静岡2日目。この日は台風が接近する日だったので、ホテルに一日缶詰も覚悟しましたが、結局、台風は南に外れました。雨や風はそれなりにあるものの、公共交通機関は全く問題なし。観光に出掛けることとしました。

 

ただし、さすがに富士山の眺望などは望めないので、まずは屋内で楽しめる、「クマノミ」の種類が豊富なことで有名な水族館に行くことにしました。

 

 

 

(写真)水族館にはJR清水駅からバスで行きます。駅ではまるちゃんがお出迎え。さくらももこさんの故郷が清水なんですね。

 

(写真)東海大学海洋科学博物館。台風接近にも関わらず、お子さん連れなど、多くの方が来られていました。

 

(写真)水族館の前にはコペンハーゲン(デンマーク)のシンボルとして有名な人魚の像が。ここで出逢えるとは!

 

フランツ、実は2010年にデンマークを旅行した時に見に行きましたが、何と上海万博に出展中で、お留守だったんです…。

 

(写真)その時のコペンハーゲンの現地の状況…。上海万博の会場のリアルタイムの映像が電光掲示板に流されていたのでした…。逆に貴重な写真なのかも?まあ、また遊びに来てね~!ということなのでしょう。簡単にはへこたれません(笑)。

 

 

(写真)深海探査船の模型かな?と思ったら、世界初の新型推進器「二重反転プロペラ型ポッド推進器」ということでした。これがあれば、真横移動、その場旋回など通常の船にはできない動きが可能となるそうです。

 

(写真)波を起こす機械。海洋科学博物館というだけあって、水族館だけでなく、海洋の探査技術などの展示も充実していました。

 

 

 

東海大学海洋科学博物館、キラーコンテンツのクマノミの展示を始め、とても見応えがありました!特に印象的だった点を以下に記します。

 

 

(1)くまのみ水族館(クマノミの写真は以下のURLを参照)

https://www.umi.muse-tokai.jp/exhibit/kumanomi/index.html

※東海大学海洋科学博物館の「くまのみ水族館」のページ

 

◯水族館では1977年に世界で初めてカクレクマノミの人工繁殖に成功。

 

◯世界にはクマノミが30種類いますが、そのうちの何と20種類!をここの水族館で見ることができます。また、日本には6種類が棲んでいますが、これだけの種類のクマノミを見ることができるのは、日本の海だけ。日本は「クマノミ大国」なんだそうです!

 

◯ちなみにその日本の6種類とは、①クマノミ、②ハマクマノミ、③ハナビラクマノミ、④セビロクマノミ、⑤コウアカクマノミ、⑥カクレクマノミ。

 

◯その日本の海に棲んでいる6種類のクマノミ。それぞれの水槽を注意深く観察していたら、単なる「クマノミ」はほとんどイソギンチャクに隠れません?「おーい!君たち、もう少しクマノミらしく振る舞おう!」と念じたところ、水槽の掃除のためにモップが入ってきたらちゃんと隠れました!やればできる!(笑)

 

◯一方、カクレクマノミは名前の通り、常にイソギンチャクの中にいます。まるでふかふかの絨毯の上にいるようで本当に愛らしい。ディズニーのキャラクター(ニモ)になる理由がよく分かりました。(なお、ニモは厳密にはカクレクマノミではない、という説もあるそうです。)

 

◯くまのみ=「隅の魚」。歌舞伎の隈どりが、クマノミ特有の白い帯模様に似ているのが語源。「み」は昔の言葉で「魚」の総称。

 

 

 

(2)きらきら☆ラグーン

 

◯優雅な「おとひめえび」と大きくて立派な「こぶせみえび」

 

◯頭を下にして泳ぐ「へこあゆ」

 

◯砂から垂直に出てくる「ちんあなご」「にしきあなご」「うなぎぎんぽ」は小刻みに揺れているので、海底の土をサーフボードに見立てると、まるで波乗りしているかのよう?(笑)めっちゃ可愛い!

 

◯巣穴で共生して、お互いを助け合うテッポウエビとハゼの温かい関係

 

◯名前がユニークな「すべすべまんじゅうがに」(笑)

 

 

 

(3)海洋水槽&駿河湾の生きもの

 

◯海洋水槽は大きな「しろわに」やエイが悠然と泳いでいてとても印象的。またお子さんたちが水槽のガラスにへばり付いて見入っている(笑)のが微笑ましかったです。

 

◯ジンベイザメなどのお腹に張り付かず、単独でいると何か不思議な佇まいの「こばんざめ」(しかも結構大きい!)

 

◯悠々泳ぐ王様の風格「くえ」。フランツの感想は…、「美味しそう!」(笑)

 

◯「きんめだい」。昨日、お煮付けを食べたばかりですが、深い海の魚なので、飼育は難しいそうです。飼育員さんのご苦労をよそに、フランツの感想はやはり「美味しそう!」(笑)

 

 

 

さて、午前中は水族館をたっぷり楽しむことができました。午後は国宝で徳川家康のお墓がある久能山東照宮を目指します。

 

 

 

(写真)久能山東照宮には、日本平からロープウェイで渡ります。台風で風が強くロープウェイが止まる一歩手前くらいでしたが、無事に運行。ラッキー!

 

(写真)ロープウェイの発着場には富士山のキャラクターが。ドラゴンクエストのスライムに似たキャラクターもいて可愛い!これならキングスライムやスライムナイトも作れそうですね。

 

(写真)久能山東照宮の見取り図。非常に大きな東照宮です。ここは長い石段があり、しかも一段一段が高い!もともとはお城でしたが、敵に攻められないような工夫、とのことでした。ちなみに神主さんも巫女さんも毎日石段を登ってお勤めされるそう。本当にお疲れさまです。

 

(写真)楼門。前面に後水尾天皇の御宸筆 「東照大権現」の額が掲げられています。

 

(写真)神楽殿。徳川家康が身に付けたとされる黄金色の甲冑姿をした武者プラモデルが奉納されているそうです。プラモデルは静岡が発祥とのこと。

 

(写真)日枝神社。もともとは薬師如来が安置されていたそうです。

 

 

 

(写真)本殿。非常に壮麗な建築物。江戸時代を通じて権現造社殿が全国的に普及する契機となった最古の東照宮建築として、国宝に指定されました。葵の御紋が1カ所だけ逆さになっているそうですが、建物が未完成であることを表わし、さらなる発展への願いが込められている、と言われている、とのことでした。

 

(写真)神廟。徳川家康のお墓です。当初は小さな祠でしたが、徳川家光によって石造りの塔に改められたそうです。

 

 

(写真)久能山東照宮博物館。徳川家康所用の洋時計(スペイン・マドリード製1581年)が一番のお宝ですが、価値が非常に高く、かの大英博物館が調査したそうです。その他、家康の使った脇息、文机、手拭掛、刀架、香炉、茶碗、目器、鉛筆などがありました。その多くが国の重要文化財。

 

(写真)久能山東照宮から見下ろした駿河湾。霞んでいましたが、大きさは十分に伝わってきます。

 

 

 

この日は台風接近の中、必ずしも当初の旅程を100%こなせた訳ではありませんでしたが、それでも十分に楽しめました。台風情報を見て、一時は一日ホテル缶詰も覚悟したので、結果オーライでした。

 

 

 

(写真)この日の夕食は、まずは静岡おでん10本セットと地酒の誉富士。雨で冷えたので、静岡おでんを連日で食べてほっこり。また、富士山が見えなかったので、代わりに地酒で取り返しました(笑)。

 

(写真)その後も無理をせず、お弁当を買ってホテルにて。東海軒の人気のある鯛めし。よく売り切れるそうなので、ゲットできたのは運が良かったです。鯛の味がたっぷり染み込んだご飯が美味しかったです。