畳。

本当はい草、というタイトルにしたかったのですが畳の方がわかりやすいし身近かな、と思いまして。

皆さんのお家には畳の部屋はありますか?いわゆる和室。

 

もう随分前から業界としても「若い人ほど和雑貨が人気がある」「和の暮らしが注目」だの言われてきましたが、確かに和雑貨は人気があると思います。ならば和室も好きだろうと思いたいのですが

住宅メーカーの調べだと、和室は元々減っていたけれど今でも年々衰退、畳の部屋よりフローリングが好まれているという発表。

 

皆さんの中では和室は旅館だけでしょうか?生活の中にはもうありませんか?

 

フローリングは楽だけれど、畳の部屋もそんなに毎日手間の掃除を強いられる事はありませんよ。

他の部分と同じで普段は掃除機、年に数回大掃除の時に固く絞った雑巾掛けや丁寧にやりたい場合は茶殻を巻いて雑巾掛け、なんてのもいいですね。まぁうちはいい加減な家だったので茶ガラの雑巾掛けはしてるの見た事なかったですが別段それで不潔な事はないので・・・。ちゃんと茶殻を撒いて掃除するような家でありたかったですがw

 

話が逸れましたが畳はそれどころか機能的で、いまのフローリングの生活で難点を感じている人(湿気の問題や寒さ暑さの問題など)にはやはり畳の部屋は日本の気候、日本の生活に合っていると言えますよ。

私もアパートの1階に住んでいる頃、元々は和室だったんだろうなーというリフォームした洋間に住んでいる時冬場はラグマットが朝になると湿気っていてびっくりしました。

夜の間に目には見えませんが床下の湿気が上がってくるのでしょうね。

隣の畳の部屋は全く問題なかったのでやはり1階の部屋には畳が適していたようでした。

そのころはまだい草について学ぶ前だったので後からい草を学び、そういうことか!と合点が言った次第です。

 

 

 

い草という植物は刈り取られ、畳という製品になっても生きています

よほど尋常な度を超えた場合でないならばい草が室内の吸湿、空気循環の働きを持っています。

 

暑さ寒さも、暑さについては畳の部屋がない今、夏場になるとゴザが非常に売れるのですが、

 

それが示しているように涼しい、清涼感があるという事は認知されていると思うのですが、寒い雪国、窓を何ヶ月も閉ざされる豪雪地帯も畳の住宅で暖かな保温効果やい草による閉ざされた室内の空気循環の役割を果たしてくれる合理的なものでした。

 

 

フローリングの床にはない良さがいくつもあるのです。

ゴザはい草の言わば「シート」です。

畳というのはい草を素材とする畳表を土台に縫い付け畳縁を付け畳に仕上げた製品です。

この畳が上記の様な合理的な機能を持ち、フローリングの集合住宅より足音などの騒音も軽減し、新しい畳はい草の癒される良い香りというアロマ効果もあります。

 

インテリアショップやホームセンターは「い草パネル(ユニット畳)」と言って簡易にフローリングの床の上に敷いて和室気分を味わえる製品ももありますが、手軽に敷いたり片付けたりできる様に中の土台が簡易な発泡素材なのでそこまで機能性を発揮できません。

畳表が和紙資材のものもあります。

できれば・・・効果としてはい草パネルではなくて本当に仕立てた畳が良いですね。

ただ、い草のフレッシュな心地よい香りや座ったときの心地よさ、優しさは味わえると思います。

い草のユニット畳でなく和紙畳の床材も結構あるのですが、オシャレ度重視で黒やコン、赤などの色付きモダン畳は和紙畳の場合が多いです。

い草は天然素材のため、色に染めると色落ちの心配が多大にあるためです。

もちろんござ製品など色をつけたものは色止め加工をしていますし、万が一があるので色落ちするよ!というデメリット表示を記載しています。

 

 

 

 

 

 

一人暮らし用のアパートも不動産業界ではフローリングが人気という事を今でも引きずっているので同じ築年数でも畳の部屋はフローリングより割安です。

持ち家の方も相続税対策などで今リフォームブームですが、今こそまた畳の部屋を復活させてはいかがでしょうか。