1月末に、3月末までのピアノの目標と1月末の練習の状況の記事を書きました。1ヶ月経ったので、2月末のピアノの練習の状況をまとめます。どうしてこんなことをし始めたのか?については前回の記事をご参照ください。

 

(参考)2019.1.31 ピアノ練習(2019年3月の目標&1月末時点)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12436912017.html

 

 

試してみて分かったのが、昨年の1年間の目標ではなく、3ヶ月間で目標を立てて練習する方法は、とてもいい!、ということです。1年ではなく3ヶ月なので、何と言うか、追い込まれ感が違うので、もう必死になって(笑)練習します。なので、漫然とでなく、かなり集中して、そして粘り強く練習するようになりました。

 

先週2月23日(土)・24日(日)の土日なんか、ありがたいことにコンサートや観劇の予定が一つもなかったので、2日間とも家に缶詰になり、1日8時間くらい練習しました(笑)。

 

 

◯2019年3月までの目標

スクリャービン/演奏会用アレグロ変ロ短調op.18を仕上げる。

 

 

ということで張り切って練習したところ、大変難しい課題曲ですが、かなり弾けるようになってきました!1月末の時点で9ページの譜読みは終わっていましたが、とにかく音符と♭の量が多い曲。そして、左手の飛び方が尋常ではない曲。その辺りをゆっくり、繰り返し練習して、徹底的に頭に叩き込みました。

 

繰り返し練習すると、いろいろな発見があり、弾く前はそこまで魅力を感じていなかった部分に奥深さを感じたりして、こういうのは実際にピアノを弾く喜びです。今回、特に弾き応えのあるところをご紹介すると、以下の通り。参考動画は前回もご紹介した、早稲田大学の学生さんの素晴らしい演奏です。

 

(参考)スクリャービン/演奏会用アレグロ変ロ短調op.18

https://www.youtube.com/watch?v=JxC9PKW1UeI (7分)

※東京六大学連盟の公式動画より。もともと一番好きな演奏でしたが、実際に自分で弾いてみると、この学生さんのピアノのスキルの素晴らしさ、表現力の豊かさをより実感できます。

 

 

 

(写真)スクリャービン/演奏会用アレグロの中間部、2回目の第2主題に入る前の部分(4:30~4:43(時間は上記動画)/楽譜は後半のみ/変ロ短調なのでシ・レ・ミ・ソ・ラの5音に♭)

 

まずは新たな発見から。中間部で、2回目の第2主題に入る前、右手の神秘的なアルペジオが見られる場面です。ここは調性や音の並びの法則性が分りにくく、高音ということもあり音を取るのにいささか苦労したところでした。

 

しかし一端、音が取れるようになると、神秘的な音の中に瞑想的かつ思索的、何か決意を固めるような、何とも言えない境地を感じることができ、スクリャービンの音使いに改めて唸ったところです。いま一番弾くのが楽しいところかも知れません。

 

 

 

(写真)スクリャービン/演奏会用アレグロの2回目の第2主題につながる部分(4:43~4:50

 

上の神秘的なアルペジオに続いて2回目の第2主題につながる部分。ここでは転調をしながら盛り上がっていきますが、その高まり感たるや、もう半端ないです!最後リタルダンドを入れて豪快に行きたいところですが、3連符と2連符がクロスしたり、右手は145→4→15→で弾く部分があったり、左手は最後521で10度(ファ→ミ♭→ラ)をフォルテで連打しなければいけないので、細心の注意が必要です。

 

しかし、ここ弾くと、めちゃめちゃ気持ちいい!昼間仕事でどんなに嫌なことがあっても、家に帰ってここを弾けば、全て解消されるレベル!(笑)

 

 

 

(写真)スクリャービン/演奏会用アレグロの2回目の第2主題(4:50~5:03/楽譜は3小節目(左)と4小節目(右)のみ)

 

そしていよいよ2回目の第2主題です。はっきり言って、ここを弾きたくてこの曲に取り組んだと言っても過言ではない、めちゃめちゃロマンティックな場面です!注目すべきは3小節目の左手。途中にト音記号が入って、もの凄いことになっているのが分りますか?

 

何と4オクターブにまたがって大きく跳躍しています!一番高いところでト音記号のシ♭→その上のミ♭→シ♭。左手がここまで高く上がる曲というのはなかなかお目にかかりません。魂の大いなる飛翔を感じずにはいられません。

 

また、跳躍の途中にド→シ♭→ド(3つの音符のうち、上の2つがくっついている)が入るのがポイント。スクリャービンの曲では和音の跳躍の途中に、こういう2音がくっついた音型がよく出てきて、めくるめく感が大いに加わるのが特徴です。よくぞこの音を選んだ!と唸る場面ですが、瞬間瞬間で次々指を変えなければいけないので、弾くのはとても大変です。

 

4小節目の左手の3連符も、その都度、非常に高く上がります。はっきり言って、動体視力との勝負(笑)。そして4小節目の最後のとろける転調には本当に痺れます。もうドーパミン、バーン!って感じ(笑)。

 

 

 

1月12日(土)に着手して、1ヶ月半経ちましたが、通常6分くらいの曲のところ、何とか10分くらいで弾けるようになりました。曲の難易度や音符や♭の多さ、調性の複雑さからすれば、私なんかのレベルでは上々の進み具合です。先週の土日に繰り返し繰り返し練習したので、2週間後くらいにはもっとススッとスムーズに、無意識に指が飛んで弾けるようになっているものと思います。(練習の効果は後から現れる。)

 

3月末仕上げに向けて、引き続き、練習に励みたいと思います!全国のアマチュアのピアノを練習されているみなさま、お互いに練習頑張りましょう!