長年、苦戦していた日本バレーボール。
男女ともに強くなっていてビックリしました。
僕はバレーボールは詳しくないのですが戦略の見直しがあったのではないかと思います。
日本バレーの苦戦は高さに拘り過ぎたからだったと思うのです。
世界の高さに対抗する為に高身長の選手に拘り過ぎてスピード感を失っていたように感じます。
実際に今回のオリンピック予選を見ていても世界と比較すると身長はかなり低い。
でもスピードは凄く早くなったように思います。
それと身長は低くてもジャンプ力が高い選手が増えてきた。
きっとトレーニングの質や手法も見直されたのだと思います。
僕は野中幾次郎先生の失敗の本質等を何度も読み直しています。
未だに難解すぎて理解が出来ていません。
それでも『戦略を考えるのは指標を何にするかが重要』という要素はいつも意識して考えるようには心掛けています。
例えば旧日本軍は小さな勝利を積み重ねると大々的に戦果発表を行いましたが、米国側は長期視点に基づき必要な拠点だけを攻撃しました。日本軍はフィリピン等の南洋方面に30か所の大規模基地を作りましたが、米国が攻撃したのはそのうちの1/3程度です。
アセットを持つと必ず維持コストが掛りますが、日本の様に物量に劣る工業力の国にとって戦力の分散投入は絶対に避けなばなりません。
米国は強力な工業力を更に集中投入することにより圧倒的な戦力格差を生み出しました。
それは『拘るべき指標を何に求めるか?』という戦略を考える上での最重要項目の選択が的確だったか否かの差だと僕は理解しています。
随分話がそれましたが日本バレーの躍進は指標を高さへの拘りからスピードへの拘りに変更し、その上でトレーニング等により高さも補ったと言うことではないのでしょうか?
所詮は素人のこじつけなのですけど、そんなことを感じています。
なぜそんなことを感じたかと言うと、それは当社にも当てはまるからです。
昔からやっている事業領域に拘り過ぎていて、成長スピードが低下していないかなと感じていて、常に不安に思っているのです。
自分たちに適したものを見つめなおし指標を再設定しないといけないと思っている訳です。