私は、コーヒーの香りは大好きなのだが、
飲むと、息切れがするような、お腹も空かない、体が重くなりしんどくなるので飲めない。
牛乳が9割のカフェオーレをたまに飲むくらいである。
フランスに来て、
朝からたまごごはんやお味噌汁も食べなくなった。
お母さんは、日本にいる…。
朝は、あたたかい飲み物とパンと、あれば果物を少し食べる。今朝はザクロを食べた。
6年前、私はフランスで初めての出産をした。
陣痛の間隔が4分おきになったので、旦那と家から見える県立病院に行ったのは早朝4時。まだ薄暗く、窓からは夜景が見えた。
看護師さんは、近所の方で、アジア人である私の事を知ってくれていた。子供は2歳の女の子が1人いると言った。
私は大きなお腹を持ち上げてベッドに座り、体を回しながら足を上げ、よっこらしょと、リクライニングを起こしたベッドにもたれた。
病院だ。もう大丈夫と思った。
看護師さんは、慣れた手つきで話しながらお腹に心音計などを付けてくれた。これで窮屈なお腹ともおさらば!と解放されるのが楽しみではあったが、ついに来た出産に、少し不安な気持ちであった。
看護師さんは、初めての出産ね?
と聞いた。
そうです。
と答えると、
私はもうすぐ2回目よ。
と、お腹をさすりながら私に言って、温めたパリッとしたシーツをかけてくれた。
妊婦さんなのに、妊婦を看護している。
尊敬した。
とってもあたたかく、安心と看護師さんの優しさと、彼女から放たれる先輩お母さんオーラに、私は涙が溢れた。
シーツ、あったか〜
と言うと、
そうでしょ、気持ちいい?
さーあ、私の今日の仕事は終わり!交代よ。
まだ、ちょっと待つわねきっと。
頑張ってね!おめでとう!
また、家で会いましょ!
と言って、彼女は夜勤を終えて帰った。
それから、朝が過ぎ、お昼が過ぎて、15時22分長男が産まれた。
無痛分娩にしたので、人生初の任務を果たした私は喜びと疲れで眠気が襲い、今ではあまり覚えていない。
落ち着いて、いや、眠って、分別室から病棟に移ってからは母乳を出し、私は多分お腹が空いていた。
晩御飯の時間やら、朝食の時間やら、もう、時間の感覚が無かった時、
何か食べたい?
と、看護師さんに聞かれたのではい!と即答した。
すると、
焼きたてのフランスパンと、カフェボールにたっぷり薄めの紅茶、横に、ミニバターとジャムと砂糖が添えられていた。
その紅茶に砂糖を入れて飲んだ。
何て美味しい紅茶
何て美味しいパン
私はがっついた。
勿論完食したのだ。
とってもあたたかく、安心と看護師さんの優しさと、彼女から放たれる先輩お母さんオーラに、私は涙が溢れた。
シーツ、あったか〜
と言うと、
そうでしょ、気持ちいい?
さーあ、私の今日の仕事は終わり!交代よ。
まだ、ちょっと待つわねきっと。
頑張ってね!おめでとう!
また、家で会いましょ!
と言って、彼女は夜勤を終えて帰った。
それから、朝が過ぎ、お昼が過ぎて、15時22分長男が産まれた。
無痛分娩にしたので、人生初の任務を果たした私は喜びと疲れで眠気が襲い、今ではあまり覚えていない。
落ち着いて、いや、眠って、分別室から病棟に移ってからは母乳を出し、私は多分お腹が空いていた。
晩御飯の時間やら、朝食の時間やら、もう、時間の感覚が無かった時、
何か食べたい?
と、看護師さんに聞かれたのではい!と即答した。
すると、
焼きたてのフランスパンと、カフェボールにたっぷり薄めの紅茶、横に、ミニバターとジャムと砂糖が添えられていた。
その紅茶に砂糖を入れて飲んだ。
何て美味しい紅茶
何て美味しいパン
私はがっついた。
勿論完食したのだ。
それ以来、朝食は毎日薄い紅茶、6年間ほぼ毎日である。500ml飲む。砂糖の代わりに蜂蜜を入れる。
母は、朝用のハーブティーを勧めてくれるのだが、
私は、あの、病院で飲んだ紅茶が忘れられない。