2020年春、新型コロナで規制が進むフランスで、理知的な女優のジュリエット•ビノシュが陰謀論を支持していると話題になったことがあった。

 「皮膚の下にマイクロチップを入れた追跡システムなんてノーよ」

 「あるグループが進める計画なんてノーよ」



 だが、2022年、彼女が当時、言っていたことは、陰謀論ではなく、現実化しつつあるようにも見える。



 この2年間、コロナ禍の中、社会全体がデジタル化、キャッシュレス化を進めてきた。人々は新しいテクノロジーに抵抗がなくなってきた。デジタルと人間が融合していく世界は「第4次産業革命」と呼ばれている。


 マイクロチップを実際、自分の皮膚に埋め込む技術は数年前からあり、スウェーデンでは、数千人がチップを埋め込んでいるし、日本でもお多福ラボという会社がマイクロチップを埋めこむ技術を提供し、社員たちは手をかざすだけで鍵を開けている。日本でも犬・猫へのマイクロチップ埋め込み義務化が6月1日から始まった。