神児遊助のげんきのでる恋 17、18話です。
マキコは居酒屋で友人たちと飲んでいる。
ただ単に「さびしい」というだけで夜中に電話をかけまくるマキコに友人たちも呆れて忠告している。
遊助は布団をかかえてマキコのケータイにやってくるが、夜中の発信履歴の数の多さに驚く。
酔っぱらって夜中に帰ってきたマキコはまた電話をかけまくる。
寝ている人には「おきろー」と怒鳴る。
しかし翌朝目覚めたマキコはそんなに電話をかけたことを覚えていない。
おかげで眠れなかったとグチる遊助。
(きょうも寝グセがかわいいです)
そしてこの日は敬太とバーで飲むマキコ。
「寂しいミソジ独身女の相手にもなれたよ」と敬太。
なんとか文句を言いながらでも敬太はマキコに付き合ってくれている。
敬太と別れた後も電話を複数の友人にかけまくるマキコだったが、留守電だったり、出てくれても明日早いからと断られることでいら立っていく。
そこでさっきまで一緒にいた敬太にまた電話をかける。
忙しくても敬太はマキコの取りとめのない話に延々と付き合っていたが、そのうち電話口からマキコのいびきが聞こえてくる。
あきれる敬太。
ある日、バーのマスターに手相を見てもらい、北の方角にグリーンを置くと寂しさが解消されると聞いたマキコは、
実践したものの一向に運気が上がる気配がない。
マキコは腹を立て、また電話をかけ始める。
しかし、どこにかけても留守電ばかり。
やっと最後に敬太に電話がつながるが、「誰かと話していたい」というマキコに、敬太は「いそがしいから」と電話を切る。
敬太にまで電話を切られたことで「友達ならいっぱいいる」と逆切れするマキコ。
そんなマキコを見て、遊助はマキコのケータイから電話帳を削除する。
再び電話をかけようとしたマキコは電話帳データがすべてなくなっていることに気づきあわてる。
「誰にも電話できない!」
あせり狂うマキコ。
「寂しさを解消することは電話をかけまくることではないでしょ?」とやさしく語りかける遊助。
マキコは電話帳データを探しまくりし、1件だけ残っていた敬太のデータを見つける。
すかさずマキコは敬太に電話をかけ、やっと出てくれた敬太に「誰も電話にでてくれない、さびしい」と嘆く。
そんなマキコに敬太は「今、誰にかけてるの?俺が今電話に出てんじゃん。それでもさびしいの?」と。
首を横に振り、涙をこぼしながら敬太の存在に気づくマキコ。
翌朝、さわやかに目覚めたマキコはケータイの電話帳が元に戻っていることに気づく。
しかし、もうやみくもに電話をかけることはない。
夜、敬太にまた電話したマキコは敬太の都合を聞いて、忙しいとわかると電話を切った。
寂しい、寂しい、ってすぐそばにある元気のもとを見逃すってもったいなくね?
みんな君だから電話に出てくれてるんでしょ?
寂しいとか、私かわいそうとか思ったら、周りはもっとかわいそう。
ほら、元気のもと、ここにもあるから。