子宮内膜異型増殖症という診断を受けてから、もう2年くらいが経過しています。
不妊治療の門を叩いたときは36歳だったのに、もう38歳になっており、早いなぁと思う一方で、
もうずっと前から何年もこの病気と闘っているような感覚にもなっています。
・・これ、寛解5年後検診までいきますからね、、、妊娠しない限り。。果てしない
99%良性と言われた多発性子宮内膜ポリープの病理結果で、異型増殖症と断定されてしまった(疑いではなく。)、のが2020年7月のこと。
そこから9か月間にわたるMPA療法と、5回にわたる子宮内膜全面掻爬を受けて、寛解判定を受けたのが、2021年4月のこと。
そこから不妊治療を受けていますが、出産にはたどり着けず、3か月に1度、再発のチェックで子宮内膜の細胞診を受けております。
子宮内膜異型増殖症の標準治療は子宮摘出で、強い挙児希望のある42歳以下(年齢は施設によって多少異なると思う)の女性のみ、ホルモン治療が許容されており、その再発率は様々ですがおよそ30%程度と言われています。70%再発しないなら、まぁ大丈夫じゃん?という気持ちになりますが、
侮るなかれ。
ずっと細胞診で検査していたのですが、
この6月の1年3か月後検診では、着床不全検査の登竜門、慢性子宮内膜炎CD138の検査も一緒にやってもらいたくて、細胞ではなく組織の検査をしてもらったところ、
「子宮体がん疑い、全面掻爬での確認が望まれる」という判定が出てしまいました。
絶望的な気持ちで全面掻爬を実施したところ、「ごく小範囲に異型変化を伴う内膜組織」という所見で、
異型増殖症とまでは言えない、という判定で、
主治医の総合判断は「疑わしきは罰せず。再発と言えないなら、これまで通り3か月に1回の検査をしていく。不妊治療の制限もない。」とのことでした。
しかしながら不妊治療クリニックの先生は移植は次回の検査で無罪確定してからの方がいいよ、という意見でしたので、移植はせず、採卵を1回だけして、この日を迎えました。
この周期に結果まで確認したい(そうしないと次周期に移植に入れない)ので、生理が来たら(ルナベル辞めて3日目に来ました、マーベロンより早い )病院に電話して、予定より1週早めてもらいました。
間に入ってくれているのは治験ナースさんでとても良い人なのですが、不妊治療のことを全くわかっていないのと、予約変更でさえ「先生に確認」なので、結構大変。。
前の方は予約変更なんて理由も聞かずにすんなりやってくれたのに、今の方はまず、理由を聞かれ、不妊治療のスケジュールの都合であることがほとんどなのだけど、その不妊治療のことぜんっぜん知らないから説明するのも大変だし、全然伝わってないな、という感覚で そして先生に確認だから、時間も要するし・・。
でも、なんとか希望の日に診ていただくことができました
2か月前の全面掻爬で「異型増殖症疑い」なんだから、いきなりMPA療法適応外の子宮体がんに進展している可能性も低いだろうし、6月と違って凍結卵も6個ある。もう1回MPAしても移植からできる、という安心感。
随分気楽な気持ちで検査を受けに行きました。
もちろん、野菜(特にブロッコリーと小松菜)を積極的にとって、肉は鶏肉中心、たんぱく源は卵中心、洋菓子やジャンクフード・アルコール・ジュースも断って、体重は右肩下がり。病気治療前の体重に2年がかりでようやく戻ってました。
運動も市民体育館のヨガレッスンも定期的に受けるようにして、また近くに見つけたバレエ教室の(子どものころやってた!)大人の健康のためのストレッチクラス・・みたいなのにも通うことにしました。
しかもただの健康とダイエットのためにやりたかっただけで、別に踊りたいわけではなかったのに、
「11月に発表会がちょうどあるんです!ハムさんもぜひ参加を!」みたいなことになってしまって、断れずに、発表会の振り付けも覚えるハメになり、なんだか大忙しです
いつものことながら、前置きが長くなりました。
着いてまずは採血です。私は治験に参加しているので、やたらデータをとられますいつも4本近い採血管に採られていきます。
7月に入院したときの保険会社用の医療機関証明を依頼していたので、医事課に取りに行き、
(保険って、元を取る、という考え方はないし、保険入ってて無駄だったわー、というのが1番幸せな人生だからこういうのもどうかと思うけど、この2年でめちゃくちゃ元とっている、私。。。私はもう新規加入も増額もできないから、夫のはめちゃくちゃ手厚くしといた。やっぱり助かるもんね。)
婦人科外来に行くと、治験ナースさんが待ち構えており、予診に入ります。
体重測定では、ついについに!大台を切りましたーー
大台って何キロ?というツッコミはさておき、私はこの十の位を切ることを今日の目標にしていたので、計量クリアです!
大学病院では3か月1回検査のたびに体重が測られ、不妊治療では採卵と移植のたびに体重が測られるので、嫌でも意識しますし、目標になりますね!
こんだけ両病院で測るのは、異型増殖症も不妊も体重と因果関係があるのでしょうね
治験ナースの予診は、私の話を聞くというよりは、治験で入力しなければならないことを私に確認するのでいっぱいいっぱい、という感じです。
併用薬も報告しなければならないのですが、知らな過ぎて本当にいちいち時間がかかります。
提出する服薬手帳に書いてあげているのですが、
「フェマーラって何の薬?いつ飲んでるの?何ミリ?」とかいちいち聞かれ、めちゃくちゃ長いです。
採卵周期は色々薬使いますからねぇ。。
「次回は、12月〇日が基準日で、11月〇日~1月〇日の間が許容範囲ですけど、いつにしますか?」
「薬が出せるマックスでお願いします。」
「99日だね。」
というと、処方日数と日付が表になっている紙が用意されていて、99日後は12月〇日、とすぐに割り出されました!
色々表を作って印刷して持ってきていて、仕事はできるタイプではないけれども、すごく一生懸命な方だな、と思いました。
薬のガラと残薬と、私がつけている服薬記録表の突合せ。
今の方になってから厳しいので、いつも前日につじつま合わせしているつもりなんだけど、なんか合わなくて、この日も看護師2人がかりで何度も数えてました…。
あとは、いつも検査受けっぱなしだけど、今回は結果を聞きに行きたい、
病理結果を見るとだいたい5日後に結果が出ているみたいだから、1週間後に聞きに来たい、と要望を伝えました。
1週間後に聞きに来たい、ことについては、
「F先生夏休み取られるかもしれなし・・・、結果が出てても先生が見ていないこともあるんだよね・・」
とめっちゃ抵抗が入りました。爆
先生が見てないって、患者が来院すれば見るだろ、と心の中で突っ込みながら、無駄足になってもいいから1週間後にとりあえず聞きに来たい、と伝えました。私は検査待ちの時間が嫌なだけなのですが、夫は2週間後だと一緒に来られないようなので、ね。
夏休みだったらしょうがないけど、私は別の先生から結果を聞いたも良いのだが・・
次は診察ですね。
ナースさんが先生に申し送りをしております。
その中で、メールの印刷したような用紙をナースさんが先生に差し出され何かを伝えたら、先生が、
「うん。細胞診にしようと思ってました。」とか言っているのが聞こえました。
案の定、
「今日は細胞の検査をやります。」
と言われて、あれ?前回の組織検査で微妙な判定になっちゃったから、先生が「次回は組織にさせてもらうね。」と言っていましたが?・・と思い、
「細胞診でいいんですか?組織ではなくて。」
と、一旦確認しましたが、
「うん、細胞診で何か出たらまた外来で組織検査をします。段階を踏んでやっていきます。」
と言われて、ぶっちゃけそんなに詳しく調べて欲しいわけでもない私は、引き下がっちゃいました
・・けど、どうなんでしょうね~。
私、細胞診には異常が出にくいタイプなんじゃないかと、思うんですよね。
子宮内膜ポリープが見つかったときも、もちろん子宮体がんの細胞診やってますよ、それでは陰性で。
で、ポリープの組織検査で異型だったわけで。
今回も1年間の細胞診ではまったく引っ掛からなかったのに、組織診した途端に引っ掛かってるからねぇ・・。
先生私の経過把握してる? とか気になっちゃいました。
ナースさんの渡した紙が気になって、治験センターからの指示だったりするのかなぁ。
組織診は過剰検査だったりするのでしょうか。
経過も病理検査も全部治験センターとダブルチェックだから、安心と言えば安心なのですが。
ブログで、医療機関は「再発なし」、と判定しているのに、治験病院は「再発あり」と判定して、
臨床的には再発じゃないので治療は受けないが、治験は再発判定で中止になった、という方がいらっしゃるのを読みました。
人の目で見て判断しているから、判断に違いも出てしまうのかもしれませんが、こちらは子宮が残せるかどうかの瀬戸際なので、病院によって判断が違うって、怖いですよね。。
やっぱり何かあったら、セカンドオピニオンですね
「それで、結果を聞きに来られたい、ということで。前回のことがあるのでね、ハムさんはそうおっしゃるだろうと思ってました。ハガキとかではなくてね。僕もそのほうがいいと思うし。いつ聞きに来られます?」
ちょ、ちょっと待って、ハガキっておっしゃいましたそんなのもらったことないですがー。
先生ははがきで結果が伝わっているテイでいらっしゃるのかな。だから、こちらは受けっぱなしの感覚なのかな。
とか思いながらも、
まずは1週間後に結果を聞きに来る交渉が先だ!と思い、希望日を伝えると、
「はい、細胞診なので、1週間後には出ているので、お伝え出来ます」とアッサリアッサリ
「出血はどうです?」
と聞かれて、え、私、不正出血とかないし、質問の意図を測りかねて答えられずにいると、
「下痢はどうです?」
と質問が変わった!
「下痢はしているんですけど、でも少しでも再発予防になるなら、飲み続けたいと思います。」
6月に再発疑惑が出てからというものの、真面目に薬を飲んでいる私です。
「そうですね。」
ということで、細胞診ですね。
エコーは角度的に子宮だけを見ている気がするのですが、キレイで何も、問題ないとのことでした。
細胞診されながら、先生が、
「採卵っていくつ卵が採れたんですか?」
と話しかけてきてビックリ
細胞診のときに話しかけてくるのもビックリしたし、不妊治療のこと全く聞いてこない先生にタマゴがいくつ採れたか、なんて聞かれて、びっくりしたよ。
「11個採れて、最終的には5つ胚盤胞凍結できました。」
「それは良好胚ってことですよね?」
「はい。」
「それはなかなか良い成績なんじゃないですか?」
「はい、不妊治療の先生もそうおっしゃってくださって、あとはこの検査の結果次第で、次は移殖で、と言われています。」
みたいな会話をしちゃいました!
細胞診は、奥と入り口と2か所くらいとられたような感覚で、やっぱり響くような痛みがしばらく残りました。
「検査の衝撃で出血するかもしれません。」
と先生がおっしゃり、先生がそうおっしゃるときは出血するな、と思ってたら、案の定出血しました。
「見た目は問題ないですからね。あとは顕微鏡レベルで見てどうかって、ことなのでね。」
正直、細胞診と組織診って、痛みでどっちをされているか見極めるのは難しいなぁと思います。
そんなの見極めなくて良いのですが、先生からすると組織診は痛いから、より侵襲の低い細胞診からで、みたいなところがあるのかもしれないけど、どっちも痛いですよ?みたいなことです。
お会計は文書作成料1650円込みで、8427円でした。
血液検査・エコー検査・子宮内膜組織採取・病理診断
・・ということで、1週間後結果ですが、
なんだろう、細胞診、ということで、ぜんぜん大丈夫な気がしてしまいます
そうそう病院から帰ってきたら、治験ナースさんから電話があり、
「今、検査結果待ちで採卵だけやって移植はこれからって言ってたけど、移殖って、体外受精でやるか顕微授精でやるか、もう予定って立っていたりします?」
と聞かれました。。。
余計なことは言わず、
「・・・顕微授精です。」
と言って、静かに電話を切りました。
婦人科の看護師さんがこの知識レベルなのですから、不妊治療って特殊な世界なんだなぁと思い、
私も別に詳しくなりたかったわけでなく。。切ない。。