パーヴォ・ヤルヴィさんとN響の感動のバルトークの余韻のもと、どうしてもハンガリーのお酒が飲みたくなり、ハンガリー料理のお店に寄ってきました。月曜から木曜は基本、外でお酒を飲むことは極力控えていて、忙しい仕事のことも脳裏に浮かびますが、こんなにも見事な演奏のバルトーク尽くしのコンサートはなかなかありません。ここはもう行くしかない!ということで終演後、即決で行ってきました。
(写真)ハンガリーが誇るリキュール、ウニクム(食後にいただきました)
(写真)最初はパプリカチキンとショングラディ・ケークフランコッシュ
料理は定番のパプリカチキン、ワインはハンガリーの赤ワイン、ショングラディ・ケークフランコッシュ。ハンガリーは農産物の宝庫でフォアグラが有名ですが、パプリカも名産の一つです。スープのグヤーシュにも使われ、独特の辛さをもたらします。ワインはケークフランコッシュのほか、R.シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」で、オックス男爵がファーニナルから供されて喜びを語る甘口のトカイワインや、雄牛の血という名前のエグリ・ビカヴェールなども有名です。
私はオペレッタをこよなく愛していて、カールマンの「伯爵令嬢マリツァ」や「チャールダーシュの女王」が大好きなこともあり、ハンガリーはとても思い入れのある国です。伯爵令嬢マリツァで愛情をもって語られるプスタの大平原(東部のホルトバージ国立公園など)とか、西部の「ハンガリーの海」とも呼ばれるバラトン湖とか(バルトークは、弦チェレの第3楽章は「海」を表している、と言ったそうですが、関係あるのでしょうか?)、いつか行ってみたいものです。
素晴らしかったパーヴォさんとN響の演奏を反芻しつつ、ハンガリーのお酒と料理を心から楽しみました。ハンガリー万歳!
(追伸)ところで、本日10月1日(日)は、チェコ・フィルのわが祖国のコンサートがありました。私ももちろん聴いてきましたが、一言で言うと、「正統派の堂々たる演奏、圧倒的な名演」でした!その前にもう1つコンサート(こちらも素晴らしかった!)を聴いてきたので、チェコ・フィルは火曜日くらいに記事にできればと思います。