今日のWBC決勝のことを、僕は永く記憶に留めておくだろう。
10回表のイチローの打席は、緊迫感に包まれていただけでなく、異様なオーラで満ち満ちていた。僕もテレビの前で固唾をのんでいたが、最初にイチローのアップが映ったとき、「ああ、これは打ちそうだな」とおもった。この大会で苦しんでいたイチローだが、これまでとは違う雰囲気があったからだ。
そして決勝タイムリー。九回で同点に追いつかれて暗雲が立ち込めていた時だけに、かれは本当に救世主に思えた。「千両役者」という日本語は彼のために作られたんではないかとさえ思えたほど。本当に興奮した。野球はやっぱり面白い。
イチローばかりがクローズアップされているが、今日の試合では岩隈が期待通りのピッチングを披露したし、個人的には内川のファインプレーに痺れた。打ちまくったしね。ともあれ本当にいい試合だった。
