過去にこのblogで、
カトリックとプロテスタント諸派が
どう違うかを問うよりは、
一つ一つの宗派にどんな特色があるかを、
当事者に問うべき、
とお話ししたことがありました。
(詳しくはこちら)
自分でそう言った手前、
僕が生まれついた環境であるカトリックについて、
他宗派と区別される点を箇条書きで説明してまいります。
あっ、どうも僕です。フランシスコです。
さて、カトリックが他宗派と区別される点とは・・・
○聖職者は「神父」
他宗派では聖職者のことを「牧師」と呼ぶようですが、
カトリックの聖職者は「神父」と呼びます。
よって、カトリックに「牧師」と言う言葉はありません。
また、神父の結婚は禁じられていると言うことも、
他宗派と区別される点です。
○規模について
カトリックはキリスト教の諸宗派のうち、
世界で最大規模のものです。
世界のキリスト教人口が20億人強であるのに対し、
カトリックの割合は、その約半数だそうです。
○公用語について
カトリックの公用語はラテン語です。
ラテン語を知らないと神父にはなれません。
一般信徒がラテン語を解す必要はありませんが、
ラテン語はカトリックの文化の大きな特色です。
知ってるとなんとなくカッコイイです。
ちなみにラテン語は言語としては既に死語なので、
ラテン語を母国語とする人は現代にはいません。
つまりラテン語は全員にとっての外国語ですから、
民族性を反映させづらく、裏を返せば、
世界規模のルールが崩れにくいのですね。
○代表者について
神父のトップは、ローマ法王です。裏を返せば、
他宗派にとってのローマ法王とは、ただ単に他所の人です。
○聖人について
カトリックでは、聖人を神聖視する習慣があり、
この点が一神教でありながら、
多神教的な側面を持ちあわせていると言えます。
(詳しくはこちら)
さて、ここまで、僕が理解している範囲内で、
カトリックの特色を説明してまいりましたが、
僕は、他宗派と区別してカトリックを選択したわけではない、
カトリックの家系に偶然生まれついただけの立場。
例えば、自分の生まれ育った町から出たことのない人が、
地元の方言や独特の習慣を認知しづらいのと似ていて、
僕自身、他宗派の方々がどうカトリックをご覧になっているのかは、
正直に言うと、あまり理解しておりません。
第三者としてカトリックについて理解したければ、
ここでお話しすることを、一つの側面と割り切り、
プロテスタント諸派や、オーソドックスの方々からの、
客観的な意見もバランスよく、
知識として取り入れることをお勧めします。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
もしこの記事が面白いと思っていただけたら、
同じテーマの他の記事もご覧いただけると幸いでございます。