ツークシュピツェから下山してガルミッシュ・パルテンキルヒェンの駅に到着。開館時間が限られることから、まずはパルテンキルヒェン側にあるRichart Strauss Institutに行きました。駅から徒歩10分です。




(写真)Richart Strauss Institut、アルプス交響曲の登り道の主題が見える。


 ここでは、R.シュトラウスのガルミッシュ・パルテンキルヒェンの山荘の部屋の様子やアルプス交響曲などの楽譜、CDなどが展示されていました。R.シュトラウスの生涯を年ごとに紹介するタッチパネルがあり試してみましたが、よくまとまっているので結局最後まで聞きました(30分強)。その生涯の最後に「四つの最後の歌」の「夕映えの中で」が名残惜しむように流れて大変感動的でした!また、山荘を紹介する映像に孫のクリスチャン・シュトラウスさんが登場しますが、当たり前と言えば当たり前ですが、R.シュトウラスそっくりで(特にまゆげの外側が跳ねているところ)微笑ましく思ってしまいました(笑)。

 1時間くらい滞在した後、すぐそばのルートヴィヒ通りをしばし散策。ここはパルテンキルヒェンの中心で、壁絵のある綺麗な家が並んでいて、郷土博物館もあります。


(写真)ルードヴィヒ通りの家

 次にバスでガルミッシュ側に移動して、R.シュトラウスの山荘(Strauss-Villa)に行きました。駅から徒歩だと20分くらいでしょうか?行ってみると山荘というよりは別荘あるいは高級住宅地にある一軒家という感じでした。建築された1908年当時は山荘だったのでしょうか?とても静かで鳥のさえずりだけが聞こえてくるような場所。すぐ裏が山なので、山の散歩も楽しめそうです。私が行った時は雲に隠れていましたが、ツークシュピツェも見ることができるようです。ここで数々の名曲が作曲されたことを想うと胸が熱くなります!中に入ることができないので写真は控えますが、ツークシュピツェ方面の風景だけ1枚。


(写真)R.シュトラウスの山荘から見るツークシュピツェ(雲に隠れている)


 さらにここから15分くらい歩いて、共同墓地の中にあるR.シュトラウスのお墓を訪ねました。ばらの騎士に出てくる銀のばらが飾ってあって心憎い限りです。素晴らしい音楽を本当にありがとうございます!合掌。




(写真)R.シュトラウスのお墓と銀のばら


 お墓から駅に戻る途中にツーリスト・インフォや国際会議場のあるR.シュトラウス広場があり、ここにR.シュトラウスの噴水があります。噴水にはサロメ・エレクトラ・ダフネの像が!この辺りの選定はなかなか興味深いですね。




(写真)R.シュトラウス広場とR.シュトラウスの噴水


 広場に隣接してKurparkがあり、この中に「モモ」で有名なミヒャエル・エンデ展示室があります。ミヒャエル・エンデはガルミッシュ生まれとのこと。中にはエンデの作品に出てくる登場人物が多数展示されていました。また、公園にもユーモラスに登場します。




(写真)ミヒャエル・エンデ展示室と公園のオブジェ


 ガルミッシュ・パルテンキルヒェンはツークシュピツェだけでなく、いろいろと見所の多いまちでした。いつかもっとゆっくり周ってみたいです。