旅行3日目。この日は夜に観劇があるので、日中はウィーンでゆっくりすることにしました。
そして、ホテルでたまたま朝食なしのプランを選んだので、以前にラントマンで朝食を楽しんだように、どこかに朝食を食べに行こうと考えました。
今晩は観劇で遅くなり、夕食はおそらくサンドイッチとビールのみでしょう。ならば、朝食はリッチに楽しもう!と思い、ウィーンを代表するホテル、インペリアルで朝食を取ることにしました。
ホテルインペリアルはウィーンが誇る最高級ホテル、ムジークフェライン近くの素晴らしいロケーションにあります。各国からの国賓の迎賓館としても使用され、以前に天皇皇后両陛下(いまの上皇上皇后両陛下)もお泊まりになられたことのある由緒あるホテルです。
私はカフェやディナーではこれまで何度も利用していますが、宿泊となると、残念ながら庶民には手が届かず…泣。せめて雰囲気だけでもと、今回、朝食を食べに行ったのです。
(写真)ホテルインペリアルの朝食。昨日がランチもディナーもお肉だったので、ヘルシー系のブレックファーストにしました。この世で最も健康的な朝食?というくらいに、体に良さそうな食材がシンプルに出てきました。昨日の肉食の罪が全て許された気分に、笑。
右奥のドリンクは、まさかの青汁だったらどうしよう?とおっかなビックリ飲んだスムージーがとっても美味い!また、左側のお椀に入ったシリアルと蜂蜜がめっちゃ美味しくて、ライ麦パンに付けたら無限に食べられるかも?
中央の見事なまでに何も味付けのない野菜のスティックも美味しかったですが、一方で、漬けものを発明した日本人って天才!とも思いました。右のヨーグルトには何とアサツキが入っていて驚きました!
ホテルインペリアルでの朝食、美味しくて雰囲気があって素晴らしかったです!いつの日か宿泊もできるように、改めて仕事をしっかり頑張ろうと誓いました。しかし、私の場合、例えそんな余裕ができても、インペリアルでなく1泊70ユーロ前後の気さくなホテルに泊まりつつ、その分、お酒に費やしてしまう未来しか思い浮かびません、笑。
さて、朝食を楽しんだ後は、しばし食後の散歩。ウィーンのまちを歩きます。
(写真)ホテルインペリアルからすぐそばのムジークフェラインザール。8月はコンサートはないものの、ウィーンに来たら会いに行きたくなりますね。前回聴いたのは、ムジークフェライン150周年の記念コンサートでした。ベートーベンイヤーの良き思い出となりました。
(参考)2020.1.5 ウィーン・フィル&楽友協会合唱団のムジークフェライン150周年記念コンサート
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12582157738.html
(写真)カールス広場にあるブラームスの像。9月3日に大野和士/都響のブラームス・プロを聴きに行きましたが、オーストリアを旅行した後に聴いた大野さんと都響のブラームス2番は、オーストリアの自然の美しさを存分に反芻させてくれる素晴らしい演奏、大いに感動しました!
(写真)ブリストルホテル。ここは通りがかる度に日本の大きな国旗をよく見かけますが、この日はなし。まだまだ日本の観光客は戻っていないようです。
(写真)ウィーンのまちでは、この写真のように、外に席を出しているお店がより多くなった印象を持ちました。東京でも店の前に席を設けるお店をチラホラ見かけますが、ウィーンの方がより豪快に展開している印象です。
また、後でトラムに乗りましたが、ウィーンのまち全体で工事中の建物が多い印象です。建物の修繕というよりは、お店が閉店になってしまって、内装を変えているような感じが。好きだったホテルやレストランも…。これは間違いなく、コロナの影響ですね。とても悲しい…。
さて、食後の散歩を楽しんだところで、旅行の大切な手続きについて、事前に確認に行きます。既にニュースになったように、9月7日から海外からの帰国の要件が緩和されましたが、8月に私が海外に行った段階では、帰国の前にPCR検査で陰性証明書が必要で、それがないと帰りのフライトに乗せてもらえません。
しかも、PCR検査であれば何でもいい訳でなく、厚生労働省の指定する方法でないとダメ。何でも、それから外れた検査の陰性証明書でフライトに乗ろうとして、拒否されてトラブルになる事例もあるとか…。
こうしたことから、厚生労働省の指定する方法の検査をしている検査機関の情報が在オーストリア日本大使館のHPに載っていて、今回、その検査機関を利用しました。検査自体は1週間後ですが、予めその検査所に行って、厚生労働省の様式の証明書を出してくれるか、念のため確認しようと思います。
(写真)私が確認しに行った、PCR検査の検査所。ウィーン国立歌劇場のすぐそばにあって、とても便利。同じ系列の検査所がシュテファン寺院のそばにもあるようです。
厚生労働省の様式の証明書を出してもらえるかを聞いてみたら、受付のお姉さんが、これでしょ?もちろんOKです!との回答。もしかして、多くの日本人が確認しに来たかも知れませんが?と枕言葉を入れたら、お姉さん、ニコッと笑っていました。ですよね~!笑
さて、PCR検査の証明書の様式は大丈夫なので、後は後日、無事に陰性証明を取るだけです。昨日もいろいろ自重しましたが、何よりもそれまでの行動のリスク管理が大切ですね。陽性になってしまって、なかなか日本に帰れず、フライトの再予約とホテル代などで追加の出費が50万円とか100万円!になってしまった方もいると聞きます。ここはしっかりしたいところ。
必要な確認作業を終えたので、この後は大好きな美術史美術館に行くことにしましょう!ウィーンを代表する美術館、名画の宝庫です!
(写真)美術史美術館。ウィーンの美術の殿堂です。
美術史美術館に行ったら、ご覧の通り、正面の前に何やらプレハブの小屋が左右にあります?(白い旗が立っているところ) これがチケット売り場でした!以前は正面の入口を入ってすぐ右のチケットボックスで買いましたが、人気の美術館でかなり並ぶので、屋内だと密になります。チケット売り場を外に出すのは柔軟で良い工夫ですね!
ところでまだ開場前ですが、左右のどちらに並んだら良いのでしょう?右の小屋には、「閉まっているので左に行って!」と表示があったので、最初は左に列ができました。ところが、美術館から係員の方が出てきて右の小屋に入ったので、半分くらいの人が右に移動しました。
しかし、係員の方は右の小屋から出て、今度は左の小屋に!慌てて左に移る人たち、笑。別の係員の方が右の小屋に入りました。困惑する観光客多数。お~い!どっちなんだ~!笑 中には、左右に分かれて並ぶ賢いカップルも。良い連携、共同作業ですね。
結局、開館時間になったら、両方の小屋でチケットを購入できた、という結末でしたが、少しでも早くチケットを買って、すぐでも名画に会いたい!、という観光客のみなさまの、いささか殺気立った雰囲気がよく分る、何とも微笑ましい出来事でした。
それでは、素晴らしい絵画を観て行きましょう!今回は絵葉書は買って来なかったので、以前にアップしたことのある絵を中心にご紹介します。
(写真)Luca Giordano/Archangel Michael defeats the fallen Angels
※以前に美術史美術館で購入した絵葉書より
まずは昨日行って非常に印象に残った、シュタイヤーの聖ミカエル教会にちなんだ作品。壮麗な聖ミカエル教会の後で観る、ジョルダーノの聖ミカエルの絵画は真に感動的!そして描かれている悪魔(ルシファー)は、この後の旅行の展開につながります。
(写真)Peter Paul Rubens/The Assumption of the Virgin Mary
(写真)Peter Paul Rubens/Miracles of St. Ignatius
(写真)Peter Paul Rubens/Miracles of St. Francis Xavier
ルーベンスの部屋の、マリアの昇天、聖イグナチウス、聖ザビエルの3枚の絵画こそ、美術史美術館の至宝でしょう!巨大な絵が圧倒的な迫力で迫ってきますが、今回も大いに魅了されました!
それから、今回なるほど!と気付きましたが、マリアの昇天の対面に、ルーベンスのバッカナールの絵を対象的に配しているのもとってもいい!聖なるものと世俗的なものの対比。このテーマについては、今回の旅行の最後の観劇(オペラ)で大いに考えさせられることになります。
(写真)Pieter Bruegel/The Tower of Babel
ブリューゲルの絵画が並ぶブリューゲルの部屋もまた、美術史美術館のハイライト。見応えがあって、本当に素晴らしい!上はバベルの塔の絵ですが、私は特に農民の婚礼の絵が大好き。薄いお皿を重ねて取ったり、美味しい料理に指を舐めたり、農民のさりげない行為をブリューゲルが温かい目で描いた珠玉の作品です。
(写真)Johannes Vermeer/The Artist’s Studio
フェルメール/絵画芸術。フェルメールの中でも、私が特に好んでいる作品です。今回は10分くらい、じっくり観ることができました。
フェルメールの絵の奥の回廊部分には、フェルメールと同時代のオランダの画家、Gerard ter Borch、Pieter de Hooch、Frans van Mieris、Gerrit Douの絵もありました。今年の春のオランダ絵画展でも、これらの画家の作品が来ていましたね。
今回、おやっ?と思ったのは、フェルメールの絵画芸術が大部屋に展示されていたこと。いつもは回廊部分のより小さな部屋に展示されています。比較的小さな寸法のフェルメールの絵は、その方が相応しい、と美術史美術館の学芸員さんが話していた記事を以前に読んだことがあります。
それでは、どうして今回は大部屋に展示されていたのでしょう?私はこれはコロナが理由だと直感で思いました。フェルメールの絵は世界で30点余り。とても貴重なので、多くの観光客の方が絵の前に集まります。つまり「密」になります。感染対策を考えて、より大きな大部屋に移して展示したのではないでしょうか?
良く考えられた対応で、本当にさすが!と思いますが、逆に、本来その絵を鑑賞するに相応しい場所から離れざるを得ないのは、何となくやるせない気持ちになります。早く正常化するといいですね。
(写真)Tiziano Vecellio/Danae
ティツィアーノの作品が揃っているのも美術史美術館の魅力の一つ。このダナエの作品を始め、様々な作品に魅入られました。ティツィアーノ、絵画にそんなに興味を示さなかったと言われるワーグナーが好んだ画家でもあります。
なお、美術史美術館には、ダナエの他に、エウロパ、アンティオペの3つのジュピターの変化の絵画が揃っていました。オッフェンバック/天国と地獄ではコケにされまくるジュピターの全くもう!やれやれの3変化!笑
(写真)絵を観る途中で本日のランチ。美術館の中のゲルストナーで、アプリコットタルトとブルーベリーチーズケーキとメランジェ。
このアプリコットのムースが濃厚で、果肉の厚みが半端なくてめっちゃ美味い!さすがウィーンの上流のドナウ川沿いがアプリコットの名産地なだけありますね!またブルーベリーチーズケーキも甘くて美味しい!ああ、ウィーンでケーキを食べる喜び!
ということで、日中は久しぶりのウィーンを存分に堪能しました!そして、ホテルに帰って休憩の後、夜はオペレッタを観に行きました。
今回の旅の観劇のオープニングを飾るオペレッタはフランツの大好物、日本では観ることのできない珍しいオペレッタ。次の記事で!(続く)
(追伸)ところで、先週は素晴らしいR.シュトラウスを2回聴くことができました。セバスティアン・ヴァイグレ/読響による英雄の生涯と、ファビオ・ルイージ/N響によるオール・R.シュトラウス・プロです。
ヴァイグレ/読響は骨太でスケールの大きな、圧巻の英雄の生涯!ルイージ/N響はリズムが切れて勢い良く、聴き応え抜群の熱いR.シュトラウス!どちらもめっちゃ素晴らしかったです!
特に、ばらの騎士組曲のオックス男爵のワルツの3拍子をゆっくりたっぷり揺らしたリズムには、ルイージさんのウィーンへの憧れの気持ちを大いに感じました。ウィーン、大いに憧れを抱く夢のまちです!














