バタバタと忙しく働いて、すっかりピアノの練習はお預けな毎日を送ってきましたが、何とか夏休みを取ることができ、ドイツとオーストリアに旅行に行ってきました。目的は今年が生誕200周年の記念年となるワーグナーとヴェルディ。これから旅の状況を少しずつアップしていきます。

 羽田発の深夜便のフライトでフランクフルトに入り、バイロイトへ。念願のバイロイトに到着。

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          (写真)ワーグナー生誕200周年記念の旗が並ぶ

 さっそくワーグナー夫妻が住んでいたヴァーンフリートに行ってみると、何と改装中!ただ、「ルードヴィヒⅡ~神々の黄昏」展をやっていたので、普段のワーグナーの展示はないものの、中に入ることはできました。ルードヴィヒⅡの生涯、ノイシュヴァンシュタイン城を始めとした城の展示、ルードヴィヒⅡ役とワーグナー役の俳優による対話映像などの展示がありました。

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                (写真)改装中のヴァーンフリート

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             (写真)「ルードヴィヒⅡ~神々の黄昏」展

 ヴァーンフリートの裏の庭にはワーグナー夫妻のお墓があり、お墓参りしました。本当に素晴らしい音楽をありがとうございます。合掌。

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                (写真)ワーグナー夫妻のお墓

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   (写真)ワーグナー夫妻の愛犬のお墓。骨が供えられているのが可愛い。

 ヴァーンフリートのそばにはリストがバイロイト滞在中に亡くなった家でもあるフランツ・リスト博物館があります。リストは1886年に孫娘の結婚式に出席するためバイロイトを訪問しますが、ワーグナー亡き後コジマが主催するバイロイト音楽祭の「パルジファル」「トリスタンとイゾルデ」を病気をおして鑑賞し、風邪をこじらせて亡くなったとのこと。リストの生涯の充実した展示に感銘を受けましたが、館内に「オーベルマンの谷」(巡礼の年第1年「スイス」第6曲)が流れていて大変感動的でした。

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                (写真)フランツ・リスト博物館

 また、ヴァーンフリートの近くにはジャン・パウル博物館もあります。クラシック・ファンにはマーラーの交響曲第1番のタイトル「巨人」でおなじみのジャン・パウルですが、後半生をバイロイトで過ごし、バイロイトで亡くなられています。ヴァーンフリートのそばにはジャン・パウルとワーグナーの関係についての説明板もありました。

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                 (写真)ジャン・パウル博物館

 バイロイトでもう1つの名所と言えば、2012年に世界遺産にも登録された辺境伯歌劇場。ワーグナーが祝祭劇場の定礎を記念して、ここでベートーベンの第9を指揮したことでも有名です。ただ、何とここも改装中…。

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                   (写真)辺境伯歌劇場

 バイロイトには他にもいろいろと見所がありますが、夕方からの音楽祭に備え、観光はこのくらいで切り上げました。(続く)