(今年最後の記事)毎年恒例ですが、今年の出来事をキーワードと写真で振り返ります。今年はロシアのウクライナ侵攻が始まり、その理不尽さと悲惨さにブログを半年も書かないくらい衝撃を受けましたが…、活動はそれなりにできた一年となりました。
(1)鎌倉殿の13人に熱狂した一年!
今年の思い出の並び順をどうしようか?と考えました。個人的には24記事書いた夏のオーストリア・ドイツ旅行が突出していますが、今年一年を通して盛り上がったことと言えば、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」です!
(写真)NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。本日12月29日に4時間半に渡って放送のあった総集編ももちろん見ました!感動に次ぐ感動で、涙腺崩壊です…。(特に、頼朝と感動の対面だった義経が、総集編では1時間後には首桶での対面だとか…。切なすぎる…。)。
「予測不能エンターテインメント」と銘打った三谷幸喜さんの脚本はさすがでしたが、それを役者さん、現場の監督さん、セットや小道具さんなどスタッフさん、ナレーションや映像加工まで、チームでいい作品にしたいという想いがヒシヒシと伝わってきた、最高の大河ドラマでした!
これまで、源氏が平家を滅ぼして鎌倉時代が始まったものの、源氏は3代で滅んで北条が執権として鎌倉幕府を仕切った、くらいの知識しかありませんでしたが、その流れの中にどれだけ濃密なドラマがあったことか!分りやすく教えていただいて、本当にありがたかったです!
源頼朝や義経だけでなく、範頼、阿野全成、頼家、実朝、公卿と源氏の各人物像がよく描かれ、北条時政、義時、泰時の北条3代の立ち位置や苦悩がよく分かり、また、歌舞伎に登場する梶原景時や工藤祐経、曽我兄弟くらいしか知らなかった鎌倉時代の御家人や文官も、三浦義澄や三浦義村、和田義盛、畠山重忠、八田知家、比企能員、仁田忠常、大江広元、三善康信など、蒼々たるメンバーがいることを知り、その生き様に大いに魅了されました!
役者さんたちは主役の小栗旬さんを始め、小池栄子さん、大泉洋さんなどなど、みな渾身の演技で見事でしたが、個人的に特に魅了されたのが初回から存在感を示した北条時政役の坂東彌十郎さん!
「時政パパ」として有名になりましたが、おとぼけでユーモアがありながら、後白河法皇に認められるくらい対人折衝能力が高い。家族思いで優しく、時には頼朝を一喝するくらいの気骨があり、何故か女性にモテる、笑。男として理想ですね。歌舞伎役者の実力をいかんなく発揮して、坂東彌十郎さん、お見事でした!
また、鎌倉殿の13人では、登場人物のセリフが絶妙でした。以下に特に印象に残った13人のセリフをご案内します。
北条時政「最期は首ちょんぱじゃねえか!」「オンベレブンビンバー」
北条宗時「坂東武者の世を作る。そのてっぺんに北条が立つ。それまでは、辛抱しようぜっ!」
北条義時「はぁ~」(ため息)「平六ぅ~」
北条政子「(ポーズを付けて)従三位!」
北条トキューサ「(北条泰時の御成敗式目を作る意向に対して)いい、とてもいい!今、新しい時代が来る音がした!」
源頼朝「比奈、起きておるかな?」→比奈(ニコッ)→義時「まさか本当に来られるとは…」
源範頼「風邪は寝るのが一番。どうぞお大事に」(範頼を焚き付けた挙げ句に、仮病で裏切った比企に対して)
阿野全成「臨 兵 闘 者 皆 陣 烈 在 前!急急如律令、合!」
三浦義村「これから先も北条は三浦が支える」
上総広常「みんな武衛だ!」
※個人的に、この「みんな武衛だ!」が今年の流行語大賞
和田義盛「(畠山重忠に対して)もうちょっと生きていようぜ。楽しいこともあるぞ~。」
畠山重忠「(適当に叩けばいいんだろと言う三浦義村に対して)音曲を侮るな!」
後白河法皇「(余りに身勝手な変わりようで、本人もどちらがどちらだか分からなくなり)だから~、より、頼朝に、よ、義経追討の宣旨を与えろと言うとるんじゃ!」(扇子を投げ付ける)
ということで、鎌倉殿の13人を大いに楽しんだ一年でしたが、その振り返りの最後に、みなさまへ大竹しのぶさんの怪演が見事だった歩き巫女(占いおばば)の言葉を贈ります。ドラマでは源実朝に向けられたアドバイス(2つのことに対して)でしたが、私は、これは誰もに当てはまる、それぞれの境遇や立場で悩んでいる万人に微笑みかけるエールの言葉と感じました。
日々頑張っていらっしゃる方々が、この言葉で少しでも励みになったり、気持ちが楽になったりすれば幸いです!
歩き巫女「お前の悩みはどんなものであってもそれはお前一人の悩みではない。はるか昔から同じことで悩んできた者がいることを忘れるな。この先もお前と同じことで悩む者がいることを忘れるな。悩みというものはそういうものじゃ。お前一人ではないんだ、決して。」
(2)能&狂言と文楽で皆勤賞!
最近また日本の古典芸能をよく観に行っていますが、今年の年始に以下の2つの目標を立てました。
◯国立能楽堂の能&狂言の公演を毎月観に行くこと(毎月で全12回)
◯国立劇場小劇場の文楽(人形浄瑠璃)の公演を毎回観に行くこと(2月・5月・9月・12月で全4回)
そして無事に達成できました!やったー!バンザーイ!
(以下、今年観に行った作品の一覧です。)
◯国立能楽堂(能&狂言)
1月 狂言 連歌毘沙門/狂言 犬山伏/狂言 髭櫓
2月 狂言 簸屑/能 室君
3月 狂言 牛馬/能 朝長
4月 狂言 通円/能 八島/狂言 千鳥/能 俊寛/狂言 雁礫/狂言 茶壺/新作狂言 宗旦狐
5月 能 俊成忠度/狂言 宗論/能 綾鼓
6月 狂言 船渡聟/能 養老
7月 復曲能 賀茂物狂
8月 狂言 入間川/能 安達原
9月 狂言 昆布売/能 殺生石
10月 狂言 鎧腹巻/能 雨月/狂言 鶏聟/能 浮舟
11月 狂言 悪太郎/能 羽衣
12月 狂言 素袍落/能 逆矛/狂言 御茶の水/狂言 禰宜山伏/狂言 煎物
(写真)国立能楽堂の1月~12月の公演パンフ一式。この年末年始に、観なかった作品も含めて、ゆっくり見返すのが楽しみです!
◯国立劇場小劇場(文楽)
2月 平家女護島/釣女
5月 義経千本桜~伏見稲荷の段/道行初音旅/河連法眼館の段
9月 奥州安達原~朱雀堤の段/敷妙使者の段/矢の根の段/袖萩祭文の段/貞任物語の段/道行千里の岩田帯
12月 本朝廿四孝~信玄館の段/村上義清上使の段/勝頼切腹の段/信玄物語の段/景勝上使の段/鉄砲渡しの段/十種香の段/奥庭狐火の段/道三最期の段
(写真)12月文楽公演のパンフ。本朝廿四孝の美しい八重垣姫。奥庭狐火の段は八重垣姫が狐の化身になって愛しの武田勝頼を助けに行く物語。今年は北海道日本ハムファイターズの「きつねダンス」が一世を風靡しましたが、八重垣姫がケレンで正に「きつねダンス」を披露するこの演目を持ってくるとは、本当に心憎い公演でした!
(参考)上記の他、11月には大阪の国立文楽劇場に文楽を観に行きました。
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12780560553.html
皆勤賞だからと言って、何かもらえる訳ではありませんが、能&狂言、そして文楽への理解がより深まり、より一層楽しめるようになった気がします。
特に印象に残ったのが、2月に文楽で「平家女護島」を観て、4月に能の「俊寛」を観たこと!これ、同じ内容の物語で、私はさらに歌舞伎の「俊寛」も何度か観たことがあるので、3つの伝統芸能で、同じ物語を楽しむことができました!
(写真)5月文楽公演のパンフ。舟が去って行って、最後一人残された俊寛が見送るの図。
その流れでGWの旅行で、広島の嚴島神社で卒堵婆石(鬼界ヶ島に流された平康頼が卒堵婆を海に流し、そのうち1本がこの卒堵婆石に辿り着いた)を見て、「ここから俊寛の物語が生まれたのか!」と大いに感動しました!
そして、今年2022年は千利休(1522-1591)の生誕500年。千利休やお茶にまつわる能や狂言を楽しめたのは貴重な機会となりました。鎌倉殿の13人を毎週見ていたので、源平ものの能も上演されていて、心憎い限りでした。
(3)存分に楽しんだ久しぶりの海外旅行!
今年特筆すべきことと言えば、コロナもまだ気になる時期でしたが、思い切って久しぶりに8月にオーストリアとドイツに海外旅行に行ってきたことです。このことは、ブログに24記事の長期連載にて書きました。以下、観光地の写真をいくつか。
(写真)シュタイヤー(オーストリア)の2つの川の合流点のダイナミックな景観。奥の聖ミヒャエル教会が美しい。
(写真)トラウエンキルヒェン(オーストリア)の受難の道から見た美しいトラウエンシュタイン山
(写真)フォイヤーコーゲル山から見たトラウン湖とトラウエンシュタイン山
(参考)今年の夏のオーストリア・ドイツ旅行の24記事
https://ameblo.jp/franz2013/theme-10117292505.html
観光の写真を優先させましたが、もちろん、各地の音楽祭は鉄板に素晴らしかったです!ザルツブルク音楽祭のコリンヌ・ウィンターズさんが素晴らしかったヤナーチェク/カーチャ・カバノヴァーや、おそらく二度と観れないだろうカール・オルフ/時の終わりの劇。バート・イシュル・レハール音楽祭の楽しいオペレッタ3連発。バイロイト音楽祭では幕間のパフォーマンスを第2幕につなげた楽しいワーグナー/タンホイザーが最高!
コロナやロシアのウクライナ侵攻の影響を受けた旅となりましたが、行きのフライトではロンドンのヒースロー空港でロスバゲのリスクがあったのでスーツケースを持っていかなかった選択、そして、旅行中しっかり対策をして、帰りのフライトの前のPCR検査が陰性で無事にクリアできたことが大きく、とても楽しい旅となりました。
(4)いろいろ楽しんだ国内旅行。初めての広島と岡山。
海外のほかに、国内旅行も楽しんで来ました。以下、写真で振り返ります。
(写真)静岡県(1月)。静岡交響楽団のハイドン83番「雌鳥」・85番「王妃」・92番「オックスフォード」のコンサートを聴きに行きました。素晴らしい演奏の後、静岡の新鮮なネタのお寿司や桜エビの天ぷらを地酒と合わせて最高でした!
(写真)広島県(4月)。嚴島神社はさすがの素晴らしさでした!牡蠣尽くしの料理やもみじ饅頭、穴子料理も楽しんできました。
(写真)岡山県(5月)。吉備路のレンゲ畑越しに見る備中国分寺の五重塔は、まるで桃源郷のようでした。
(写真)兵庫県(5月)。ブログには書き切れませんでしたが、GWは広島、岡山の後に、姫路城にも寄ってきました。「白鷺城」とも言われる世界遺産のお城、素晴らしかったです!
(写真)群馬県(5月)。群馬交響楽団のヴォーン・ウィリアムズ・プロ(9番&テューバ協奏曲&5番)を聴きに、高崎に行きました。写真は終演後、高崎のパブでイギリスのビールを楽しんだ時のもの。
(写真)大阪府(11月)。国立文楽劇場で初めて文楽を観ることができ、感無量でした!
海外旅行の回数が減ったため、国内旅行に行く余裕ができました。それと、実はまたマイルの期限が迫ってきていて…。来年もぜひ楽しんでみたいと思っています。もしかすると、みなさまのまちにお邪魔するかも知れません?
(5)10シャトーの比較が楽しかった2002年のボルドー
今年は20年ものとなる2002年ヴィンテージのボルドーワインを大いに堪能しました。数えてみたら以下の10のシャトーでした。
ムートン・ロートシルト
コス・デストゥルネル
デュクリュ・ボーカイユー
ピション・ラランド
ラフィット・ロートシルト
(ここまでの5シャトーは記事にしました。)
マルゴー
ランシュ・バージュ
オー・ブリオン
モンローズ
パルメ
これだけ2002年を水平で味って感じたのは、2002年は古典的なボルドーのヴィンテージということ。そして、それぞれのシャトーのテロワールや造りの個性が典型的な形で出ていて、概ね飲み頃を迎えている、ということでした。(一点、ピション・ラランドだけはまだ早く、5年後くらいが良さそう。)
また、3月末と12月末の節目に、特別なボルドーを楽しむこともできました。畏敬の念を持っていただいた偉大なワイン。本当に素晴らしかったです。
(写真)シャトー・ペトリュス1992(3月末)
(写真)シャトー・ラフィット・ロートシルト1982(12月末)
来年は2003年のボルドーを中心にワインを楽しむ予定です。2000年や2005年と並んでグレート・ヴィンテージとされる2003年のボルドー。我慢に我慢を重ねて、セラーの中ですやすや寝かせてきて、1本もので飲むのは来年が初めて。とても楽しみです!
(6)今年も存分に楽しんだ東京のオーケストラ
今年は東京のコンサートの記事は結局3本しか書きませんでしたが…、コンサート自体にはそれなりに行きました。
今年はN響の新しい指揮者として、ファビオ・ルイージさんが就任されたことが大きな話題となりました。10月に95歳にして怪我の後、ご無事で来日されたヘルベルト・ブロムシュテットさんを4回聴けたのも良き思い出です。以下、オーケストラを聴きに行った回数順に、特に印象に残ったコンサートです。
◯NHK交響楽団(15回)
⇒尾高忠明さんのエルガー/エニグマ変奏曲(2月)、ステファヌ・ドゥネーヴさんのフロラン・シュミット/サロメの悲劇(6月)、ファビオ・ルイージさんのヴェルディ/レクイエム&R.シュトラウス・プロ&ブラームス2番(9月)、ヘルベルト・ブロムシュテットさんのマーラー9番&シューベルト・プロ&ニールセン3番(10月)、レナード・スラットキンさんのヴォーン・ウィリアムズ5番(11月)、ファビオ・ルイージさんのブルックナー2番&メンデルスゾーン3番&ドヴォルザーク9番(12月)
◯読売日本交響楽団(11回)
⇒下野竜也さんのブルックナー5番(1月)、上岡敏之さんのツェムリンスキー/人魚姫(5月)、セバスティアン・ヴァイグレさんのブルックナー7番(6月)、ユライ・ヴァルチュハさんのメンデルスゾーン3番(8月)、セバスティアン・ヴァイグレさんのR.シュトラウス/英雄の生涯&ブラームス/ドイツ・レクイエム(9月)、シルヴァン・カンブルランさんのヴァレーズ/アルカナ(10月)、トマーシュ・ネトピルさんのヤナーチェク/タラス・ブーリバ、セバスティアン・ヴァイグレさんのタネーエフ4番(12月)
◯東京都交響楽団(9回)
⇒アレクサンダー・ソディさんのマーラー3番(4月)、アンドリュー・リットンさんのコープランド3番(5月)、クラウス・マケラさんのマーラー6番(7月)、アラン・ギルバートさんのチック・コリア/トロンボーン協奏曲(7月)、大野和士さんのブラームス2番&ヤナーチェク/グラゴル・ミサ(9月)、トーマス・ダウスゴーさんのニールセン4番(10月)、エアリフ・インバルさんのブルックナー4番(12月)
◯東京交響楽団(7回)
⇒ジョナサン・ノットさんのウォルトン/ペルシャザールの饗宴(5月)、イオン・マリンさんのチャイコフスキー4番&ストラヴィンスキー/火の鳥(6月)、ジョナサン・ノットさんのマーラー5番(7月)、ジョナサン・ノットさんのブルックナー2番(10月)、ユベール・スダーンさんのシューマン3番(11月)
◯バッハ・コレギウム・ジャパン(5回)
⇒鈴木優人さんのモーツァルト/戴冠ミサ曲&第一戒律の責務(2月)、鈴木雅明さんのバッハの誕生日を祝って(3月)、鈴木雅明さんのバッハ/昇天祭オラトリオ(5月)、鈴木優人さんのハイドン/天地創造(7月)、鈴木雅明さんのバッハ/大天使ミカエルの祝日(9月)
◯新日本フィルハーモニー交響楽団(4回)
⇒佐渡裕さんのバーンスタイン/ウェストサイド・ストーリーからシンフォニック・ダンス(1月)、シャルル・デュトワさんのフレンチ・プロ(6月)、尾高忠明さんのR.シュトラウス・プロ(10月)
◯日本フィルハーモニー交響楽団(3回)
⇒広上淳一さんのブルックナー7番(7月)、山田和樹さんのウォルトン1番(9月)、下野竜也さんのヴォーン・ウィリアムズ6番(12月)
◯紀尾井ホール室内管弦楽団(2回)
⇒阪哲朗さんのモーツァルト/リンツ&ベートーベン2番(2月)、ジョナサン・コーエンさんのモーツァルト39番(4月)
このところ毎年ずっと同じようなことを繰り返し書いていますが、大切なことなので何度でも書こうと思います。はっきり言って、上記のどのオーケストラを聴きに行っても、どのコンサートに行っても、大いに楽しんで感動して、満ち足りた気分でコンサートホールを後にしました。私、これを「できる」ことについては絶対の自信があります。
(写真)そして、コンサートの終演後に楽しんだ料理とお酒。素晴らしいコンサート → 美味しい料理&お酒、これに勝る喜びはありません!
来年はN響、都響、読響、紀尾井ホール室内管弦楽団、バッハ・コレギウム・ジャパンを定期会員で、東響、日フィル、新日フィルを一回券で聴きに行く予定です。どのオケも魅力的なプログラムを用意していて、今から楽しみにしているコンサートが盛り沢山。来年も大いに楽しみたいと思います!
(7)美術、気がつけば6つの企画展を観に行っていた!
今年は美術はそんなに積極的に観に行った印象がありませんでしたが…、いつの間にか、6つの企画展を楽しんできていました。特に印象に残った絵とともに(※全て美術展で購入した絵葉書より)。
(写真)ザ・フィンランドデザイン展(ザ・ミュージアム)からキンモ・カイヴァント/PMKコットン広告
(写真)フェルメールと17世紀オランダ絵画展(東京都美術館)からフェルメール/窓辺で手紙を読む女(修復後)
(写真)メトロポリタン美術館展(国立新美術館)からフェルメール/信仰の寓意
(写真)自然と人のダイアローグ展(国立西洋美術館)からアクセリ・ガッレン=カレッラ/ケイテレ湖
(写真)ルートヴィヒ美術館展(国立新美術館)からヘルベルト・バイヤー/メタモルフォーゼ
(写真)岡本太郎展(東京都美術館)から岡本太郎/燃える人
どの企画展も素晴らしい内容で大いに堪能しましたが、特に、過去最大規模の回顧展だった岡本太郎展がインパクトあり過ぎでした!笑 東京展は昨日で終了ですが、来年1月14日(土)~3月14日(火)に愛知県美術館で愛知展があるので、お近くの方はぜひご覧になられてみてください!
(8)祝!勤続30年を達成!
シャトー・ペトリュス1992でお祝いした記事に詳しく書きましたが、今年3月末で勤続30年となりました。そして、おかげさまで31年目の年末を無事に迎えることができました。
長らく勤めることのできた秘訣として、上記の記事では音楽とお酒を挙げましたが、忘れてはならないのが体を動かすこと。今年もよく泳いだり走ったりしました。水泳は1回2~3km(週3~5回)、ジョギングは1回10~15km(週2回)と充実しました。そして、泳いだり走ったりした後のビールが本当に美味しいこと!←やっぱり、それ!?笑
30年間一度も腰を悪くしたことがないどころか、今は肩こりすらなく、マッサージに行ったこともありません。健康診断の結果も良好で、昨年に過去最良値を叩き出した肝機能の数値(GOT、GPT、γ-GTP)がさらに良くなりました!何の心配もなくお酒を沢山飲めて、とても幸せです。
さらに今年は、仕事にも関係する「とある目標」を、おかげさまで計画よりかなり前倒しで達成することができました。次の展開を考えることも一案ですが、長年お世話になった組織に無責任なことはしたくないし、後輩たちにまだ伝えていきたいこともあります。来年もまたしっかり働き、しっかり芸術やお酒を楽しんで、充実の一年にしていければと思っています。
最後に、本ブログの更新は今年はこれで終わりです。今年も多くの方に読んでいただき、さらにいいね!やコメントも沢山いただき、本当にありがとうございました!大いに感謝いたします。来年もどうぞよろしくお願いします!
みなさまが素敵な新年を迎えることができるよう、心より祈っております。良いお年をお過ごしください!
(追伸)年末は今年が生誕150周年のイギリスの作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの9つの交響曲を聴いて、ゆっくり過ごそうと思っています。(上記写真はその9枚のCD、ブライデン・トムソン/ロンドン交響楽団の名盤。CDジャケットがイギリスの画家ターナーというのがまたいいんです!)
来年の干支は元気に飛び跳ねるウサギ。ということで、みなさまにも、飛躍の年や希望の新年に向けて、ヴォーン・ウィリアムズの曲を一曲ご紹介します。
それはオーケストラと合唱の曲で、「未知の世界へ」。
恐れずに未知の世界へ踏み出して行こう、という内容の歌詞の、大変勇気をもらえる曲。転調しながら高まっていく合唱の盛り上がりが極めて素晴らしい曲です。フランツが絶対の自信を持ってお勧めする曲。元気を沢山もらえるので、年末年始のお時間ある時、ぜひ聴かれてみてください!良いお年を~!
(参考)ヴォーン・ウィリアムズ/未知の世界へ。前半はしめやかで美しい合唱。7:15から合唱がめくるめく転調を繰り返して大いに盛り上がります!プロムスの大合唱でお楽しみください!
https://www.youtube.com/watch?v=zKOk_9czKbM (12分)
※BBCの公式動画より。プロムスでの演奏。