(夏の旅行記の続き) 旅行7日目。この日は朝は少しゆっくりして、イム・ヴァイセン・レッスルとザンクト・ヴォルフガングの名残を惜しみ、それからバスと列車でウィーンに向かいました。
ホテルから出たら、サービスの方とすれ違い、アウフビーダーシャウン!(またお会いしましょう!)と声を掛けられ、私もアウフビーダーシャウンで返しました。心の底からの心地良い滞在。私は必ずまたこのホテルに帰ってくるでしょう。
ウィーンへ向かう途中、バート・イシュルの駅に民族衣装のオーストリア人の方々が集まっていて、これは一体?と思ったら、この日はお祭りでした。小さな女の子が可愛い民族衣装だったり、豊かな髭を蓄えたムッシューがこれぞ山の男という見事な民族衣装だったり、とても賑やかでした。
そんなこんなで列車を待ってると、旗が配られました?ピンと来て周りの人に「カイザーが来るの?」と聞いたら、「その通り!」と。仮装行列のお祭りで、みんなでカイザーやシシィの来訪を待っていたんですね。さながらオペレッタ白馬亭にての皇帝陛下をみんなで迎えるシーンのよう!(笑) 一昨日に練習した歌を歌いましょうか?(笑)
列車の車窓から見える美しいトラウン湖なども楽しみながら、ウィーンに着きました。この日の夜もオペレッタを観に行きますが、2時間ほど時間があります。どこに行こうか?思案しましたが、久しぶりに「ウィーンのガウディ」こと、フンダートヴァッサーの建物と美術館を観に行きました。
(写真)フンダートヴァッサーハウス。これが市営住宅とは驚きです。
このフンダートヴァッサーハウスはウィーン生まれの建築家フリーデンスライヒ・フンダートヴァッサー(1928-2000)の代表作です。ウィーンの市営住宅で、実際にウィーン市民の方々が暮らしているので中には入れませんが、観光名所なので非常に多くの人が集まっていました。
(写真)フンダートヴァッサー・ヴィレッジ
ここは2007年にも来たことがありますが、その時よりも多くの人が集まっている印象。そして以前にはなかったヴィレッジまで出来ていました(中は土産物屋さんの集合)。多くの人たちがフンダートヴァッサーの芸術を惹かれているのを見るのは感動的です。
(写真)クンストハウスウィーン
続いて、フンダートヴァッサーハウスから歩いて5分のクンストハウスウィーンに行きました。ここは美術館自体もフンダートヴァッサーの設計ですが、中でフンダートヴァッサーの絵画を沢山観ることができます。コンテンポラリーだけど、どこか温かい。どの作品にも魅了されます。ちなみに、この美術館は床も平面でなく、立体的にうねっています(笑)。
(写真)Hundertwasser/Jardin Public
※クンストハウスウィーンで購入した絵葉書より
(写真)Hundertwasser/The Windows are going home
(写真)Hundertwasser/St. Barbara Kirche
久しぶりにフンデルトヴァサーの作品を沢山観て、大いに魅了されました!私がフンダートヴァッサーの作品に惹かれるのは、過去にNHKで特集番組を見たことがきっかけです。自然を愛し、曲線を基本とした設計。フンダートヴァッサーをそのまま日本語にした、「百水」という雅号も持っていたり、無駄がないことから、日本の風呂敷も称賛していたり、日本との関わりも大きいです。
「ウィーンのガウディ」こと、フンダートヴァッサーの魅力、大いに堪能しました!フンダートヴァッサーの建築物は、この他、ウィーンのゴミ焼却場が有名です。ウィーンは音楽の都ですが、建築物も有名な建築家のオットー・ワーグナーを始め、ユニークな建築物が沢山あります。耳にも目にも素晴らしいまち、それがウィーンです(続く)。