※1/13・14、大学入学共通テストが実施されました。

 大学入学希望者が全国一斉に同じ試験を受ける「統一試験」システムは、1979(昭和54)年の「国公立大学共通第一次学力試験」に始まり、1990(平成2)年には「大学入試センター試験」に衣替えした後、2021(令和3)年から現行の「大学入学共通テスト」へと変遷を繰り返しています。

 統一試験ができる以前は、各大学が行う個別試験のみで入学者を決めていました。
 しかし、高度経済成長期の昭和 40(1965)年代に入ると、18歳人口の激増とともに、高度人材需要の増大や高学歴志向で大学進学率は上昇し、大学受験生数の急増などから受験環境は激化していました。

1.  国公立大学共通第一次学力試験(共通一次)@1979~89年
 1979(昭和54)年に全ての国公立大学受験者を対象とする「共通第一次学力試験」が始まりました。
 共通一次では、各大学が行う個別試験(第二次試験)に先立ち、全国同一期日・同一問題で実施されました。
実施当初の1979~1986(昭和61)年までは、文系・理系の別なく、全受験者に一律「5教科7科目」(国語200、数学200、外国語200、理科100×2科目、社会100×2科目の1,000点満点)を課しました。
 加えて、共通一次の導入当初から続いていた「国公立大受験は1校」の原則が1987(昭和62)年に変更され、全国の国公立大がAグループ、Bグループの二つの日程に分かれ、各1校ずつ受験できるようになりました。
 

 また、1987~1989(平成元)年は、全受験者に対し「5教科5科目」(800点満点)を課すことに変更されましたが、この3年間は、国公立大の複数受験の方法が毎年変更される混乱期となりました。

 共通一次は、国公立大学入学希望者に一律で試験を課すため、大学・学部の序列化が顕在化し、偏差値偏重の受験競争をもたらしました。

2. 大学入試センター試験(センター試験)@1990~2020年
 そこで、1990(平成2)年、国公立大の固有性を崩し、私立大の参加を可能にし、更に、受験教科・科目を各大学・学部の自由に任せる「アラカルト方式」としたセンター試験へと衣替えすることとなります。
 当初、国公立大では「5教科6 科目」が主流を占め、2016(平成28)年から前期試験を中心に「5教科7科目」(900点満点)を課す国公立大が定着する一方、私立大では「2~3科目」利用が主体となりました。

 なお、国公立大が行う個別試験(第二次試験)は、前期日程と後期日程に分離して募集人員を分割する方式(分離・分割方式)で実施されました。

3. 大学入学共通テスト(共通テスト)@2021年~
 共通テストは、急激に変化する社会環境への対応と高大(高等学校・大学)接続改革の一環として構想され、実施に向けた議論では、記述式問題の導入と英語民間試験の活用が大きな争点となっていました。

 センター試験時同様、国公立大では「5教科7科目」(900点満点)を課す一方、私立大では2~3科目利用が主体となっています。

 なお、国公立大が行う個別試験(第二次試験)は、前期日程と後期日程に分離して募集人員を分割する方式(分離・分割方式)で実施されています。

 また、2025(令和7)年1月に実施される共通テストから、新教科として「情報」が追加され、国公立大学では「情報」を必須として「6教科8科目」を原則とする方針である一方、私立大では「情報」を必須で課さず他教科との選択として利用するケースがほとんどで、「2~3科目」利用が主体となりそうです。

 現在の高校の授業は2022(令和4)年度から改訂された新学習指導要領に基づいていることから、2025年度入試から、新要領に対応した出題科目や内容に変更されることとなっていますが、これら制度の変更によって、受験生が翻弄されることなく、努力が報われるよう願うばかりです。

*1/10 新春講演会・賀詞交歓会 
(知立市商工会の主催により、NHK大河ドラマの「秀吉」(1996年)~「どうする家康」(2023年)まで8作品の時代考証を務めた歴史学者の小和田哲男氏による講演会に続き、賀詞交歓会が盛大に開催されました。

 市内各界の皆さんと今年一年の展望について様々に意見交換できました。

 今年は辰年で、干支は「甲辰(きのえたつ)」であり、「これまで準備してきたことが形になる」、「新しいことに挑戦して成功する」縁起の良い年になると言われています。

 そうした中、愛知県が進めるプロジェクトのうち、今年3月には、ジブリパーク最大のエリアである「魔女の谷」が開園しフルオープンを迎え、10月には、国内最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」が開業します。

 また、知立市内では、愛知県が進める鉄道高架事業に関連し、今年3/16には、新三河知立駅が移転し開業、それに先立ち、名鉄三河線(豊田方面)を仮線に切り替え、それに伴い、県道安城八ツ田知立線(山町付近)が新しく開通するなど、街並みの変化を目の当たりにする年となります。

 こうした変革期にあって、知立市行政に今必要なのは、新たな価値を生み出し、市民の暮らしに大きな変化をもたらすイノベーション、新たな目標に向かって事業を牽引する力であると痛感します。

 すべての人の「希望がゆきわたる知立」を目指し、皆さんの満足が得られる「本当にいいまち」をつくるため、新たな挑戦を進めてまいります)

 



*1/13 文化展
(八橋公民館に伺いました。

 文化作品展示の他、芸能発表会やビンゴゲームなど、盛り沢山の内容に、来場者の皆さんの笑い声が絶えませんでした。

 八橋町さんの結束力の強さは定評があります。

 古くから続く集落に、新しく住居を構える転入者が多い中で、意思統一を図ることは容易ではない推察しますが、出自の異なる者を先入観で排除せず、むしろ新鮮味として重用して連帯するところに、独自の強みがあると確信します。

 今後、益々のご発展をお祈りします)

 

 

 

 



 

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