3月15日(金)のオープニング・コンサートのN響メンバーによるクライスラーやJ.シュトラウス2世のワルツが素晴らしかった、今年15周年を迎える東京・春・音楽祭。今年のラインナップの中でも特に楽しみにしていた公演を聴きに行きました。

 

 

東京春祭NIGHT

クレズマー・ナイト~コハーン&シャールクジ・バンド

~東欧の 魂の音楽 ソウル・ミュージック を聴く

日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念

(東京キネマ倶楽部)

 

クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン

シャールクジ・バンド

ヴァイオリン:シャールクジ・ラーヨシュ

コントラバス:シャールクジ・ルディ

ツィンバロン:チーク・ジュラ

 

(プログラムは曲順がよく分らず(笑)、自信がないので記載しません。)

 

 

 

(写真)公演のチラシ。この日初めてお目にかかりましたが(笑)、客席は盛況でした。2年目にして、定着してますね!

 

 

この東京春祭NIGHTは昨年から始まった企画で、東京キネマ倶楽部でクラシック音楽とは少し異なる趣きの音楽を上演する、遊び心のある公演です。こういうのは粋で本当に好き。昨年はクルト・ワイルなどのキャバレー音楽を大いに楽しみました。

 

(参考)2018.4.6 東京春祭NIHGT Cabaret(キャバレー)を巡る物語

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12366487275.html

 

 

今回はクレズマー音楽ということで、さすがは企画力の東京・春・音楽祭!と唸りました。心置きなく楽しめればと思います。

 

 

最初に演奏されたのは、予定曲のハンガリー・メロディでしょうか?ブラームスのハンガリー舞曲の1番や5番などが聴かれました。もしかするともとの原曲なのかも知れませんが、それにしてもブラームスの曲にそっくり?せっかくなので、ブラームスに編曲されたものでなく、知られざるクレズマー音楽を聴きたいところ。と、この時点でいささか不安に…。

 

しかし、クラリネットのコハーン・イシュトヴァーンさんから何と、日本語で紹介があり、次は「二本のギター」と「カールロー」と案内がありました。よしよし!

 

その二本のギター(ロシアのロマ民謡)。ヴァイオリンによる悲痛な叫びや嘆きが聴こえる音楽。ノリも良くて、走る時には走るだけ走りました。シャールクジ・バンド、いいですね!

 

続いて、コダーイ/カールローの対の舞。やはりコダーイの曲、短調の中に長調のような甘さが入る独特な和声。一昨年に藝大フィルによる素晴らしい演奏を聴いたコダーイ/ガランタ舞曲を思い出します。ヴァイオリンだけでなくツィンバロンも超絶技巧で大盛り上がり、大いに魅了されました!

 

(参考)2017.10.14 ティハニ・ラースロー/サボー(ツィムバロン)/藝大フィルのコダーイ

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12319595691.html

 

 

そして、D.ラインハルト/マイナー・スウィング。これはジャズの曲でもうノリノリ!ヴァイオリンのラーヨシュさんがギターを弾きますが、ギターもめちゃめちゃ上手い!ツィンバロンによるジャズも雰囲気ありますね~。

 

続いては、何と日本の曲で、サクラサクラからクラリネットが長調に転じて故郷(ふるさと)!感動的な演奏、これはもう泣くしかないですね…。客席も一緒に歌いました。その後はアップテンポの故郷に転じて大いに魅せました!日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念!

 

ラストのピアソラ/リベルタンゴ、アンコールのツィゴイネルワイゼンも素晴らしい演奏。クレズマー・ナイト、大いに楽しみました!

 

 

ただ、ここは大人の雰囲気の音楽を思う存分に楽しみたいので、来年に向けて1点だけ希望を。せっかくお酒飲みながら楽しめる企画なので、来年は昨年と同様、ぜひ夜遅くまで楽しめる「金曜日」での公演をよろしくお願いします!(職場の可愛い後輩を連れて行って盛り上がりたいけど、平日ではなかなか…。あと、できれば企画に合わせたお酒(今回だとウニクムとか)の準備もよろ!笑)