パティスリー、パンの世界に見るア・ラ・ミニュット(即席)の精神 | いつも心に青空を 

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フランスMOF最優秀職人と共にパン菓子研修を行っている「ドゥ・カリテ」の日記です。マカロンの製造販売もしています。

パティスリーや、パンを作る時は、レシピを元に
お菓子やパンを作っていくのが基本です。


でも、レシピに書かれている原材料や機材が無かった時、
ア・ラ・ミニュット A la minute、
つまり臨機応変にその場にある材料や道具だけで、
お菓子やパンを作っていく時があります。


この即席で、それぞれの物事にすぐに対応して、
素敵なお菓子やパンを作れるパティシエやパン職人さん。

彼らは、たゆまぬ普段の努力に裏打ちされた経験はもちろん、
動物的感性で、素材の持ち味を最大限引き出せるように、
お菓子やパン作りを行っていきます。


この
ア・ラ・ミニュット A la minute、
即席で何かを作り出す能力は、
レストランのデザート製造の現場や、
国際コンクール等で
非常に重要になってきます。


パティスリーの国際コンクールなどで、
フランスチームが最後の最後、
誰も想像もつかないようなアメ細工のピエス・モンテ(大型工芸菓子)を
即座に組み立ててしまうのは、この
ア・ラ・ミニュット A la minute、
の場に普段の生活でさらされているからではないでしょうか?


日本では定刻通りに電車やバス等が発着しますし、
待ち合わせ時間や、授業の開始&終了時間はきっちりと時間厳守します。


しかし、フランスを含んだ欧州では、
時間通りに物事が進むということはまずありません。

突然のストライキ、トラブルなどによる遅延・遅刻はしょっちゅうです。


日本人からすると想像しずらいですが、
待ち合わせに1~2時間遅刻して平気な顔でフランス人はやってきます!
そして、遅刻の原因は必ず自分以外の人や物のせいだと主張をします。
これは一般的な国民性を指摘しているだけで、フランスの人が皆そういう人ばかりでは当然ありませんよ。
ただ、わたしもこの国民性には本当に泣かされてきましたから・・・cryingcrying


レストランの厨房でオーダーが入ってから、その場のインスピレーションで
世界に一つだけしかないデザートを毎回つくっていこうとする心の持ちようと、
あらかじめすべてのパーツを作って準備万全の態勢で、
絶対に思い描いている通りにデザートを完璧に
作ろうとする心の持ちよう。
この心の持ちようの違いが及ぼす、お菓子作りへの楽しさ、
人生の生き方にあたえる影響は大きいと思います。


美味しいお菓子やパンを作って、お客さんを喜ばせる
というゴールは同じでも、
そこにたどりつくまでのプロセスは、
100人の職人がいたら100通りあって、
どれも正解なのではないでしょうか?


人生では幸せになることが一つの目的なら、
その幸せになる方法は、
1000人いたら、1000通りの生き方があるようです。
どれも間違ってはいないのではないでしょうか?


もし、生まれてから、死ぬまでの一生の出来事が、
すべて事前に予測した通りに起こっていくとしたら、
それは、とても味気ない人生かもしれません。


思いがけないサプライズ、
特に女性に対してはとても重要な
要素のようです。


人生は思い通りにいかないからこそ、
なにくそ、やってやるぞ!
と胸が高鳴って、熱くなれるのかもしれませんね。


フランスのパティシエやパン職人たちみたいに、
一人ひとりの個性を生かして型にはまらない生き方と、
日本の多くの方々の様に先輩の教えを忠実に守って、
皆横並びで出しゃばらないように、協調性を大事にする生き方。
どちらが正しいとかではなく、
様々な価値観があるのは、
本当に興味深いことです。


でも、
どうせ一度きりの短い人生、
後悔しないように、
今この一瞬を大切に、
A la minute ア・ラ・ミニュット 即席の精神と、
将来をしっかりと見据えた長期的視野で物事を計画的に進められるように、
両方のバランスを上手くとって生きたいですね・・・


長文、最後まで読んでいただいてありがとうございました。


だからといって、、サプライズのプレゼントはありませーん!
ごめんなさい。


でも、今後はサプライズ的な事を企画して
皆さんに喜んでいただけるショップ作りを目指していきます。
その第一弾が実は・・・秘密です。


店主 塚田 将也

ドゥ・カリテ 公式ブログ

http://de-qualite.com/