仕事帰りに大学の先輩を呼び出して

飲みに付き合ってもらう。

大好きな先輩と楽しい時間。

だったのに・・・


帰りの電車の中で、身体に異変が。

胸が苦しい。呼吸をするのも辛い。


久しぶりにきた。P発作だ。

いつものように始まった時間をしっかり

記憶しておく。幸い電車の中では座る

ことができていたので、あとはこれが

過ぎ去るまでじっと耐えるだけ。


ちょっとおさまったかと思うと、すぐにまた

苦痛の波がやってくる。時間が長くなるに

つれて、不安も高まっていく。


いつもの発作じゃないんじゃないか。

前も、こんなに辛かったっけ?

誰かに声をかけて、助けてもらおうか。

ひょっとしてこのまま、どうにかなってしまうんじゃ

ないだろうか。


苦しさと不安が交互にやってくるのを意識し

ながら、心の中でずっと念じ続ける。

大丈夫。大丈夫。大丈夫。・・・


最初に時間を計るのは、それが「いつもの」発作

なのか、そうではないのかを見極めるため。

30分前後で終われば問題ない。P発作なら

時間さえ過ぎれば楽になるから。

もし目安の30分を超えて苦しさが続くようだったら

その時は本当に誰かに助けを求めることになる。


今日のは、40分。長かった。我慢できる限界。


発作そのものは命に関わるようなものではない

のに、思わず死を意識してしまうほどの苦しさを

なぜ味わわなければいけないんだろう。


そんなやり場のない悔しさを抱えながら

電車の窓から見た月は泣きたいほどきれいで。

このままどこかに消えてしまいたい。

そう思った。