(NY旅行の続き) ドラッグクイーンのど派手な歌と踊りに度肝を抜かれたミュージカル/KINKY BOOTSの後、遅い時間ではありますが、ジャズクラブに行きました。かのマイルス・デイビスやジョン・コルトレーンも出演した1935年開業の老舗。ニューヨークのジャズクラブの聖地とも言うべきVillage Vanguardです!

 

 

 

(写真)Village Vanguard。この外観を見るだけで胸が高鳴ります。昨年12月に観たピアソラの映画にも出てきましたね。

 

 

出演はFred Hersch Trio。演奏は今回のNY滞在中に聴いてきたジャズとは雰囲気が異なり、クールで大人のジャズ、という印象でした。リズムが非常に複雑で、最先端のジャズ、不条理なジャズという印象も。ピアノとベースとドラムのベーシックなジャズでしたが、バランスがとても良かったです。

 

(参考)Fred Hersch Trioの演奏

https://www.youtube.com/watch?v=hPHpD8DONkA (7分)

※Fred Herschさんの公式動画。この動画のような静かにロマンティックなジャズの演奏もありました。

 

 

お隣さんの初老の男性がかなりジャズを聴き込まれた方のようで、演奏中にウンと頷いたり、笑ったり(こう来たか!素晴らしい!お手上げ!というニュアンス)、手を叩いたり、もうノリノリ!ただでさえ素晴らしいジャズに、お隣さんのいい感じのリアクションが加わり、より一層楽しめました。

 

終わった後にピアニストの方と歓談してましたので、アーティストの方だったのかも知れません。私はジャズは初心者ですが、こういう本場での楽しみ方を見るのはとても参考になりますね。何よりも音楽を心から楽しまれていたのがいいですね。

 

 

 

(写真)マンハッタン。私のこよなく愛するカクテル。

 

そしてお約束でマンハッタンを頼みましたが、ここのマンハッタンは美味すぎる!ベスト・マンハッタン・イン・ニューヨーク!帰り際にそのことと、以前にも来たことがあることを伝えたら、お店のマダムに「Village Vanguardにお帰り!」と大いに喜ばれました。

 

 

Village Vanguardは料理はなしでドリンクのみ。ストイックに音楽を楽しみに来ている通なお客さんが多い印象です。ジャズの音楽そのものを楽しみに来るところ、ですね。ひとえにニューヨークのジャズクラブと言っても、それぞれの良さや特長があります。今回のNY旅行ではそれを比べることができ、とても貴重な機会となりました!

 

 

 

 

(写真)終演後の7番街。中央の高いビルは前の日に展望台に昇ったワン・ワールド・トレード・センター。たまたま全ての信号が青のタイミングの写真が撮れましたが、何だか3月にグスターボ・ドゥダメル/ロサンゼルス・フィルでも聴いた「未知との遭遇」のワンシーンのよう(笑)。レ~ミ~ド~↓ド~ソ~♪