今年のザルツブルク音楽祭の聴き始めは、大好きなモーツァルト・マチネです!モーツァルト像にご挨拶して、ウキウキの気分で聴きに行きました。
Salzburger Festspiele 2019
Mozart-Matinee
(Mozarteum)
Dirigent: Andrew Manze
Klavier: Francesco Piemontesi
Mozarteum Orchestra Salzburg
Wolfgang Amadeus Mozart
Divertimento B-Dur KV137 (125b)
Konzert für Klavier und Orchester B-Dur KV595
Symphonie g-Moll KV550
(写真)モーツァルト・マチネのコンサート会場、モーツァルテウム
モーツァルト・マチネは、今ではミューザ川崎の東響のモーツァルト・マチネも有名になりましたが(しかも非常に高いクオリティ!)、本家本元がこのザルツブルク音楽祭でのモーツァルト・マチネです。
まずはディヴェルティメント。劇的な第1楽章、快活な第2楽章、最後に落ち着いた雰囲気の雅な第3楽章。オケは活き活きとした演奏、低弦がビンビン響いて、曲想をよく表していた、卓抜な演奏でした。
続いてピアノ協奏曲27番。ピアニストは昨年のモーツァルト・マチネでは素敵な25番を聴いたフランチェスコ・ピエモンテージさん。私は27番はワルター・クリーンさんの澄み切った27番が好きなのですが、それとは異なり、力強くすらある27番。新しい27番!アンコールのシューベルトもたっぷり、途中の和音で降りる場面は激しいくらいの演奏でした。
(参考)2018.8.19 ボルトン/ピエモンテージ/MOSのモーツァルト・マチネ(ザルツブルク音楽祭)
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12424176292.html
後半は交響曲40番。これまた激しいモーツァルト!冒頭の木管を強烈に強奏して、2006年にウィーン・フィルと来日した時のニコラウス・アーノンクールさんのモーツァルトを思わせます。第4楽章も劇的!そしてナチュラルなホルンの強奏は本当に迫力と雰囲気がありますね。生命力と激しさに溢れた、素晴らしい40番でした!
何という活き活きとしたモーツァルト!さすがザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネ。これを聴きたくてザルツブルクまで来るのです。アンドルー・マンゼさんによる衝撃的とも言える指揮!2017年に聴いたコンスタンティノス・カリディスさんの40番もかなり刺激的でしたが、いやはや世界にはまだまだ凄い指揮者がいるものです。
(参考)2017.8.19 カリディス/アヴデーエワ/MOSのモーツァルト・マチネ(ザルツブルク音楽祭)
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12322512832.html
そしてここのオケにはファゴットで日本人の黒木綾子さんがいらっしゃいます。今日も素敵な演奏、ファゴットよく聴こえていましたよ~。そして黒木さんの笑顔が本当にいい。今回も素晴らしい演奏をありがとうございます!引き続き、ザルツブルクでのご健闘を祈っております~!
(追伸その1) ということで、8月10日にザルツブルクのモーツァルト・マチネで交響曲40番を聴きましたが、帰ってきて8月24日に東響のモーツァルト・マチネで奇しくも同じ40番を聴いたのです!(笑) 全くの偶然ですが、モーツァルト・マチネ・ラヴァーの私にはとても感慨深い出来事でした。
(参考)2019.8.24 沼尻竜典/森麻季/東響のモーツァルト・マチネ
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12511445289.html
(追伸その2) 今週は、水曜にリトゥン・オン・スキン、木曜にフィデリオと舞台系の公演を楽しんで来ましたが、本日土曜に、これまたもの凄い公演を観てきました!観る前はどんな風になるのか良く分りませんでしたが、実際に観てみたら凄すぎた!明日の夜にでも記事をアップします!