コルトン・シャルルマーニュの素晴らしい造り手、ボノー・デュ・マルトレイの試飲会に行きました。
ボノー・デュ・マルトレイ スペシャルテイスティングイベント
(エノテカ銀座店)
①コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ1998
②コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ1999
③コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ2005
④コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ2016
⑤コルトン・グラン・クリュ2015
この試飲会はブルゴーニュの白ワインの最高峰、コルトン・シャルルマーニュの代名詞と言ってもいいくらい卓抜なワインを造っている、ボノー・デュ・マルトレイの試飲会です。コルトン・シャルルマーニュを4ヴィンテージ楽しめる魅力的な内容、さらに赤のコルトンも味わえるということで参加しました。
ボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュはこれまでいくつかのヴィンテージを経験していますが、思い出深いのは2013年にクリスティアン・ティーレマン/ウィーン・フィルの来日公演で英雄交響曲を聴いた後に楽しんだ1995年。魅惑的な雰囲気の素晴らしいワインでした。
(参考)2013.11.8 コルトン・シャルルマーニュ1995(ボノー・デュ・マルトレイ)
https://ameblo.jp/franz2013/entry-11679582830.html
①コルトン・シャルルマーニュ1998
色は黄金色ですが、若干緑がかっていて、②の方が濃い印象。美しく、キラキラ光っています。香りは芳醇ですが、もう少し置けばまだまだ出てきそう。ミネラルを強く感じ、バランスが良い。味はかなり円やかでエレガント、旨味を十分感じます。やや酸味も感じて、まだまだ熟成できそう。あと10年は行けそうな感じでした。
②コルトン・シャルルマーニュ1999
色は①と同じく黄金色ですが、①より一層濃い黄金色。香りは開放的で華やか。トロピカルや蜜の香りがプンプンします。外交的な印象。味はとろけるようで円やか。甘味が先行しますがバランスが良い。旨味を十分感じ、ボリューム感たっぷり、苦みも感じました。今飲んでも楽しめますが、あと5年くらい置くともっと良くなりそうです。
③コルトン・シャルルマーニュ2005
色は①②に比べるとまだまだ若さを感じる黄色。香りもまだまだ若い雰囲気ですが、ほのかに蜜の香りを感じます。味は10年以上経っているためか、かなり円やか。甘味、酸味のバランスが良い。収斂味も感じます。13年目のワインですが、まだまだ若く、あと最低10年は待ちたいところです。
④コルトン・シャルルマーニュ2016
色は③に比べると、ほとんど白と言っていいほどに薄めの黄色。香りはぶどうの果実味の香りが支配的。酸味に由来する香りを感じました。味は酸味を強く感じますが、エレガントでボリューム感があります。これはまだまだこれからのワイン。最低15年は待ちたいところです。
⑤コルトン・グラン・クリュ2015
この⑤だけ、赤ワインとなります。色は美しい宝石のようなバーガンディ・レッド。香りは芳醇で、イチゴよりも熟した果実を感じます。とても綺麗な香り、いつまでも香っていたくなります。味はまずボリューム感を感じ、後味で果実味。とてもエレガント。イチゴというよりは何と言うか濃いイチゴ(笑)。このワインも最低15年は待ちたいものです。
今回の試飲会の開催に合わせて、ボノー・デュ・マルトレイからセールスマネージャーのティボー・ジャケさんが来日されました。ボノー・デュ・マルトレイの特徴として、コルトンの丘の上・中腹・下に15の区画を持っていて、それぞれからワインを作ってブレンドするので味わい深いワインができることを挙げられていました。
そして、西の斜面に向いている畑の存在により、太陽の当たりが穏当となり、過熟気味にならなず綺麗な酸のワインができることも、特徴に挙げられていて、なるほど!と思いました。今回4ヴィンテージを試して、今飲んでOKなのは、1999年だけと感じましたが、豊かな酸がこの長熟型のワインを体現しているんですね。
おもてなし攻撃は試飲に出ていないヴィンテージの中から、非常に評価の高い2015年のコルトン・シャルルマーニュにしました。飲めるのは2035年頃でしょうか?それまで、生きてるかな~?(笑)これを目標に頑張りましょうか!ぜひまた変ホ長調の曲を聴いた後に飲みたいと思います。
(写真)コルトン・シャルルマーニュ2015。ティボー・ジャケさんのサイン入り。今晩はサントリーホールの読響(モーツァルト&メンデルスゾーン)も魅力的でしたが、ボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュ、さすがの素晴らしさでした!