替えて展示していますが、2022年~23年のテーマは「砂で世界旅行・エジプト編」。言うまでもなく砂と親和性の高いエジプト、とても楽しみです!

 

 

(写真)入口にあった砂の美術館とテーマを知らせるモニュメント。これ自体が砂像で造られていますが、この日は暴風雨のため、保護のシートが掛けられていました。

 

(写真)アブ・シンベル大神殿。ラムセス2世の権力を広く知らしめる堂々たる神殿です。これが砂と水だけで造られているとは本当に凄い!地震によって崩れた1体の像までリアルに再現しています!

※砂の美術館で購入した絵葉書より

 

(写真)ツタンカーメン王の墓の発掘。盗掘を免れて、ミイラと副葬品がほぼ完全な形で見つかり、「世紀の大発見」と言われたお墓です。左上の人物は発見したイギリス人の考古学者ハワード・カーター。

 

(写真)クレオパトラ。ご存じ、ローマのカエサルやアントニウスと結んで権力を掌握しようとしましたが、最後は蛇で自害したと伝わる「絶世の美女」です。

 

 

このほかにもエジプトを題材とした砂の彫刻の作品がズラッと並んでいて壮観でした!より一層感動したのは、私は4月にエジプトを舞台としたオペラ、ヴェルディ/アイーダを観たばかりなので。こういう偶然の妙は本当に痺れますね!素晴らしかったオペラの感動が甦りました!

 

(参考)2023.4.8 ヴェルディ/アイーダ(新国立劇場)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12798854011.html

 

 

 

(写真)とっとプリン。鳥取砂丘でずぶ濡れになったので、夕ご飯は無理をせず、ホテルでサンドイッチ&ビール。デザートに鳥取砂丘で購入したとっとプリンをいただくことにしました。砂に見立てた粉末カラメルをかけていただく「砂プリン」で、何と全国ご当地プリンランキングで日本一になったそうなんです!美味しかったです!

 

(写真)今回の旅のお土産は因幡の白兎。これ、見た目の可愛らしさといい、食べての美味しさといい、本当に良くできたお菓子!

 

 

 

 

 

ということで、今年のGWは山口・島根・鳥取を初めて旅してきました。どこも見応えがあり、その土地土地の良さや風情があり、また美味しいご飯とお酒があり、大満足の旅となりました!

 

そして、昨年のGWに広島と岡山を旅しているので、これで中国地方の5県、山陽地方と山陰地方を全て旅したこととなりました!東京から見ると中国地方は比較的馴染みのない地方なので(九州の方が仕事で行く機会のある印象)、とても貴重な機会となりました。

 

(参考)2022.4.29-5.2 広島観光(宮島&呉&広島&尾道)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12778899825.html

 

(参考)2022.5.3-6 岡山観光(倉敷&備中松山城&岡山&吉備路&和気&日生&備前)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12779411797.html

 

(参考)2023.4.29-5.2 山口観光(壇ノ浦&下関&秋吉台&萩&須佐ホルンフェルス)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12802249268.html

 

(参考)2023.5.2-5 島根観光(温泉津温泉&石見銀山&出雲大社&八重垣神社&松江&小泉八雲)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12808693330.html

 

 

 

私は、とある理由から、今は国内旅行よりも海外旅行を優先させたいと思っていますが、いずれは国内をゆっくり周りたいと思っています。中国地方の5県も、いつの日かまた再訪して、まだ行ってないまちや観光名所、温泉をぜひ巡りたいと思います!(晴れの日の暑~い鳥取砂丘も体験してみたいです!爆)