記事としてアップするタイミングを少し逃しましたが…、先々週の週末に、再び30年もののボルドーを開けました。

 

そのワインはシャトー・ド・サル1990。ボルドーはジロンド川右岸、ポムロル地区のワインです。

 

 

(参考)シャトー・ド・サル1990。シンプルながら、素敵なデザインのラベル。

 

 

 

このシャトー・ド・サルは、ペトリュス、トロタノワ、レヴァンジル、ラ・コンセイヤントなど、メルローとカベルネ・フランによる最高のワインが生産されるポムロル地区の中では、そんなにネーム・バリューがある訳でなく、比較的地味な存在のワインなのかも知れません。

 

しかし、これが抜群に美味しかった!色は縁にオレンジのニュアンスがあり、中心に向けてのグラデーションが美しい。香りは熟成したポムロルの甘く妖艶な香りがプンプン香って、味は甘さと旨味のバランスが良く、程よく心地良いストラクチャーを感じて、素晴らしい飲みものでした!

 

 

 

先月記事にした通り、尊敬するレナード・バーンスタインの30周年の命日(10月14日)に、レニーに敬意を表してシャトー・ラフィット・ロートシルト1990を開けました。ラフィットはメドックの格付けナンバー1のシャトー。先週の来日公演が最高だったウィーン・フィルにどこか似ていて、エレガンスの極みでした。

 

(参考)2020.10.14 シャトー・ラフィット・ロートシルト1990(レニーの没後30周年の命日に)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12632088014.html

 

 

それに比べると、シャトー・ド・サルはレベルの高いワインではあるものの、ラフィットほど有名ではなく、評価もそこそこです。しかし、同じく30年の熟成を経て真価を発揮したシャトー・ド・サルは抜群に美味しかった!ボルドーのレベルの高さ、そして層の厚さを大いに実感する瞬間。こういうのがワインの面白い、また奥深いところだと思います。そしてフランツの決めゼリフ、「何事も経験です!」

 

 

 

季節が秋から冬に移りつつあり、ますますボルドーの赤ワインが美味しくなってきました。今年はあともう1回、記念年にちなんで、よく熟成させたボルドーを開ける予定。今からとても楽しみです!