(NY旅行記の続き)この日は大晦日、ということでブロードウェイのミュージカルの公演はありません。どうしようか?と考えましたが、ちょうど良いものを見つけました。ラジオシティのロケッツのクリスマス公演です!

 

 

 

(写真)ラジオシティ・ロケッツのクリスマス・スペクタキュラー2018の公演プログラム

 

 

(写真)ラジオシティ・ミュージック・ホール。ロックフェラー・センターにあります。クリスマス・ツリーのカラフルな色がいい感じ。

 

 

ラジオシティ・ミュージック・ホールの中に入ってみると、あらゆるロマンティックな、メルヘンなものが詰まっている雰囲気に圧倒されます。売店では様々なお菓子を売っていて、さながら古き良きアメリカがぎっしり詰まっている印象。わたあめまで売ってました!(笑)そして、ラジオシティ名物のロケッツ(女性のダンサーたち)との記念撮影のコーナーもありました。

 

ホールの中に入りました。全米最大級の巨大なホールで、東京国際フォーラムホールAに似ていますが、曲線を多用して温かい雰囲気です。舞台の左右両脇に2台のオルガンの鍵盤が設けられていて、クリスマスメドレーが流されていて楽しい。重厚なオルガンによるロマンティックな演奏は、最後の決めの旋律で、クリスマスのラ~ファ~ソラレ~♪が高らかに流されて素晴らしい!

 

 

さあ、舞台が始まります。ユニークなカウントダウンの後、まずは3次元の眼鏡をかけて観るCGから。トナカイのソリに乗ったサンタクロース目線で空を飛び、最後はニューヨークの観光名所の数々を巡る、非常によく出来た映像、大いに魅了されます!

 

 

 

(写真)ラジオシティ・ロケッツ(公演プログラムより)

 

そして、ラジオシティが誇るロケッツの女性ダンサーのみなさんによるラインダンス。これが見事なまでにピタピタッと決まる踊り!30人くらいがズラッと横に並んで足を上げますが、身体が全くブレず、足がピタッと同じ高さに上がって完璧!あの世界的にも評価の高い新国立劇場バレエのコールドに匹敵する、(バレエと同じ土俵で比較してはいけないことを重々承知で) もしかすると超えるかも知れない、素晴らしく統率された踊り!

 

ロケッツのみなさんは、ラインダンスだけでなく、ニューヨークを案内するバスガイドの衣裳で出てきて、バスの中で踊ったり、サンタクロースのそりを引っ張るトナカイに扮したり、おもちゃのチャチャチャの兵隊さんの格好でトテトテ歩きをしたり、その都度、ピタッと合わせた踊りを披露、どのシーンにも魅了されます。極上のエンターテインメント!

 

十字の列を作って回るシーンもありましたが、列が回転してもピタッと一直線に揃って、どれだけ練習したのでしょう?アルファベットの文字の描かれた箱を使った踊りもあり、途中までバラバラの文字でどうなるんだろう?と思いましたが、最後、全員が箱を反転させると、バラバラの文字が”Merry Christmas and A Happy New Year”に並ぶあざやかさ!

 

 

(参考)私の観たクリスマス・スペクタキュラー2018公演の最後のシーン。ロケッツの踊りは1:12から。これを観れば、ロケッツの踊りがどれだけ凄いかがよく分ると思います。正に一糸乱れぬという言葉が相応しいラインダンスは3:30くらいから観るといいかも。

https://www.youtube.com/watch?v=K8ePx6seYvA (5分)

※NBC Nighty Newsの公式動画より。

 

 

ロケッツによる踊りだけでなく、いろいろと趣向を凝らした舞台が楽しく、クリスマスらしく、くるみ割り人形のシーンもありました。ここではヌイグルミたちが大活躍。そしてクララ役は子役の方が踊っているのかな?とも思いましたが、カーテンコールで確認したら、大人の方で、どうやら、生まれつき背の小さな方のようです。

 

その他の役でも、同様に背の小さな方々が随所で出ていました。日本だとなかなかお目にかかれませんが、アメリカでは映画などでも当たり前のように活躍されています。背の小さなことはハンデではなく特長・個性。それを活かして素晴らしい芸術を伝える。こういうところはアメリカは本当に凄いなと思います。

 

サンタが舞台の案内役を務めますが、低い声でユーモラスにホーホーホーと笑ったりして、いい味出していました。後半には50人くらいのサンタが出てきて踊る場面も。そして最後の方では、何と、キリスト生誕にまつわる東方三博士の来訪の場面まで出てきました!この場面を全く押し付けがましくなく自然な形で出してきて、キリスト教の教えをそれとなく伝える。そのさりげなさに感銘を受けました。

 

 

 

いや~!また一つ、めちゃめちゃロマンティックで感動的な舞台を観ました!ラジオシティそしてロケッツ、凄すぎる!これクリスマスになったら毎年ニューヨークに行って観たいレベル!

 

実は現在、東急シアターオーブで絶讃上演中のミュージカル「パリのアメリカ人」でも、主人公の一人のアンリ・ボーレルがラジオシティに憧れてタップダンスのショーを演じる場面がありますが、そのラジオシティとは私がクリスマスの公演を観た、このラジオシティのことなんです!確かにアメリカのショーやレビューの殿堂という印象!

 

(参考)2019.1.26 ミュージカル/パリのアメリカ人(劇団四季)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12435978088.html

 

 

このブログをご覧になられた若い方々に強力にお勧めしますが、クリスマスの時期に彼女や彼氏とニューヨークに行って、このラジオシティのクリスマスのショーを観れば、めちゃめちゃ盛り上がりますよ!超お勧めします!