ウィーン少年合唱団のモーツァルトを聴いて清々しい気分になった後、同じくウィーンの作曲家のコンサートを聴きに行きました。その作曲家とはブルックナー。前日に最高の2番を聴いた、クリスティアン・ティーレマン/ウィーン・フィルの定期演奏会の2日目です!
Wiener Philharmoniker
Saison 2018/2019
9. Abonnementkonzert
(Großer Musikvereinssaal)
Dirigent: Christian Thielemann
Christian Mason
Eternity In An Hour (Uraufführung)
Anton Bruckner
Symphonie Nr. 2 c-Moll, WAB102
2. Fassung (1877)
(参考)2019.4.27 クリスティアン・ティーレマン/ウィーン・フィルのブルックナー2番
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12460146060.html
何と今回の旅では、クリスティアン・ティーレマン/ウィーン・フィルの定期演奏会の1日目と2日目を連日聴けたんです!およそ他に例えようのないような、この上のない喜び!
定期演奏会で興味深いのは開演時間です。例えばN響の場合は同じ土日のA定期の1日目は18:00開演、2日目は15:00開演ですが、ウィーン・フィルは1日目15:30開演、2日目11:00開演と早い時間帯。これはウィーン・フィルの場合、夜にオペラがあるので、早いんだと思います。
ということで、この日は午前中の開演ですが、日の光が窓から差し込むような明るさのもとに、美しいムジークフェラインザールでウィーン・フィルを聴く。そのシチュエーションがまたいいんです!
前半はChristian Mason。印象は昨日と同じです。作曲家のChristian Masonさんは今日も舞台へ上がって大きな拍手。こういうシーンは何度見てもいいものですね。
2回目の記事なので、休憩時間に見たオーストリアと日本の音楽展について。ムジークフェラインの一角には展示の部屋があって、作曲家に関する展示など、いろいろな展示をやっていますが、今回はタイミング良く、オーストリアと日本の音楽展をやっていました!
日本の笛や月琴などの展示、見たことないような音楽の浮世絵の展示、明治時代に学校で西洋の音楽を勉強している様子の絵、ウィーンで出版された日本の歌の楽譜などがありました。中には、Herbert Brown作曲の「東郷マーチ1904」という曲もありました!
ウィーン・フィルと日本の交流のコーナーには、1956年のパウル・ヒンデミット指揮/ウィーン・フィルの初来日公演のプログラムがありました!会場は東京文化会館かな?と思ったら、東京宝塚劇場でした。小澤征爾さん、ライナー・キュッヒルさん、ヘーテンボルグ兄弟の写真もありました。
今年は日本オーストリア友好150周年。これを受けて、ムジークフェラインでも関連の企画展が開催されていた、ということなんです!日本とオーストリアの深いつながり、音楽の都ウィーンがどれだけ日本を大切に思っていてくれているのか、そのことを大いに実感できました。
後半はブルックナー2番。一言で言えば、今日も最高の演奏!昨日よりも金管が鳴っていたように感じたので、ティーレマンさん、少しバランスを変えたのかも知れませんが、いずれにしても素晴らしい!
ブルックナーの2番、本当にいい曲ですね。2日連続で、第2楽章で昇天!(笑) 今日も大きな拍手、ティーレマンさんは最後オケが下がった後も3回舞台に登場されました。特別な機会に2回も立ち会えて、心の底からの感動!11月の日本公演も今から待ち遠しいです!
(写真)終演後のムジークフェライン
