12月も半ば、2019年もいよいよ終わりが近づいてきましたね。今年も本当にお疲れさまでした!、ということで、友人とちょっといいワインを楽しんできました。

 

 

開けたのはリシュブール1999年。リシュブールは、ブルゴーニュはヴォーヌ・ロマネ村の特級畑のワインですが、地球上で最も高いワインとして有名な、かのロマネ・コンティに隣接する、最上級の畑で生み出されるワインです。ワイン漫画「神の雫」の第1話で「百の花の香り」のワインと紹介され、みやびちゃんが香りを見たら、一瞬で花畑にワープしてしまったくらいの、香り高いワインです。

 

今年は2019年ということで、20年ものとなる1999年のブルゴーニュ(1999年はブルゴーニュのグレート・ヴィンテージ)を何本か開けてきましたが、その最後を飾るに相応しいと思われるワインです。

 

 

 

(写真)リシュブール1999(モンジャール・ミュニュレ)。ラベルは20年の歴史を感じさせて、くすんでいますが、せっせと水を与えたので、その部分は逆に綺麗になっています。

 

 

 

色は美しいガーネット。20年の歳月を経て、ほどよくこなれていますが、まだまだ力強さも感じる凝縮感のある色。縁はそこそこ淡くなっていますが、まだ茶色やオレンジ色は見えません。

 

香りは卓抜な香り!パツーンとブルゴーニュの優れたワインの力強い香りがします。イチゴのピュアさの香りから、熟成による艶めかしさや複雑さの香りまで、いろいろな香りが混然一体となった芳しい香りです。さすがは百香のワイン!ヴォーヌ・ロマネのワインですが、よりエレガントで、どちらかと言うとシャンボール・ミュジニーのワインの雰囲気を感じます。ボトルの最後まで芳しい香り。ブルゴーニュの香りを楽しむ幸せをひたすら感じました。

 

味は円やかで旨味が凝縮されていて、しみじみ美味しいワイン!バランスが良く、ほとんどパーフェクトに感じるワインです。レーダーチャートを描くと、全部100点を付けて、見事に大きな丸を描くようなワイン。タンニンは溶け込んでいて全く感じず、酸味はごくうっすらと乗っていて心地良く、とにかくスルスル飲んでしまえる柔らかい飲み口の極上のワインです!

 

(正に今が飲み頃のワインです。あと5年10年置いておくのも一案ですが、個人的には今飲むのがベストと感じました。)

 

 

 

いや~、ブルゴーニュの中でも極め付けとなるリシュブールは本当に凄かった!テロワールの素晴らしさ、作り手の素晴らしさ、ヴィンテージの素晴らしさを大いに感じた、傑出したワインでした!1999年の20年もののブルゴーニュをいろいろと楽しんだ今年の最後を飾るに、誠に相応しいワインでした!