ポーランド産のズブロッカは、パイソンの草が入れてあり、香りが桜の花のよう、とよく言われている。カクテルの王道マティーニのアレンジレシピにこのズブロッカを使ったウオッカマティーニがある。桜の季節に合う、とか、桜の香りがして飲みやすい、とどこかのブログで読んでから、時々、このカクテルを007をまねしてシェークして飲むことがある。
開高健もこのズブロッカをある時期、好んでのんでいたと、これまた、どこかのブログに書いてあった。検索で、開高健とズブロッカを掛け合わせて調べたのは、そもそも、どこかの彼の著書(地球はグラスのふちをまわる、だったか?)で、ブレンディッドウイスキーに飲み飽きて、ウオッカを飲むことが多くなった、という箇所があり、そこに、「白いシーツのような」、という表現があり、確認してみたくなったからである。白いシーツ、とは、清楚で癖のない味、という意味で使われていたように記憶している。その表現が、頭に残って、その後、いろいろなウオッカを試してみることになったのだが、本場、ロシア産(といっても、実際は、ウクライナのキエフで味わった)ウオッカは、日本で売られているスミノフのような味とは違い、クリーンだが腰の強い麦のかおりが奥に残り、鮮烈な印象を持った。他の酒と同様にウオッカも、現地で飲むと飲まないとでは違うものだ、という印象を持った。
「白いシーツ」のようなウオッカを飲み続けた開高健はその後、シングルモルトウイスキーに出会い、ふたたび、ウイスキーをよく飲むようになったとか。マッカランを赤い顔して酔いながらのむ写真を雑誌ではみかけるが、ホント世界中のいろいろお酒を、それも安酒から超高級酒まで体験されたのには、58歳で亡くなられたにしては、すごすぎます。