ついに始まる。川へ蓋。
子供の頃、
父とキャッチボールをして、
川へよくボールを落とした。
父は、ボールキャッチ用の棒を
針金と木材で作ってくれてて、
ボール拾いもゲームのようで楽しかった。
秋になる頃は、シオカラトンボが飛ぶ。
昔も今もそれは変わらないけれど、
ついに自然の風景が変わる。
ドブ川、なんて言い方する人もいるが、
昔はホタルだって居た。
柳の木にはカブトムシだって来た。
今だって、魚は泳いでいる。

家の周辺は本当に見違えた。
ビルは建ち並び、マンションが増え、
中洲通りから見える一軒家はだいぶ減った。
それでも「荒田川」だけは変わらなかった。
シロアリや台風で、柳の木は倒れたし、
河川工事もあって、昔のまんまではない。
でもちゃんと川の流れは見えている。

灰が降っても、この川のおかげで、
ずいぶんと灰の舞い方も違う。
全国的には、かぶせてしまった川は、
また蓋を取って解放しよう!
という傾向にある。のに、
鹿児島はいつだって後手後手。
高速道路の利便性を上げる?かもしれない。
道路作る方が本当に簡単?
中洲通り、以前のような
長い長い渋滞は無くなりました。
「ある!」なんていう方もいますが、
それはタイミングが同じ人たちだけ。
ずっと見てると、以前が酷すぎた分、
今はちっとも続きません、渋滞。
盆と正月は、盆と正月なんだから
渋滞も当然です。
高齢化社会。車の運転者は下降の一途。
車だけにいい道路事業は、
本当に私たちに良い事業なのか?

自動車は必要です。
超・スーパー個人的意見なのは
百も承知。
でも私には、
「荒田川がなくなることのさびしさ」
の方が大きいです。
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