※10/6、ノーベル賞委員会は今年のノーベル平和賞をイランの女性人権活動家ナルゲス・モハンマディ氏に授与すると発表しました。(女性のノーベル平和賞は19人目)
モハンマディ氏は、女性の権利と死刑廃止を求め続ける活動家ですが、現在、国家に反するプロパガンダ拡散などの罪でテヘランの刑務所に収監されています。
ノーベル賞委員会は授賞理由を、イランでの女性への抑圧と闘い、全ての人々の人権と自由を推進するために闘ったと説明しています。
一方、イラン外務省はモハンマディ氏に対するノーベル平和賞授与について「ノーベル賞を政治的に利用することを目的とした偏った動きだ」と非難していますが、モハンマディ氏は声明で「女性の解放が実現するまで、圧政的で宗教的な政府による容赦ない差別、専制、性差に基づく抑圧と闘い続ける」と表明しました。
イランでは現在、国外に移り住もうと考える若者が多く、その中には女性も多く含まれていますが、それは、彼らは革命後に生まれ、インターネットやSNSを使いこなすことで、海外の文化や価値観に触れる機会があって、イラン社会との比較が可能であるため、イラン当局による自由の抑圧や厳しい取締りに対する怒りや不満が溜まっているからです。
加えて、核開発問題を巡るアメリカの制裁の影響で経済が著しく悪化し、失業や物価高で多くの人々が苦しんでいることも背景にあります。
ノーベル賞委員会は授賞理由を説明する際、イラン国内でのデモ(昨年の9/13にヘジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を適切に着用していないとして拘束された女性が警察施設内で不審死を遂げたことで、革命以後、最大規模に発展した反体制デモ)のスローガンとなった「女性、命、自由」のフレーズに言及し、体制に抗議するイランの人々への連帯を明確に示しました。
この抗議デモを巡って、イラン治安当局は、武力による鎮圧によって数千人を拘束して7人を処刑、死者は未成年を含め500人を超えており、これを受け、EU・ヨーロッパ連合はイランに対し、基本的人権の尊重を求める声明を出すとともに、治安責任者に対する制裁を打ち出し、アメリカ、カナダ、イギリスの各政府も抗議デモへの対応を理由に、イランの高官や治安責任者に資産凍結や入国禁止などの制裁を発動しています。
今回の受賞は、イランにおける女性に対する人権抑圧の実態を世界中に知らしめるとともに、体制への抗議を続けるイラン国民を勇気付けることになるものと期待されます。
*10/2~5 本会議
(知事ならびに各部局長から所管事項について、それぞれ答弁がありました)
10/2
10/3
10/4
10/5
*10/6 幼稚園運動会
(名鉄学園はなの木幼稚園の運動会を激励に出掛けました。
子どもたちの一生懸命な姿に保護者の皆さんから大きな声援が送られていました。
登庁の時刻が迫り、残念ながら最終盤の風船上げに参加できませんでした)
*10/7 稲刈り
(知立南小学校「みな丸会」主催の稲刈り体験に出掛けました。
南小学校では2020年度から、「みなみ育成会(みな丸会)」と称する、地域の皆さんと子どもたちを支えていくための活動のアイデアを出し合う場(青少年健全育成協議会)を創設しています。
いわゆるコミュニティ・スクールは、「地域とともにある学校」への転換を図るための有効な仕組みとして文科省によって推奨されており、みな丸会はこの活動に協力する地域の皆さんによって運営されています。
当日は保護者の皆さんが見守る中、子どもたちがはしゃぎながら田んぼの中に入っていき、所狭しと散らばって、要領良く鎌を使ってせっせと稲刈りを進めていきました)
→ 幼稚園・保育園運動会
(知立学園桜木幼稚園、市立保育園9園の運動会を激励に出掛ける予定のところ、各園園児の応援に力が入り、最後の1園(高根保育園)は残念ながら間に合いませんでした。
保護者の皆さんの声援に応えようと子どもたちは一生懸命でした。
日頃の遊びの中から多くを学び取る子どもたちの成長ぶりに驚きました)
宝保育園
→ カリマチ広場
(刈谷市の賑わい創出事業の今年の取組である大手公園(セントラルパーク)の様子を覗いてきました。
広々とした芝生公園の一角に木製の屋台が設けられ、飲食物や雑貨を販売されており、親子連れの皆さんが楽しそうに寛いだり、走り回ったりしていました。
昨年は、刈谷駅北口周辺においてカリマチストリートが設けられ、歩行者天国イベントが開催されたり、きたくる広場でバルーンスカイ、みなくる広場ではアンブレラスカイが登場し、人気を集めました。
市民有志によるカリマチ会議や刈谷市役所若手職員有志のプロジェクトチームの企画なのだそうで、知立駅周辺を含む知立市内の賑わい創出の参考となりました)
→ つかう.meet.フェス
(まち(三河安城)にある公園や広場などを「つかう」ことで、まちに人が集まり、まち(三河安城)全体の魅力を高めていく取組の一環であるイベントに出掛けました。
このイベントは、三河安城にはきれいな公園や広場が沢山あるものの、あまり「つかわれていない」状態であることから、「まちをつかう」取組の一環として開催されました。
会場である矢総公園では、シーホース三河(vs.島根スサノオマジック)戦のパブリックビューイングには大勢の観客が集まり、キッチンカーで囲まれた公園内に飲食ブースとして張られたテントには親子連れの皆さんがくつろいでいました。
また、既存道路の一部を占用した会場は、3×3トーナメントやシーホース三河U18ヘッドコーチとシニアプロデューサによるバスケクリニック、スケボーやスラックラインなどの体験エリアとなっており、子どもたちが一生懸命チャレンジしていました。
公共空間を積極活用して地域を盛り上げる取組を、知立市内においても普及させていく良い参考となりました)
→ 人形浄瑠璃「文楽」
(文楽協会創立60周年を記念する地方公演に出掛けました。
外題は、桂川連理柵(六角堂の段、帯屋の段、道行朧の桂川)で、帯屋長右衛門と24歳年下の隣家の娘お半との情事を巡り、養父、妻の長右衛門に対する思いやりに満ちた真情吐露が見応えがありました。
題材は、1771年に京都の桂川で年齢差のある男女の死体が見つかった事件で、心中として人形浄瑠璃化され、その後、宮薗節の火曜になって流行したものだそうです。
人形扱いの切れはもちろんのこと、鬼気迫る義太夫節にじっくり浸ることができました)
六角堂の段
*10/8 八橋町運動会
(八橋町さんに出掛けました。
工夫を凝らした競技進行に、町内会役員の皆さんのご苦労がうかがえます。
文化体育部の皆さんがその誇りをかけて、町内融和の要である大イベントを円滑に取り仕切る様子に敬服いたします。
一旦緩急の災害時における共助力のデモンストレーションでもある運動会は、選手も応援者も一丸となって盛り上がりました)
→ 新地町運動会
(柴田事務所の所在する新地町さんの運動会を激励に出掛けました。
体育クラブの皆さんは祭衆でもあり、また、消防団員でもあって、町内行政運営の要の存在です。
手際よく賑々しく、町民の皆さんの歓声が絶えない楽しい運動会でした)
→ 南陽フェスティバル
(その昔、牛田町から分割してできた南陽区には神社の存在がないため、独自で秋祭りを開催されています。
生憎の雨降りにも負けない元気な子どもたちが神輿を担いで、会場である公園の周りを練り歩きました。
フェスの最後の楽しみはくじ引きで、町民の皆さんで大いに賑わいました)
→ 月釜
(月釜が再開され、中野宗敏先生のお席にお邪魔しました。
先生の茶席はいつも和やかで、同席された皆さんとの会話も弾み、美味しいお菓子とお抹茶をいただきながら、楽しいひと時を過ごすことができました。
先生の博学多才ぶりにはいつも脱帽で、茶の湯の世界で10月は名残の季節であり、もの寂しく侘しい、やつれ果てた風情が好まれる時季であるため、お道具をはじめすべてに侘びた風情の演出が施された素敵な茶席でした)
→ 知立市美術展・小中学生美術展表彰式
(毎年恒例の美術展表彰式に参列しました。
観覧者の心を震わす力のある作品揃いで、感激しました。
各賞受賞者の皆さんに対する審査員の先生からの講評は、これまでの経験や技術の枠を超えて、感性の未知なる領域を拡げ、既成に捕らわれない創作活動を求めるという、大変高い目標を提起されたものでした。
この講評に示された芸術作品の創作活動を、政治行政が担うまちづくりや行政施策の創出作業に置き換えてみると、行政は得てして、市民に求められるまちの姿、すなわち失敗のない施策をつくりがちであり、そのために、外で成功とされる事例を単に真似ることが多く、結果、面白さや特徴のない、どこにでもあるまちの姿や施策で収まってしまいますが、その点、時の為政者の感性と挑戦意欲次第では、外が真似たがる先行事例となるまちの姿や施策を作り上げることができることを、足元のまちづくりの推移を振り返りながら痛感しました。
各賞受賞者の皆さんには未だ発出されていないほとばしる感性や能力を超える挑戦心で、新たな領域を拓きながら、面白く独創的な創作活動に勤しんでいただくよう期待します)