※アフリカ北東部スーダン・西ダルフール州の州都ジェネイナにおいて、国軍と衝突する準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)の戦闘と、民間人への大規模な暴力が再燃しています。

 11/10、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、西部ダルフール・アルダマタで、100近い国内避難民キャンプが襲撃され、黒人系住民800人以上が殺害されたと報告しました。

 AP通信によれば、RSF(アラブ系が中心)が西部ダルフールの軍事拠点を占拠後、黒人系住民に対する大規模な虐殺が始まったとみられます。

 この西部ダルフールでは、2003年に勃発し世界最悪の人道危機と言われるダルフール紛争で約30万人が死亡しており、その再来が懸念されます。

 UNHCRによれば、今年4/15の戦闘開始後、約110万人が国境を越えて近隣諸国に逃れ、隣国チャドには約45万人が避難しており、チャド東部のアドレで医療援助に当たる国境なき医師団(MSF)によれば、スーダン難民、チャド人双方への人道援助(避難所、食料、水、衛生設備、医療、保護、警備)の即時拡大を訴えており、人道援助団体への妨害の中止、医療施設とスタッフへの攻撃の中止と併せて重要です。

 また、そもそもスーダンは周辺国からの難民の受入れ国でもあり、今年3月までに南スーダン、エリトリア、エチオピアなどから逃れてきた約100万人の難民が、4月からの衝突以降、比較的治安が安定している国内地域の難民キャンプへ避難をするという状況にあり、国際移住機関(IOM)によれば、スーダン国内で住居を失った人は400万人に迫ると警告しており、とりわけ、再び避難を余儀なくされた難民には人道援助(避難所、食料、水、医療)が必要です。

 今回の衝突は、民主化に向けた移行期間において、国軍とRSFの完全一体化を進める過程でどちらが利権を握るか、どちらが軍トップのポストを得られるかという利害が絡んだ権力闘争であると言われています。

 長期的に見れば、2019年4月にバシール政権を退陣に追い込んでから粘り強くスーダン市民が民主化を求めてきたことを考えれば、国際社会がスーダンの民主化を少しでも押し進める方向に支援を差し伸べることが重要です。

 そして何よりもまず、こうしたスーダンの現状を知り、次に、何ができるか考えて行動すること、さらに、関心を持ち続けることが重要であり、スーダンの人々の支えとなるに違いありません。

*11/7~9 建設委員会県外調査
(委員会の所管事項について調査してきました。

 ①安威川ダム(大阪府茨木市)

 100年に一度の豪雨に対応できることを目的として抜本的な治水計画に基づき、今年9月に供用開始した安威川ダムについて、建設目的や役割、公園整備によるダム周辺の環境整備について聴取しました。

 昭和42年の北摂豪雨により、安威川流域において甚大な被害を受けたことを契機に大阪府が事業主体として計画され、①洪水調節、②流水の正常な機能の維持、③環境改善を目的として、総貯水量1,800万㎥の中央コア型ロックフィルダムとして建設されたものです。

 安威川の治水対策は、用地買収の少ない河川改修とダム建設を合わせることで早期に治水効果を発揮できることや、安威川はダム建設に適した地理的条件を備えていることがダム採用の決め手となったそうです。

 なお、総事業費は1,676億円と一見すると高額です。

 

 

 

 

 



 ②神戸市会(兵庫県神戸市)

 地球温暖化の切り札として期待される水素に着目し、民間企業が進める技術開発への支援や水素の利活用など、産学官の連携の下に取り組んでいる水素スマートシティ神戸構想と、神戸港カーボンニュートラルポート形成計画について聴取しました。

 水素エネルギーの実用化に向けた課題として、①製造時のCO2排出と技術開発、②インフラ整備、③コスト高が挙げられます。

 神戸市ポートアイランドの水素発電実証施設「水素コージェネレーションシステム(水素CGS)実証プラント」においては、オーストラリアから輸送した水素を使用し、発電実証を行い、水素をエネルギー利用するための「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」というサプライチェーンがつながるモデルケースを示すほか、水素のみを燃料としたガスタービン発電によって、熱と電気を近隣4施設に同時供給するエネルギー供給システムの実証に成功しています。

 世界中で求められるカーボンニュートラルな社会へのシフトに向けて、次世代エネルギーとして大きな期待が寄せられている水素であり、世界中で試行錯誤が行われているものの、超えていくべきハードルがまだ多く存在していると実感しました。

 

 

 



 ③神戸市都心整備本部(兵庫県神戸市)

 神戸の玄関口である三宮周辺地区について、民間活力の導入を図りながら、駅前空間やバスターミナル、都市公園を整備するなど魅力的で風格ある都市空間を実現するため策定された三宮周辺地区再整備基本構想に基づく神戸三宮駅前の再整備計画について聴取し、現地調査しました。

 三宮再整備においては、海と山に囲まれ、駅とまちが近いという立地条件を活かしたまちづくりのコンセプトは、駅を出た瞬間に訪れた人々が自然とまちに誘われる「美しき港町・神戸の玄関口」であり、人が主役のウォーカブルシティを目指しています。

 神戸三宮阪急ビル、サンキタ通り(阪急電鉄高架下沿い)、バスタ神戸三宮、JR三ノ宮新駅ビル、駅周辺デッキ、三宮クロススクエア、神戸市役所本庁舎、東遊園地(芝生広場)など盛り沢山の再整備計画が着々と進行中であり、連結バスの運行や、シェアサイクル、電動キックボードの活用を含めて、駅目と周辺のまちとの回遊性を向上させ、新たな賑わいの創出を図ることとしています。

 ハード整備と連携してソフトの取組を行うことで、エリア全体で神戸を楽しめる仕掛けが必要との観点から、居心地がよく
歩いて楽しい街を作るためのエリアマネジメントが機能としていると実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 ④株式会社タクマ(兵庫県尼崎市)

 令和2年10月に竣工したタクマビル新館は、6階建てのCLT(直行集成材)と鉄骨ハイブリッド構造を組み合わせた防災拠点機能を有する建築物で、かつ、内部には積極的に木材が利用されていることから、その概要を聴取し、施設調査しました。

 最近の脱炭素化の動きに加え、森林資源の活用促進や高強度の木質建材の普及といった要因もあって、木造高層ビルの建築が相次いでいます。

 一方で、木造化を進める上で最大の課題はコストダウンであり、柱、梁、床、壁、外装まですべてを純木造にした場合、価格は鉄骨造や鉄筋コンクリート造の3割増しとなり、国の補助金を受けることでようやく建設できるレベルです。

 海外においては、木材はコンクリートやスチールに代わる持続可能な選択肢として支持されており、一戸建て住宅、小規模な集合住宅、オフィスビル以外にも、木材を活用した意欲的な新築プロジェクトが行われています。

 国内においても、オフィスビル建築における木材の利用は、施主の環境配慮に対するアピールとなり、世界的なウッドショックを機に国産材が見直され始める中、戦後に植林した木の多くが樹齢50年を過ぎて利用時期を迎え、今後、積極活用する好機となると実感しました)

 

 

 



*11/10 都市計画審議会
(①下水道の変更について審議しました。

 居住促進地区である上重原町蔵福寺地区を市街化区域に編入することに伴い、当該地区を排水区域に追加することに決定しました。

 計画排水(処理)人口:70,870人 → 71,468人
 汚水量:40,162㎥/日 → 40,532㎥/日

 ②生産緑地地区の変更について審議しました。

 生産緑地地区は、市街化区域の農地における緑地機能を積極的に評価し、公害や災害の防止、農業と調和した都市環境づくりなどに役立つ農地を保全することで、良好な都市環境の形成を図るための制度です。

 今回は主に、生産緑地地区指定から30年経過による制限解除を理由として、△14団地(1団地500㎡以上)、△1.9haとなることを決定した結果、変更後の生産緑地地区は128団地、18.6haとなります。

 ③立地適正化計画について、改定の時期を迎えたことから、意見聴取がありました。

 我が国の都市における今後のまちづくりは、人口の急激な減少と高齢化を背景として、高齢者や子育て世代にとって、安心できる健康で快適な生活環境を実現すること、財政面及び経済面において持続可能な都市経営を可能とすることが大きな課題となっています。

 こうした中、医療・福祉施設、商業施設や住居等がまとまって立地し、高齢者をはじめとする住民が公共交通によりこれらの生活利便施設にアクセスできるなど、福祉や交通なども含めて都市全体の構造を見直し、「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の考えで進めていくことが重要であることから、全国津々浦々にて立地適正化計画が策定されました。

 御多分に漏れず、知立市も他市町と違わぬ計画が策定されていますが、その改定に当たり、私からは、上位計画である知立市総合計画やマスタープラン、関連計画である知立市まち・ひと・しごと創生総合戦略や知立市子ども・子育て支援事業計画などを連携した福祉、子育て、住宅施策などを確実に実施することで、実効性(効果)のあるものとするよう要請しました)

 

 

*11/11 大規模津波防災総合訓練
(名古屋港ガーデンふ頭において、国土交通省、愛知県、名古屋市、名古屋港管理組合の主催で、地震による大規模津波の被害を軽減することを目的に開催されました。

 南海トラフ巨大地震に伴う津波の襲来を想定し、陸海空にわたる訓練が行われました)

 



→ 愛知県津波・地震防災訓練(防災フェア)
(愛知県主催で、南海トラフ地震とこれに伴う津波を想定し、避難場所への避難訓練を行うなど迅速な行動ができるような意識付けを目的に開催されました。

 緊急地震速報とともに、シェイクアウト訓練が行われ、大津波警報を受けて、広場から津波一時避難ビルへ避難訓練が行われました)

 

 



→ リユースマーケット
(3R活動の一環として開催されたマーケットに出掛けました。

 3R活動とは「Reduce(リデュース)=使用済みになったモノがなるべくごみとして廃棄されることが少なくなるようにモノを製造・加工・販売すること」「Reuse(リユース)=使用済みになってもその中でもう一度使えるモノはごみとして廃棄しないで再使用すること」「Recycle(リサイクル)=再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄されたモノでも再生資源として再生利用すること」の3つのRに取り組むことでごみを限りなく少なくして、ごみの焼却や埋立処分による環境への悪い影響を極力減らし、限りある地球の資源を有効に繰り返し使う社会(=循環型社会)をつくろうとする取組です。
 
 エコ志向の皆さんが集まって大いに盛り上がる中、可愛らしいエコバッグなどを買い求めました)

 

 



→ 文化展
(まず、猿渡公民館に伺いました。

 盆栽の展示では、盆栽会の先輩方に手入れの難しさを伺い、手芸や絵本の展示では、講座の先生方に作品に込める思いを伺いました。

 

 

 



 次に、上重原公民館に伺いました。


 似顔絵コーナーあり、町内会行事の広報展示ありと、町内の皆さんの逸作とともに所狭しと勢揃いの会場を馴染みの皆さんと楽しく語らいながら拝見して回りました。

 

 



 続いて、牛田公民館に伺いました。

 1階、2階と玄人裸足の作品群が並んでおり、作者の皆さんによる説明も伺いながら、楽しく拝見しました。
 エントランスでは美味しいお抹茶をいただいて帰りました。

 

 



 引き続き、八ツ田公民館に伺いました。

 見応えのある作品群に時間を忘れて見入りました。
 公民館前で販売されていた元気野菜を買い求め、皆さんの笑顔に文字通りの元気をいただいて帰りました)

 

 



*11/12 文化展
(西丘文化センターに伺いました。

 オープニングを飾る触れ太鼓が威勢良く響き、賑々しく開催されました。

 1階ステージでの演目に合わせて柔軟体操し、2階の講座作品販売会では、可愛らしい巾着袋や小物入れ、ストラップなどいずれも手作りの素敵な作品を買い求めました。
 中庭では、美味しいお抹茶を頂戴し、馴染みの皆さんと楽しい時間を過ごすことができました)

 

 

 

 



→ 八橋日吉山王社新嘗祭
(厳かに斎行された例祭に参列しました。

 春に豊作を祈り(祈年祭)、秋の収穫に感謝する(新嘗祭)、稲作を中心とした営みを日本人は2千年以上繰り返して来ました。
 
 新嘗祭の「新」は新穀を、「嘗」はお召し上がりいただくことを意味しすることから、収穫された新穀を神に奉り、その恵みに感謝し、国家安泰、国民の繁栄をお祈りします。
 
 当日は、地域の発展と住民の皆さんの安全をお祈りしました)

 

 



→ ミニテニス交流会
(あいち県民の日連携事業として開催されたイベントに出掛けました。

 ミニテニスは、テニスラケットを小さくしたものとビニール製の大きなボールを使い、バトミントンコートでプレーします。

 スポーツ推進委員の皆さんの指導により、皆さん楽しそうにプレーしていました)

 



→ 美術部門展
(市内外でご活躍の先生方の素晴らしい作品群に見入りました。

 特に、力強い書に見入り、その意味を噛みしめて帰りました)

 

 

 



→ 知立文化賞・文化奨励賞・文化芸術新人賞表彰式  
(栄えある文化賞には、書道家の倉重拝石先生が受賞されました。

 著名な書道家として精力的な作品発表によって全国的に高い評価を受ける傍ら、多くの書道家の育成に努めてこられ、会長を務める知立書道連盟では毎年学生展を開催するなど、地元書道界の発展にも貢献されてきたことから、今般の受賞となりました。

 

 



 続いて、文化奨励賞には、籐工芸作家の竹河いみ子先生が受賞されました。

 独創的な籐作品の創作において多くの受賞実績があり、今後なお一層のご活躍が期待されることから、今般の受賞となりました。

 

 



 そして、文化芸術新人賞には、ピアノ奏者の水野あかりさんが受賞されました。
 
 大学院に在学されながら、積極的な演奏活動でご活躍であり、一層の飛躍が期待されるとともに、今後、後進の指導などによる地元音楽界の発展にも貢献が期待されることから、今般の受賞となりました。

 



 いずれも、そのご活躍ぶりは普段からよく承知しており、今回のご受賞を誉れ高く思います。

 本当におめでとうございました)

 

 

#建設委員会

#治水

#市街地再整備

#木造化木質化

#都計審

#津波防災

#3R

#初穂

#文化の秋

#スポーツの秋