(GWの旅行記の続き)アイルランド3日目。この日はまずアイルランドを代表するビール、ギネスの展示施設を見に行きました。

 

 

 

(写真)ギネス・ストアハウスの入口

 

 

展示は地上につながる一番下の階から1階ずつ上がって行って7階までに渡り、ギネスがどのように作られているのか?そして1759年からの長い歴史やバラエティに富んだ広告などを楽しく見学できました。特に印象に残ったのは以下の通りです。

 

 

◯冒頭のギネスの原料の麦、ホップ、水を体感できるコーナー。麦はアイルランド産で、年間でこの大きな7階建てのギネス・ストアハウスを2回も満たすだけの量が取れるそうです。

◯ポップは緯度が35℃から55℃の地域で取れるため、アイルランドだけでなく、他の国の名前も並んでいました。

◯ギネスのあの美しい黒を決める麦のローストは232℃。これ以上だと燃えてしまうそうです。0℃→190℃→225℃→232℃とだんだん温度を高めて、ローストされてより黒くなった麦の展示がありました。

◯ギネス1パイントには30ミリオンの泡があるそうです!美しい黒と白の対比。

◯できたギネスの運搬の歴史のコーナー。甲板に50樽はあるでしょうか?びっしりと樽が沢山積まれた1930年代の船!昔の映像のコーナーでは、一番初期のものとして、馬で沢山の樽を運ぶ映像や、水上交通で沢山の樽を積んだウォーターボートが狭い橋の間をギリギリで通る映像などがありました。

◯モルト、ポップ、Bierester、ロースト・バーリーの4種類の香りを体感し、ミニ・ギネスも試飲できるコーナー。香りをその成分に分けて嗅ぐと、違いがよく分かりますね。

◯ギネスのエンブレムのハープについて。何と、ギネスのハープは一昨日にトリニティー・カレッジの図書館で見たアイルランド最古のハープを表わしたもの、なんだそうです!知らなかった~!

 

 

(写真)トリニティー・カレッジの図書館にあるアイルランド最古のハープ

※トリニティー・カレッジの図書館で購入した絵葉書より

 

◯後半はギネスのユニークな広告のオンパレードを大いに楽しみました!オットセイにカンガルーにカメにオオハシにオイスターにギネスおじさん。魚が自転車を漕ぐキャラ(笑)など、まあよくもこんなにユニークなものを考え付くな~と感嘆です。

 

 

そして屋上に行くといよいよギネスを飲むことができます。サーバーから注がれて、泡が落ち着くまでの推移が美しい。お姉さんが丁寧に教えてくれました。

 

 

 

 

 

(写真)ギネス・ストアハウスの最上階で飲むギネス。ダブリンの景色とともに、ギネスを作る水の源であるウィックロー山(3枚目の写真の奥)が見えます!ギネスの水源を見ながらの格別な一杯!まだ時間はお昼前ですが(笑)。

 

 

ダブリン初日にアイフィッシュ・パブで飲んだギネスも料理と合って素晴らしかったですが、また一つ、ギネスでいい思い出ができました!

 

 

 

(写真)ギネス・ストアハウスを出ると隣はもうギネスの工場。大きなタンクがいくつもありました。

 

 

 

(写真)ギネス・ストアハウスで購入したお土産のコースター6種。これいいでしょう?(笑) 自宅でこれを敷いてギネスを飲むも良し。アイリッシュ・パブに持ち込んで仲間で盛り上がるも良し。とても重宝します。

 

 

 

そして、ギネスを飲んで調子が付いてしまったので(笑)、ロケーションが近いこともあり、予定をあっさり変更して、一昨日に続いてジェイムソン蒸溜所へ寄ってしまいました。昨日の至福のウイスキー・バーで試したレッドブレスト25年が非常に美味しかったので、バーで他の年のレッドブレストを体験したかったのです。

 

 

 

 

(写真)ジェイムソン蒸溜所とレッドブレストの垂直試飲。左からレッドブレスト12年、レッドブレスト15年、レッドブレスト21年。

 

 

◯レッドブレスト12年

色:美しい琥珀色、赤茶と緑がかっているのは昨日飲んだ25年に似ていました。

香:甘い、華やか、熟した果物、素晴らしいバランス。

味:円やかで上質な果物のジュースのようにスムーズ。丸みを大いに感じます。ジェイムソンのような華やかさと軽さも。

 

◯レッドブレスト15年

色:同様に美しい琥珀色ですが、赤茶の要素が強い。

香:甘くて華やかで開いている、開放感のある甘いケーキのよう。樽由来?のひねた艶かしい癖のような香りも。

味:アルコールの厚みをまず感じます。十分な旨味、円やか、スムーズ。後味に素晴らしい余韻、強い要素。熟成して円やかな要素がバランスがよく馴染むウイスキー。

 

◯レッドブレスト21年

色:濃く深い色と赤茶の色が同居。

香:やや穏やかなものの、円やかで凝縮感が半端ない。バランスが非常によく、アイルランドでアイリッシュの最高の熟成ウイスキーをいただく幸せ!

味:円やかで旨味の厚みが十分。しっくり馴染む美味さ。完璧なバランス。何このフィット感!素晴らしい飲みものでした!

 

 

いや~、レッドブレストの垂直試飲は抜群でした!今回のダブリン滞在では、ジェイムソンとレッドブレストのかなりの種類を押さえることができました。日本に帰ってもパブやバーで思い出にも浸りつつ味わうのが本当に楽しみです。

 

 

 

(写真)この日のジェイムソン蒸留所のお土産はレッドブレストのミニボトルのセット。この3本を開ける日がめちゃめちゃ楽しみです!ちなみにレッドブレストとはヨーロッパコマドリの赤い胸のこと。とても可愛らしく親しみを持てる名前がまたいい!