本題の前に、まずは本日2月11日(火・祝)のこと。定期会員になっている紀尾井ホール室内管弦楽団から、公開リハーサルのご案内をいただいたので、午前中に聴いてきました。ライナー・ホーネックさん指揮でベートーベン/交響曲第7番イ長調。

 

リハの様子は後日のコンサートの感想記事の中で触れようと思いますが、和やかな雰囲気の中、いい感じに曲が仕上がっていく様子が良く分りました。2月14日(金)夜と15日(土)マチネの本番は大いに期待できると思います!

 

 

ということで、午前中からたっぷりベートーベンを聴けましたが、家に帰ってからはずっとピアノの部屋に缶詰で、ベートーベンのピアノ・ソナタ27番と23番(熱情ソナタ)第1楽章の練習。繰り返し練習や弾きにくいところの部分練習をしっかり入れて、練習はかなり順調に進み、特に27番は第1楽章と第2楽章の半分くらい、かなりスラスラ弾けるようになってきました!

 

今日は14時から21時まで断続的に5時間練習、この後、さらに2時間練習しようと思います。ベートーベン尽くしの、とても良い一日でした!

 

 

 

さて、本題ですが、2月8日(土)のお昼に、トレヴァー・ピノック/紀尾井ホール管弦楽団の紀尾井ホール開館25周年記念演奏会、珠玉のオール・モーツァルト・プロを聴いた後、夜はちょっとした食事会を開いて、2000年のシャトー・ラ・コンセイヤントを開けました。今年は20年もののボルドーのワインを楽しんでいこうと思っていますが、1月のシャトー・ピション・ラランドに続く第2段です。

 

 

 

(写真)シャトー・ラ・コンセイヤント2000。銀色の素敵なラベル。

 

 

 

シャトー・ラ・コンセイヤントは、ボルドーはジロンド川の右岸、ポムロル地区のワインです。ポムロルのワインの中で個人的に特に好んでいる、大ファンのワイン。ポムロルのワインの中ではエレガントでしなやか、ブルゴーニュに近いとも言われています。

 

ヴィンテージは2000年でボルドーのグレート・ヴィンテージ。1月のピション・ラランドは左岸のワインで、2000年は左岸も素晴らしい年ですが、右岸も傑出していると言われています。2000年の右岸のワインを1本もので飲むのはこれが初めて(ずっと我慢してきたため)。果たしてどうでしょうか?

 

 

色は非常に密度の濃い赤紫。20年経っているので、もっとこなれているイメージを持っていましたが、それより若い印象です。フチもまだくっきりでオレンジや茶のニュアンスはありません。ほとんど奥が透けて見えないくらいの密度の濃さ。それでもどこかしらエレガントな雰囲気もありました。

 

香りは艶かしい!ポムロルのメルロー主体の妖しい香り、甘い香りが満開です。非常に濃密な香り、そして熟成により複雑な香りがします。なめし皮の香りも感じますが、まだまだ熟成が進んで本領発揮までには至っていない印象です。

 

味は旨味と甘味を十分に感じてゴージャスな雰囲気!丸い飲み口も感じますが、構築感やタンニンの方を強く感じて、飲み頃には既に入っているものの、まだまだ熟成のピークには達していない印象を持ちました。オリもとても多かったです。

 

ラ・コンセイヤントは過去にいろいろなヴィンテージを飲んできていますが、それらとは少し雰囲気が異なり、とにかくフィネスを強く感じるワイン。それでいて、ラ・コンセイヤントならではの「ビロードのような滑らかさ」も健在なところは、さすがのテロワールです。

 

 

繰り返しですが、20年経って既に飲み頃には入っていますが、まだまだしっかりしているので、あと5年、あるいは10年後に開けるとちょうど良いと思われます。ピション・ラランドと同様に、あと2本あるので、ぜひ2025年と2030年にまた味わってみたいと思います。

 

 

 

2000年のボルドーを楽しむ企画の第2段、シャトー・ラ・コンセイヤント2000。極めて素晴らしいワインでした!1月のピション・ラランドも素晴らしかったですが、ラ・コンセイヤントもさすがとしか言いようがありません。

 

ただし、左岸と右岸を1本ずつ開けて思ったのは、2000年のボルドーは、まだ開けるにはタイミングが少し早いような気がしてきました。ピション・ラランドとラ・コンセイヤントはまだストックがありますが、1本のみのワインはあともう5年は我慢した方が良さそうです。ものによってはあと10年必要なのかも?

 

今年に2000年のボルドーを楽しむ企画は早くも企画倒れになりそう…(苦笑)。いやいや、グレート・ヴィンテージのワインがいかに偉大か、ということなのでしょう。

 

 

 

そして、素晴らしいワインをお供にしての、大好きな友人たちとの食事は最高の機会となりました!気のおけない、そして心から尊敬できる素晴らしい友人たちとの食事の時間は、旅行やお酒、音楽、美術、バレエなど話題は尽きず、とても楽しいひと時。何ものにも代え難い、喜びと幸せを感じます。